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いまだに、何色か、何者なのか、わからねえ|映画「きみの色」

※ネタバレにご注意ください。



自分の色が見えたのは、一瞬だった。

好きなものに体当たりして、挑戦して、やり切った後。
 

「みえたっ」

映画「きみの色」


本気で楽しんで、最後までやり切ったとき、

やっと一瞬だけ、見える。


* * *


きみの色は、はじめはキレイな青。

けれど、好きな人のことを考えた瞬間、

自分の殻をぶっ壊したかのように、スノードームのガラスが飛び散って、

周りいっぱいに、色が形になってキラキラ輝いた。

自分が変わると、色も形も変化する。


「がんばれーーーーっっっ!!!」

映画「きみの色」


彼にむかって何度も叫んだ時、

きみの色は、花火のように綺麗に、でっかく輝いていたに違いない。


映画「きみの色」


神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。

ニーバーの祈り

 
生まれつきのものは変えられない。

だけど、後からできた価値観・環境は違う。

変えられるものを、変えられないと思い込んではいけない。


学び挑戦し続けて、自分の色を知り、

変えられる価値観や環境なら、いっそ壊して、

つくり直して、自分だけの色を塗っていく。


* * *


「好きなものを好き」といえるつよさを描いていけたらと思っております。

「きみの色」公式サイト 山田尚子監督の企画書より一部引用


「素直に表現することの大切さ」
を感じました。

世界は、いろいろな制約でがんじがらめになってしまった。

子どもたちは、親が想像する以上に「つよさ」が必要だろう。

ほんとうに大変だと思う。


一緒に見に行った娘(小5)に、帰り道にどうだった?と聞いた。

「よかった。満足した」

・・・キャラメルポップコーンのことか?(確かにうまかった)


「バンドやったら?」

「いやだ!」

「はっは、音楽わからんもんなー(俺も音痴だし…)

 じゃあ、好きなことを見つけないとな」

「うん」


・・・いや、偉そうに言えないな。


いまだに自分が、何色か、何者なのか、よく、わからねえ。



小5には、ちょっと難しかったかも。

おっさん(アニメ好き)は、楽しめました。


〈了〉

 

 

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