Ryu

音楽が好きなゲイよりのバイです🏳️‍🌈。ちなみにトランスジェンダー男性です。時々感じた事を投稿しています。

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最近の記事

俺たちは消費物じゃねぇ

最近、ボーイズラブを題材にした作品が増えている。僕も楽しんで見ている事がある。でも、どうしても物申したいことがある。 それは、当事者が置かれているセクシャリティの悩みや、同性婚の問題に一切触れず、ただ金になるからと何もセクシャリティの考証や当事者のアドバイザーなど入れずに消費物として作品が作られることだ。 過敏だと言われるかもしれないけれど、僕は本当にそれに嫌気が差している。 性別を超えて、性別関係なく、という異性愛者基準のキャッチコピーも好きじゃない。 ボーイズラブ

    • だから、人生には勇気が大切 楽しいことを探そう

       この記事のタイトルをつけたのが3か月前。またこの記事を書き始めたのは、僕が楽しいことに足踏みしているからだ。  カミングアウトしてから、人と会うのが楽しくなった。その代わり、一人でいる時間がひどくつまらなくなった。もっと人としゃべりたい、話したいと思うようになった。  そこで、今頑張って彼氏を作ろうと奮闘中なのだが、それもおいそれとはいかない。  なので、シェアハウスをしたり、もっと友達と電話したりしたい!と思うのだが、なかなかその勇気が出ない。  ゲイのコミュニテ

      • やりたいことがありすぎる 人生迷子 時間と体力をくれ

        今日のタイトルはずいぶんなげやりだが、僕にとっては一大事の悩みである。 そう、やりたいことが多すぎる。次々とやりたいことが頭に浮かぶ。でもそれを実行に移せずずるずると先延ばしにしてしまう。 この投稿もいろいろ書きたいことが浮かぶが話がまとまりきらない。 今日は、思い切って簡潔に書いて記事を挙げてみよう。 今、僕は身体の手術のこと、仕事をこのまま続けるのかという選択で悩んでいる。もしそれをするなら調べなければならないことが山ほどある。また、海外に住んでみたい夢もある。

        • 泣いてもいいんだと思えた日 52ヘルツのクジラたちを見て

          ここから先は映画のネタバレになりますのでお気をつけください。 昨日、気になっていた映画52ヘルツのくじらたちを見に行った。 以前、知り合いに原作の小説を勧められて読んだことがあった。 それを読んだ時、「最近の流れだと、この小説も近々映画化するんだろうな…。……見たくないな」。そう思った。 トランスジェンダー男性の描かれ方や差別的な言葉がかなり自分としてはきつく感じたし、一部リアルには感じられない描写があった。何よりこれが映画化されるときはどうせマジョリティーの人向けに

        • 俺たちは消費物じゃねぇ

        • だから、人生には勇気が大切 楽しいことを探そう

        • やりたいことがありすぎる 人生迷子 時間と体力をくれ

        • 泣いてもいいんだと思えた日 52ヘルツのクジラたちを見て

          不安症の辛さにいて

          僕は、幼い頃からあらゆる不安と戦ってきた。 今、一番僕を悩ませている不安は仕事だ。 普通、仕事はこなしていけばなれるというが、発達傾向のある僕に「なれる」かつ「成果を出す」というのはとてつもなく難しい作業だ。 少し慣れてきたと思ったら、すぐに新しいことに挑戦しなければならない。そして、自分の頭、能力も追いついてくれない。 こんな状態でやっていけるのかという不安が常につきまとう。正直、給料が低くてもいいからもっと楽な仕事につきたいといつも思う。 もっと日々の生活に余裕

          不安症の辛さにいて

          僕が苦しんでいることは何なのか -映画「怪物」を見て

          昨日、ずっと気になっていたが怖くて見れなかった映画「怪物」を見た。 ここからは、ネタバレを含むのでまだ見ていないという方はこのページを閉じてほしい。 怪物は、人の心に芽生える「怪物」をテーマにしている(と思われる)映画である。それを描き出すために様々な背景を持った人物たちが登場するのだが、主人公の小学生「麦野湊」は、同性である「星川依里」を好きになり、自らのセクシャリティに悩む。同性愛に悩む主人公の映画ということで関心はあったものの、見てもつらい感情にさいなまれるのではな

          僕が苦しんでいることは何なのか -映画「怪物」を見て

          トランスジェンダー男性が「自分に戻る」とはどういうことか

          僕は、20代後半でカミングアウトしたトランスジェンダー男性である。 僕は、カミングアウトした時、一番の切なる願いがあった。 それは、「自分という人間を取り戻す」ことであった。 それは、約20年間、自分として生きることを許されず、「自分」という人格が認識できなくなっていった一人の男性の心からの叫びであった。 そして、僕はカミングアウトすれば世の中に「自分」という人間が認識され、時間はかかれど「自分」というものがわずかながらでも取り戻せるのではないかと思っていた。 しか

          トランスジェンダー男性が「自分に戻る」とはどういうことか

          叶わなかった恋

          僕は、アラサーのトランスジェンダー男性である。 僕には学生時代、叶わなかった忘れられない恋がある。 あの時消化できなかった思いを少しだけ掃き出しだくて、ここに書き出してみようと思う。 彼女は、テニス部の同級生だった。 当時は、女性として生き、自分の本当の性別もはっきりと自覚できていない頃だった。 そして、恋愛対象は9割がた男性だった僕は、本当にごくまれに女性を好きになることはあってもすぐに諦めることができた。バイセクシャルであることも自分ではあまり認めていないところがあ

          叶わなかった恋

          「羊たちの告白」1話

           深夜の騒がしいネオン街。桜木智一は、いつも通り同僚の牧瀬と酒を飲み交わしていた。そろそろお開きだと店を出て、心地よい風を感じながら軽やかな足取りで駅へと向かう。立ち並ぶ居酒屋を抜けると、1軒、2軒ちらほらとラブホテルが見えてくる。そこへ一夜限りの戯れに身を躍らせた男女たちが吸い込まれていく。  「おい牧瀬、見ろよ。あのカップル、20歳差はあるだろ。いいなあ、俺も若い姉ちゃんと遊びてえ。」  「お前、結婚して子ども生まれたんだろー。ま、俺も気持ちはわかるけどな。やっぱ若い子は

          「羊たちの告白」1話