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女性の働きづらさは生きづらさか

最近のニュースで、ある記事が目に止まった。
コロナの影響による自殺者の増加について最多が20代女性が最多だった、というニュースだ。

中には”追い詰められた人に支援が届いていない可能性がある”という意見もあったが、
ああ、元々現代社会で追い詰められていた人が自殺に追いやられた、と感じた。

自殺するまでに、追い詰められる人が自分の国で増えているということが、本当に心苦しい。


女性の働きづらさとは

現代の女性の生きづらさは働きづらさと関連していると、実生活で感じることが多い。

女性の社会進出、男女平等参画社会というように女性が男性と同様に社会で活躍していくことが期待されている。背景には、日本の少子化、超高齢化社会、そして労働力人口の減少がある。

子供を産んでも働き続けることを期待する政府の思惑とは反対に、
会社側は依然として、女性の雇用に関して慎重であり、年齢を意識していると感じる。なぜなら、女性は結婚・妊娠・出産・子育てとライフイベントが多いからだ。

そしてそのイベントの度に女性は職場に頭を下げる。
暗黙の了解で出世コースから外れる。

また、都市部では保育園不足の問題から、入園できなかった場合に育休を延長せざるを得ない。そしてまた、職場に謝る。

産休に入るなら辞めるように、結婚するならどうせすぐ産休に入るだろうし辞めるように、圧力をかけられた同僚も見てきた。
子供が急に熱を出したからと、仕事を休まざるを得ない同僚をよく思っていない上司。

「女性は産休に入るから、新入社員は男性がいい」と上司が人事に掛け合っている場面もみたことがある。

子供を産むことが期待される世の中で、働き続けながら子育てするということはとてもストレスフルである。

でも、私は結婚したからといって、子供ができたからと言って怠慢になる同僚をみたことがない。

むしろそんな同僚を大切にする上司だったなら、その職場で働き続けたいと思っただろう。

この話がもちろん全ての会社に当てはまるわけではないが
全て私が経験したことだ。

「人生は予想外の連続」なんていうのに、
社会に出てみると、ああ、女性には変化が許されないんだ、と感じてきた。

大学時代の友人も「子供は3人欲しい」から、最近は「子供は1人でいいかな」という風に減っていった。

子育てにはお金がかかるのと、そのお金を稼ぐための仕事を続けるには
やはり持つ子供の数を減らすしかないよね、と。
そしてそれが生まれてくる子供にとっても良いことだと。


少子化対策を約30年にわたり行なってきた日本だが、
ますます人口の減少は加速しており、
未だ育休や産休について会社内で完全に理解が得られているとはいえず、
加えて、自殺数の増加をみると
人口減少に歯止めがかかるようには今の所思えない。
日本は変化に弱く、女性が生きづらい社会だと感じる。


女性は「弱い」存在か

女性は弱いのか。

私の祖母は、第二次世界大戦を経験し、子供を育て上げ家を守り抜いたという言葉がふさわしい人だった。
好奇心旺盛で、誠実で、誰にでも平等に接してくれた、私の尊敬する女性だ。

祖母は私が大学に入学した年に亡くなったが、合格報告をした際に自分のことのように、心から喜んでくれた声が今でも忘れられない。

その祖母がよく言っていた。
「もし自分が今の時代に生まれて、学校で勉強ができたなら、おばあちゃんも大学まで行って沢山勉強がしたかった。海外にも行ってみたかったなあ」

祖母のこの言葉を思い出すと、
祖母がやりたくてもできなかったことを、次世代の私はさせてもらえている。

そうだ。私は、今の時代を嘆いているばかりで、大切なことを忘れていた。次の時代を作っているのは今の自分達なのだ。

女性はいつの時代も弱い立場に置かれてきたと言われる。
でもそれは女性が弱い人間だったという意味ではなく、むしろ困難の中で戦う女性は強いのだ。
祖母は紛れもなく「強い女性」だった。


だから今の時代を嘆くのではなく、
私も、あの時代を生き抜いた、祖母と同じ「強い女性」を目指したらいい。それでも必死に生き抜けば、きっと次世代にまたその次の世代に種を蒔くことができる。
きっとそれもまた、生きるということだ。

未来のために

じゃあ、自分ができなかったことができるような未来を作るにはどうしたらよいのか?
もしそれが、女性が生きやすい社会の実現であれば、
自分ができることはなんだろうか。


自分が今の会社にうったえて変えていくのか、
変化に強い会社を選ぶのか、
もし子供ができたらこの話を伝えていくのか、
自分で発信していくのか、
小さなことでいいんだと思う。
大切なのはただ、自分の意思を持って、考えて、伝えていくことだ。


もしかしたら、私たちは「女性は強い存在なんだ」ということを自覚し
自分達が未来を作るのだという視点を持つことが初めの一歩かもしれない。


#未来のためにできること



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