魅力的?いや「そうでない先生」にならない為の3つのポイント!①
はい、みなさんこんにちは!男性保育士のRyU先生です。
保育者である以上は子どもから好かれたいですし、「楽しい先生」、「おもしろい先生」と思われたいと考えるのは、保育者も人間なので素直な感覚だと思います。
その逆で、子ども達が見向きもしてくれないような「そうでない先生」と思われることは誰もが避けたいはずです。
3回に分けまして「そうでない先生」と、子ども達や、同僚、それから保護者の方々から苦いレッテルを張られることが無いようになるちょっとしたポイントを紹介します。
キーワードは「自信」、「楽しむ」、「他人の目」
今回はその中でも「自信」にフォーカスして、「自信の無い先生の特徴」と、「自信が無いと子ども達はどうなるか?」、「どうすれば自信を持って子ども達の前に立つことができるのか?」について詳しく解説していきます!
「そうでない先生」に共通する3つの特徴
保育者として子ども達の前に立つ以上は、子ども達に好かれたいですし、慕われたいですよね。
でも、職場には色んな子ども達と、そして色んな先生が居います。それぞれに性格が違って、やさしい先生、活発な先生、怖い先生、のんびりした先生、女の先生に男の先生、若い先生にベテランの先生、色んな先生がいますね。
さらにそれぞれの先生には、得意なことと苦手なこと、好きなことと好きじゃないこと、保育や生活の中での関りにも特色というものが皆違っています。
有名な言葉の様に「みんな違ってみんな良い」というその考えに間違いはないと思っています。
ですが、それでも「子どもと保育者の関係」は「人と人との関係」なので、どうしても「人気のある先生」や、「頼られる先生」が出てきて、すると必然的に「そうでない先生」が出てきてしまう事になります。
正直なところ「人気な先生」になることに決まった特徴というものはないようにい思います。
何かその時の子ども達にマッチした特技を持っているのかもしれませんし、誰にでも凄く優しくて癒される先生なのかもしれません。年齢によっても違うかもしれず、年長さんは運動が得意な先生が、乳児さんは読み聞かせが上手な先生が人気になったりすることもあるかもしれませんね。
人気者に定型は恐らくないと思うのですが、残念なことに「そうでない先生」には共通する特徴が存在します。それが以下の三つです。
・自信がない(自信が無さそうに見える)
・楽しんでいない(楽しそうに見えない)
・人の目を気にしている
それぞれ詳しく解説していきます。もしこの3つの特徴に当てはまっているものがあったとしたら、そこから脱却する為のコツも一緒に教えますから、もしかしたら耳が痛い部分もあるかもしれませんが是非最後まで付いてきてください。
自信がないと伝わらないし響かない
自信が無い先生が話をしている時、子ども達は注意が散漫になりやすく、首をかしげたり、お友達と顔を見合わせる様子が見られたりします。中には周りにいる先生に「どういうこと?」と確認をしようとする子も。
保育者は生活の中で、様々な活動の中で子ども達と対話をしながら、導いて、見守る存在ですよね。
前に立って子ども達に今日の予定を離している時。子ども達の前で絵本を読んだり、手遊びをしている時。公園で注意事項の確認をしている時。お帰りの会で明日の予定を伝えている時。
自信を持って子ども達の前に立っているかどうか・・・実は周りから見ていると凄く良く分かります。
それは同僚だから分かるというものでなく、あなたに注目している子ども達に確実に伝わっていると考えてもらって問題はありません。
◆自信のなさが招くこと
自信のない先生はよく、「俯いてしまったり」、「声が小さくなったり」、「話が何度も途切れる程にメモを見たり」、「えっと・・・」、「~だと思う」のような「不確定な終わり方」をしがちです。
→俯くと目が合わないので、子ども達からすると「自分に言っている」という感覚を持つことができません。上手な先生ほど子ども達の顔を見渡して「あなたに伝えているんだよ?」と目を合わせて一人一人に暗に伝えているものです。
また、俯くことで「声がこもりやすくなり」、「発音も不明瞭」になります。するとボソボソと、何を言っているのか分からない印象になり、声量に関わらずとても聞きとりにくい状態になってしまいます。
→声量そのものも勿論大切です。とは言っても、何もオペラ座で一人でホールを響かせるような音量は必要ありません。一つの部屋の中で、こちらに注意を向けてくれている子ども達に聞こえるだけの声量があれば十分なのです。自分は声が小さいと思っている人でも、少しの意識で十分に子ども達に届く声量は出すことができるはずです。
→あなたも学校の授業などで、話の途中で「えー・・・」と不自然に何度も言ったりする先生の話が聞きにくいと思ったことありませんか?また、大事な話をしているのに「~だと思います」、「~かな?」、「あー、たぶん」と断言しない人の話を聞いていて、すっと話が入ってきますか?
子ども達も同じ気持ちでいるんです。更に、子ども達は発達上私たち大人よりも注意力が散漫になりやすいので、余計に話が入ってこなくなってしまうのです。
自信がないと、このように子ども達からすれば集中がしにくく、話が聞き取りにくいので、内容を理解しずらくなります。遊びに中でも、自信を持ってルールを伝える、お手本を見せるというのはとても大切で、初めてのことでも「楽しそうかも!?」と思えるかどうかは先生の態度にかかっているのです。
◆自信が持てない理由のほとんどはコレ・・・・・・
自信がもてない理由は多く考えられますが、恥ずかしながらの自分の経験と、これまで見てきた保育者を思い返すと「確認不足」と「練習不足」この二つに集約されると思っています。全部のケースがそうとは言いませんが、ほとんどのケースはこのどちらかか、どちらもという場合が圧倒的です。
あとはスパイス程度に「経験不足」という部分で、傍から見て十分な努力をしても、どうしても自信を持つことが苦手な人もいることは否定しません。
けれど、経験が少なくても十分な確認と綿密な練習を経れば「確固たる自信」を持つことはできなくても、周りから「自信が無さそう」と思われることには、そうならないものです。
〇自信を持つために必要なことは2つだけ!
では、なかなか自信を持てない人が、自信をもって子ども達の前に立てるようになるには何を意識すれば良いのか?
ここまで読み進めてくれたあなたはもう分かっていると思いますが、そうです。事前の「確認」と「練習」を十分にして本番に臨むことです。
子ども達に何かを伝えるのって難しいです。緊張もしますし、不安な気持ちになってしまうのも仕方のないことだと思います。ですが、子ども達は初めてなにかをする時に「あなたの言葉」を頼りに、「あなたの様子を見て」色んなことを体験したり、色んなことを知ったり、色んな事に興味を持ったりします。
それなのに、確認不足で良く分からないまま話すから声が小さくなってしまったり、聞き取りにくい喋り方だったために内容が伝わらなかったりしたらすごく残念ですよね。
予行練習を十分にしていなかったり、メモもあるしただ話すだけだからと内容を事前に読みもしないで本番で話そうとしたり、いざという時に不安なままお手本を見せたり、話をしようとしても上手くいくはずもありません。
「事前の確認」や「予行練習」は子ども達に正確に何かを伝えたり、見せたりする為ではあるのですが、あなた自身がその場で不安になったり、失敗してしまわないようにする為のものでもあります。
どのくらい事前確認と予行練習をしたら良いのかは、本当にその人次第です。得手不得手も関係してくるので、数回確認すれば十分な人もいますし、何度も何度も確認をして練習をする必要がある人もいます。
しかしそうは言っても、何かしらの目安が無ければ、せっかくここまで読み進めて下さったのにちょっと親切さに欠けてしまいますね。
これはあくまで僕なりの目安になりますが、そうですね・・・・・・
あなたが子ども達の前に立った時に自信を持っているように見える演技ができるくらい確認と練習をすれば十分だと思います。
本当に準備不足だと、自信を持った演技なんてできません。でも不安で不安でいくら練習してもやっぱり不安が消えないことは沢山あると思います。
なので、ある程度確認して練習もしたら「自信を持っている演技」をしながら子ども達の前に立ってみましょう。
メモの確認は最小限になるべく覚えた言葉で、子ども一人一人と目を合わせるようにしながら見渡して、顔はしっかりと前を向けて胸を張ります。ちょっと噛んでも、詰まっても大丈夫です。一番後ろの子どもにも十分に聞こえる大きさで、できたら少しゆったりとしたテンポで話しましょう。
そうです、よくできました。まだ不安なら先輩の先生に「他に何か伝えることはありましたか?」と確認をするのも良いでしょう。もしそこで、不備があっても堂々と子どもの前に立っていた姿を見た仲間があなたを責めることはないはずです。
★本当の自信は小さな成功体験の積み重ね
本当の意味での「自信」をもつには、あなたが努力して成果が出る。その成功体験の積み重ねでしか得ることはできません。
厳しい話かもしれませんが、どれだけ必死で練習してもそれだけでは本当の自信にはならないし、後ろめたさが残るような準備でたまたま成功したとしてもやはり「自信」にはならないものです。
声が聞き取りづらく、話にも集中できない「自信の無い先生」から脱却する為に、そうならない為に、事前確認をしっかりとして、予行練習を十分にして、不安を抱えながらも自分の努力を信じて「自信を持った演技をしながら」本番を迎える。そして成功したり、時にはそれでも何か失敗をすることもあるでしょう。
そんな積み重ねが、小さな一歩一歩があなたに本当の自信を運んできてくれるのだと思います。
最初は演技でOK!自信のある先生は魅力的!
自信を持っている(ように見える)先生は、子ども達からすると頼りがいがあって、話もしっかりと聞こうと思います。そこに、声量や話し方、内容をしっかり覚えているか、目が合うか、という技術が乗っかって、十全とした前準備があることで、不備なく、より深く内容を理解することが出来るようになります。
初めは「自信をもっている」演技でOKです。でも、実際にやってみようとすると分かりますが、自分の中で納得できるだけの事前確認と予行練習をしていないと、人前でなかなか自信を持っている演技というのはできないものです。
もし、演技にもならなければ、それはもっと確認をすることがあったのかもしれないし、自分だけでの練習では限界があって友人や同僚に協力してもらう必要があるのかもしれません。
ですが、これだけの努力をしても足りないのか・・・・・・と自覚するには、実際に努力をしてみなければ決して分からないことです。もし自分の努力不足を自覚できたならそれはもう、あなたが努力をすることができる証拠でもあります。
次回は「そうでない先生」に見られないための、「楽しむ」というキーワードを深堀していこうと思いますので、お楽しみに!
では、また学ぼうね~
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保育士りゅう先生
保育士りゅう先生(「RyU先生」で子育てに関する記事の執筆を依頼を受けてしていました)
保育現場で5年間正職員として働き、学生時代やライター活動時にも子どもとの関りがあるアルバイトをしていました。
現在は現場を離れて、元々したかったママパパの心のケアや、保育士の心のケアをしていけるように自身のHP『保育士りゅう先生のあそびば!まなびば!』を作成・運営しています。
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