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【2024年創作大賞応募用】【短編小説】傘花火 ~初夏の夜に咲く恋の花~ Chapter-1

あらすじ

 大学に入学して初めての夏休みに、沙羅さらは同級生のくるみ、花蓮かれんしょう海斗かいとと共に花蓮のおばあちゃんの家に泊まりに行き、傘花火かさはなびの伝説をおばあちゃんから聞く。打ち上がった花火がそのまま傘になる不思議な伝説は、女性が男性に告白するために使ったものだという。単なる伝説だと思っていた沙羅は、夢の中で傘花火を手にする。
 翌日、海で遊ぶも恋心を秘めた駆け引きが始まる中、夜に花火をすることになったが、沙羅が持っている傘花火は、雨の日でないと伝説は成立しないという。実際に伝説のようになるのか、沙羅は半信半疑のまま花火を打ちあげる。沙羅と同級生たちが織りなす恋愛ファンタジー小説です。


※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

Chapter-1 プロローグ

 「ジジジジジジ・・・・」

 導火線の火が走っていく。こんな雨の中でも導火線に火が点いた。
うぉー!という雄たけびと、きゃー!という歓喜の声が同時に上がり、皆ワクワクしていた。
 楽しんでいる集団の中で1人だけ、浮かない顔をしてぼーっと眺めている。

 沙羅さらは茫然自失した。あまりにもあっけなく導火線に火がついてしまい、止める間も無かった。こんなにも悲しいことがあるのかと、この時初めて知った。

夏の気配を感じさせる、蒸し暑い夜の夕立ちだった。

Chapter-2 やれやれ・・・・

Chapter-3 誰?

Chapter-4 舞い降りる伝説

Chapter-5 尊い

Chapter-6 蛍のいざない(前編)

Chapter-7 蛍のいざない(後編)

Chapter-8 夏の日差しと恋模様

Chapter-9 気になる

Chapter-10 バッカじゃないの?

Chapter-11 点火

Chapter-12 初夏の夜に咲く花

Chapter-13 道先案内

Chapter-14 エピローグ


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