コンサルファームにいた時の建前と、誰にも言わなかった本音
今回はフランクに投稿しようと思います。
コンサルファームにいた時から、色んなことがおかしいと感じていました。
しかし、役職があがるにつれ、経営や人事から振舞いについても要求がくるようになるので、本音を隠し続けて建前を使うようになりましたね。
なので、シニアマネージャーになってからはほぼ本音を話したことがないです。
パートナーや人事の犬でしたね。
理不尽なことに関して相談を受けても
「あんまり短期目線でキャリアを考えない方がいい」
「半年や1年で辞めてしまうと、何も残らない」
「長年やっていくと気づかないうちに恐ろしいほどのスキル・知識・経験が蓄積されて、大きな財産になる」
「長く続ければ価値」
など、お決まりのフレーズを使っていました。
しかし、本音としては
「厳しい入社面接を潜り抜けてきているのに、こんなに休職者が出るのは仕組みとして破綻している」
「マネージャーとして昇格させたのに、クライアントからのクレームが多発するのは仕組みとして破綻している」
「自己評価が高いのに、何年もステイするのは仕組みとして破綻している」
「所定労働時間を7時間で短く公表しているのに、クライアントとの契約では1日8時間以上にするとか仕組みとして破綻している」
「専門性がある人材を採用しようとし続けているのに、捨て駒アサインのプロジェクトが多く、知識・スキルのつかないアサインが乱立していて、仕組みとして破綻している」
「明らかにコンサルに向いていないのに、捨て駒アサインはできるから在籍させておくとか可哀想すぎる」
などがあり、挙げたらキリがありません。
まー、そんなことはどんな事業会社だってスタートアップだって同じで、コンサルファームだけが悪いわけじゃないんですよね。
働きやすい環境を提供するのが目的ではなく、売上・利益をどんどん成長させることが目的なので、上記のような不満を言うこと自体がズレていることは認識しています。
しかし、人的資本経営が進んできている中、ライフワークバランスをないがしろにするような環境はいつかは破綻するかと考えています。
少なくとも、人数規模を毎年10%上げていくような取り組みは、日本の労働人口を考えても限界があります。
いくら規模の成長を目的に掲げ続けたとしても、一つのファームの従業員が何万人にもなることはなく、頭打ちがきます。
つらつらと書いてしまいましたが、何を言いたかったかというと、
いくら役職の高い人でも、コンサルファームにいる時は本音でしゃべれないということです。
だから、上司に本気の悩み相談をしても、本気の回答はきません。犬なので。
そのため、人生レベルでの幸せを考えた中長期の悩み相談であれば、コンサルファームの外に人にした方がいいと思います。
私が本業ではなく時間が空いた時に情報発信しているのも、そういう人達の参考に少しでもなれば、と考えたからです。
というわけで、今後も入社後に活用できる情報を発信していきますので、引き続き宜しくお願いします。
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