「皮膚は考える」を読んで
鍼灸あん摩マッサージ指圧の臨床に役立つと
ある一冊の本をお勧めいただいたので
それを読みました。
傳田光洋氏の「皮膚は考える」です。
化粧品メーカーの主任研究員を
されている方のようです。
本によりますと。
皮膚は人体最大の臓器であり、
単に身体を包むものではない。
胃は全部摘出しても、
肝臓も30%程度摘出しても人は生存できる。
一方、皮膚は30%損傷すると、死に至る。
皮膚には以下のような機能があるそうです。
・免疫機能
・センサ機能
・神経系や内分泌系への影響
皮膚は電池でもあり、
皮膚表面をマイナスに帯電させると、
皮膚の修復が促進される。
プラスに帯電させると修復が遅くなるそうです。
鍼灸あん摩マッサージ指圧では、
施術に先立って患者さんの皮膚の状態をみます。
色味や温度、張り感、
硬さや押して痛みが出る所の有無、
それらの分布状況などです。
これら皮膚の状態は、
画像検査や血液検査ができない我々にとり、
とても重要な情報となります。
皮膚は、体内の状態を表し、
そして身体に影響を与える。
臨床的にはわかっていたことですが、
それが科学的に証明されてきていることに
喜びを感じています。
研究者の方々の日々の探求と、
その成果を論文や書籍として
シェアしてくださることに感謝します。
生化学に関係する用語が出てきますが、
とても勉強になる書籍だと思います。
鍼灸あん摩マッサージ指圧師など
医療関係者だけでなく、
皮膚に興味がある方は、
ぜひお読みいただけたらと思います。
お読みいただき、ありがとうございます。
あなたに龍の祝福のあらんことを。
龍太@龍鍼堂
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