世界で一つだけのカスタム財布はいかが? 那覇・浮島通りのレザークラフトが熱い
新しい季節には、気分を一新するアイテムが欲しくなりませんか? 那覇市・国際通りから筋道に入った「浮島通り」にあるレザークラフト店「anshare(あんしぇや)」には、個性が光る財布やバッグ、カメラストラップ、アクセサリーがずらり。中でも私のオススメは、自分好みにカスタムできる財布。店員さんにインタビュー させてもらいました。
気になるニュアンス、お店の名前の由来は?
まず、お店の名前を聞いて「不思議なニュアンスの名前だな」と思った人もいるのでは? 私も「どんな意味なのかな」と疑問に感じた一人です。店員さんに伺ったところ、名刺サイズのカードを1枚、そっと手渡してくれました。
「お買い上げいただいた商品に、このカードを添えているんです」
素敵なデザインのそのカードには、店名の由来が書かれていました。
「あんしぇや」という言葉は、沖縄の方言で「また明日」という意味の「あんしぇ〜や」をもじった言葉なのだそう。これは親しい間柄だけで使う表現で、「お互いに、元気でまた会おう」との願いが込められているそう。
沖縄で生まれ育った私でも、なかなか聞き慣れないフレーズでしたが、「またここに来たいな」という気持ちが湧いてくる、素敵な名前です。
どこまで自由にカスタム出来るの?
続いて、私がオススメする「カスタムできる財布」をご紹介します。 「カスタムできる」とはいえ、限度があると思います。 例えば、ジッパー部分のデザインの変更、財布の片隅に入れるワンポイントの掘り込み...。そんな細部まで、果たしてカスタム できるのでしょうか。
まず最初に目を引いたのはラインナップの多さ。
「自由に手に取り、組み合わせてみてください」
側に置かれたプレートの言葉が、目に飛び込んできました。
「これは、財布の中身の構造が自由に変えられますよって意味なのか..?」と思い、作業場にいる女性に声をかけてみました。
すると、財布の仕切りの構造が変えられたり、中身を多くしたり少なくしたり、細かく変えられるというではありませんか! 私の予想をはるかに越えたカスタム仕様でした。
驚くことに、彫り込みは無料。なんて太っ腹!他にも仕切りが着脱式になっている小さな財布も紹介してくれました。
カスタムの自由度が高い財布や、個性の光る財布が沢山そろっています。 世界にたった一つの、自分だけのオリジナル財布が作れるって、すごくないですか?
一眼レフと二眼レフがずらり!!刺さる人には刺さる
商品以外にも、店内には気になるアイテムがたくさんあります!まずは、ずらりと並んだ二眼レフや一眼レフのカメラやオールドレンズ。店外からも見えるので、いつも店の前を歩きながら気になっていました。
店内の所々にもカメラが置かれていて、「隠れミッキーを探せ!」みたいに、ちょっとした遊びゴコロも感じます。
これらのカメラは、店のオーナー・上原奨太郎さんの持ち物なんだそう。上原さんは Instagram 用に、革製品の写真などを撮影しているとのこと。店内に入り込む自然光と、浮島通りの風景をフル活用しているそうです。
浮島通りを盛り上げたい!
もう一つ気になっていたこと。
「なぜ、この浮島通りに店を構えたのか?」ということを聞いてみました。
上原さんは浮島通りが好きで、「もっと浮島通りを盛り上げたい」と思っていたそうです。そして、イタリアの フィレンツェのように「沖縄を革屋さんでいっぱいにしたい!」という気持ちで店を構えたそうです。
上原さんの願いが込められた店内は、商品のラインナップはもちろん店内のディスプレイにも、個性とこだわりが詰まっていました。
そして、店員さんたちは、ただ商品を作るだけでなく、お客さんが商品を手に取り、購入して帰られるまで、最初から 最後までそっと寄り添ってくれるスタイルで、とても素敵だなと感じました。
自由度が高くて、個性が光る財布が揃っているanshare。皆さんも一度、足を運んでみてはいかがでしょう。
(編集後記)
私の思い込みで...職人さんが常駐しているお店、ましてや革屋さんなんて、店員さんは気難しいだろうな〜と思っていました。でも、明るい笑顔と心地よい声で接客する店員さんたちの姿を見て、良い意味でイメージが変わりました。(吉元夢叶)
(店舗情報)
◆住所:那覇市松尾 2-12-8
◆電話:098-869-1448
◆営業時間:10:30〜20:00
◆定休日:水曜日
https://anshareproject.com/
(おことわり)
本記事は、琉美学園 沖縄写真デザイン工芸学校の1年次学生が 2021 年 11 月~12 月、 ライティング講座の課題として取材・執筆しました。取材対象者の年齢や営業時間、電話番号 等は取材当時のものです。ご了承ください。
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