初恋について|白瀬歯科医院〜悩める僕と大好きな歯医者さん〜|連載小説?
僕は最近、ある女の子にからかわれる。
なぜいつもそんなことをされるのか、よくわからない。
大好きな歯医者さん、白瀬先生なら理由を知っているかもしれない。
僕はなぜからかわれるのか、先生にたずねた。
先生は、ほほうと言って笑顔を見せた。
「それは恋だよ。きっとその娘の初恋だね」
そんなことを言われると恥ずかしくなってしまう。
「僕を好きになったってこと?」
先生はうなずく。
「そうだよ。だから優しくしてあげなければいけない」
やっぱり先生は大人だ。
恋愛にも造詣が深い。
「どうすればいいの?」
僕がたずねたとき、先生の電話がなった。
電話の相手に先生が話しかける。
「やあ、今日も素敵な声だね」
僕に大人の優しさを教えてくれているかのようだ。
「君のことを思うと夜も眠れないよ」
大人の男だ。
先生はとても格好いい!
「なんだって!マンションを買ってあげたじゃないか!あんなに好きだって言ってくれたじゃないか!お店だから?僕は本気だ!」
先生は膝から崩れ落ちた。
「好きだって言ったのに。初めての恋なのに」
〜初恋はひどく傷付く〜
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