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引きこもりの定義に当てはまった私。
6月に入って今月の広報をパラパラと眺めていたら、引きこもりについて書いてある記事を見つけた。
引きこもりとは、厚生労働省の定義によると
「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅に引きこもっている状態」
なんだそうだ。
・・・私のことじゃん。
昨年非常事態宣言に入って学校も休校になった時、私は仕事をしていて子供たち二人だけを自宅で留守番状態にしていた。
その期間、約2カ月。
長男出産時から専業主婦をしていて、二人とも小学校に通い始めてから長期休暇を避けつつ、期間限定の仕事をぼちぼち続けてきた数年間。
朝から夕方まで、二人だけで長期間留守番させたのはこれが初めてだった。
日々のお手伝いを二人に課していたとはいえ、親不在で自由の身だった子供たち二人を通常の生活に戻すのは正直、苦労した。
羽を伸ばし切った子供は、時に怖いものである。
それからいつどうなるかわからない状況を考え、毎年やってきた年度末から年度初めの仕事はやらないことにした。
そして早、完全専業主婦期間、13か月。
不要不急の外出は避け、買い物も最低限、友人知人と会うのも必要な時のみ、子供たちの学校行事や参観日もほぼなくなり、保護者会もなくなったり、短時間での現況報告ににとどめられ、ママ友ともほとんど会うことはなくなった。
加えて都内に勤める私の妹たちとも会うことはなく、もちろん帰省もしていない。
そんな生活をしていたら、気付かないうちに引きこもりの定義に当てはまっていたらしい。
夫に引きこもりの定義を読み上げて、「私、引きこもりだわ。」と言ったら、そんなことないよって笑っていたけれど。
これって子供が小さいころもこんな感じだったなと思い出した。
親兄弟、親戚、友人知人もいない土地で長男を育て始め、言葉もわかってるんだかどうだかの幼い長男に一方的に話しかけるか、独り言を言う日々。
大人とは夫としか話せていない。
なんだ、私、引きこもり経験初めてじゃないやと、ちょっと笑えた。
先日、偶然にお向かいさんとあいさつする機会があり、元気?子供たちはどう?と数分だけれど立ち話をする機会があった。
まん延防止法の対象地域である私たちは、いまだに不要不急の外出をひかえるようにとされている。
早くコロナが治まってほしいよねと言いつつ、でも、実は大して変わらないんだよね、というかそんなに苦痛じゃないんだよね。とお向かいさんは言った。
確かに、気軽に行楽地に出かけようとかできなくなったし、気を遣うことはたくさんあるけれど、家で過ごす時間が長くなったことはそんなに苦痛じゃない、と。
それに関しては私も心底同意だった。
そもそも、そんなに活動的じゃないせいもあるかもしれないが、おうち時間も結構楽しんでいる自分がいる。
専業主婦ができる環境であったことは正直、感謝すべきことではある。
が、社会に貢献できてないなぁとむなしく思ったことも事実。
うわ、今日もついダラダラしちゃったよ、という日も多々あるけれど。
逆に生活や身の回りの環境を大事にし、自分を見つめなおす期間にもなっていたと思う。
それにこの13か月の間に、noteを始める気にもなったし。
そんな「引きこもり」期間も一旦終止符。
来週からまた期間限定ではあるけれど、重い腰を上げて社会復帰することになった。
専業主婦期間が長くなってしまい、多少不安もあるけれど。
バタバタしながらも、家族あっての私の日々がまた始まる。
思わずして「引きこもり」の定義に当てはまってしまった私だけれど。
それはきっと必要な時間だったと思いたい。