見出し画像

ボードゲーム『Who?』、5つのこだわりと美学

こんにちは、ボードゲームの人、山本龍之介です。

現在、コミュニティボードゲーム『Who?』という、コワーキングスペースやゲストハウスのイベントなど、「初めまして」の瞬間を楽しめるボードゲームをキャンプファイヤーで販売中しております。

そんな『Who?』には、几帳面なぼくの細かいこだわりと美学がたくさんあります。今回はそれを5つ紹介します!

1.「プレーヤー」というテーマ性

画像1

このゲームの1番のこだわりは、「プレーヤー自身」をテーマにするということです。

テーマとは、そのゲームが作り出す世界観。カタンで言えば「無人島開拓」、モノポリーで言えば「不動産売買」です。

初め、このゲームを作ろうとしたときの想いは、「ボードゲームの魅力をより多くの人に伝える」ということ。

ボードゲームで遊べば、初対面でもすぐに打ち解ける。これが、一番伝えやすいボードゲームの魅力だと考えました。

そのためには、テーマをプレーヤー自身にしてよりその人を知れるようにすればいい。プレーヤー自身のプロフィールや考えを使って遊べればいい。そう思い、テーマを「プレーヤー」にしてゲームを設計しました。


2.極力、カードに文字を使わない

これは完全に個人的な美学なのですが、言葉が書かれたカードをいっぱい使うボードゲームは美しくないと思っています。

そうではなく、ルールだけで、限りないジレンマや思考をデザインするゲームが美しいと感じます。

最近の日本のボードゲームに多いのですが、「鉛筆」や「パソコン」など、具体的な言葉が書かれたカードの内容を推測したり、伝えたりするルールはあまり好きではありません。(遊ぶのは大好きです。あくまで作り手の立場で。)

数え切れない言葉の中で、なぜそれを選んだのかがしっかり説明しきれない。なぜ「消しゴム」ではなく「鉛筆」をゲームに登場させたのか。うまく説明できないのですが、とにかくその無根拠な偏りにモヤモヤするのです。

『Who?』にも、チップ上に言葉は登場します。しかし、ここで使う言葉は最低限自己紹介に必要で、よく聞かれる情報のみです。「名前」「出身地」など。その他の「好きな松岡正剛の本は?」など、ニッチな質問は「?」と「!」というワイルドカードに全てを託しています。

それらのカードを起点に、ゲームではプレーヤーが様々な質問と答えを紡ぎます。最小限のルールと言葉で、無限に広がるプレーヤー自身の世界を楽しむ、それが『Who?』なのです。


3.「Who-------!」と叫ぶルール

4人プレイと5人プレイのときだけ登場する、ある条件で「Who---!」と叫ぶルール。これも一つのこだわり。

ボードゲームでは、よくスパイスのような小さいルールが隠れています。カタンでいう、盗賊。7の出目も資源にしてしまえばよかったものを、あえて少しひねったルールを登場させる。これが面白さの隠し味になるのです。

これは、ぜひ遊んで体感してみてください。

▼公式ルールはこちら▼


4.正方形と正円でできたロゴ

「Who?」ロゴ.001

『Who?』デザインの1番のこだわりはやはりロゴです。好きすぎて腕にタトゥーをいれた程です。(ジャグアタトゥーなので2週間で消えます。)

実はこのロゴ、正方形と正円の組み合わせでできています。あくまでプレーヤーがテーマとして引き立つように、ゲームのデザインは極力シンプルにしたい。そこで、特徴がほとんどない正方形と正円がロゴデザインに採択されました。

その結果、こんなかわいいロゴになりました。(ステッカーもめっちゃかわいいです。)

Designed by Rintaro Hori


5.クラフト紙に、活版印刷の箱

画像3

ロゴの他にもうひとつ『Who?』のアイコン的存在があります。それが、この箱。ホッチキス留めのクラフト紙に、活版印刷でロゴがあしらわれています。

なぜ、ボードゲームでよくある貼箱ではなく、クラフト紙を使ったのか。(わざわざそのためだけに、箱だけ別の会社で発注しました。)それはぼくのボードゲームブランドのコンセプトに関わってきます。

ぼくのボードゲームブランドは「gigigi」。コンセプトは「心地のいい摩擦を楽しむ」です。どんなに仲のいい友人や友達でも、分かり合えない摩擦のようなものがある。でもそれを楽しんでほしい。そういう想いでこの名前をつけました。

そして『Who?』はテーマがプレーヤーになっていて、まさしくそんなコンセプトを体現するゲームです。

そんな「心地のいい摩擦」をクラフト紙で表現したかったのです。ざらざらで、質感があって、心地いい摩擦を感じられそうなクラフト紙。

このゲームでは、ぜひ他人との違いも楽しんで下さい。

ーーーーーーーーーーー

以上が、コミュニティボードゲーム『Who?』のこだわりでした。このゲームがきっかけで、ボードゲームの楽しさを知っていただけたら嬉しいです!

現在、このゲームはクラウドファウンディング限定(〜4/15)で販売中です!
興味のある方はぜひチェックしてみてください!


大切にボードゲームに変換させていただきます。