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(新卒・中途向け)総合コンサルで一回休職するとそのまま離職しがちな理由【休職中にやるべきことをお伝えします】

1. はじめに

総合コンサルで働いていると、プレッシャーやハードワークによりメンタルが崩壊してしまい、どうにもならなくなった場合に休職を選ぶ人がいます。

ここ5年くらいで一気に増えた気がします。

それまでは休職を選ばず退職するケースが多かったです。

正直、これは良くない傾向だと思います。

退職する人は、次の転職先が決まってから退職するんです。

そのため、メンタルブレイクしたと言っても、転職活動はできるんですよ。

一方、休職を選ぶ人は働きながらとても転職活動なんてできず次に行くところも決まっていないので辞められず、しかたなく休職するんですよ。

どちらが精神的に追い詰められているかは火を見るよりも明らかです。

多くの人にとって休職は最終的な手段であり、その時点で転職活動を考える余裕もないため、心も体も限界に近い状態です。

(もちろん、全員がそうというわけではないので、傾向の話になりますが。)

そのような状態のため、何か月も休職して、その間に転職活動をして、そのまま退職するケースがとても多いです。

それでプライベートも落ち着くのであれば、個人的にはとても良い判断だと思います。

しかし、コンサルにきた人達は例外なく野望を持っています。

これほど厳しい業界だと分かっていたわけですから、お金を稼ぎたい、優秀になりたい、グローバルで活躍したい、起業するための実力を身に着けたいなど、何かしらの野望がないと入社を選択しません。

今回はそのような野望を持ち続けている方向けに、休職になった場合にやってもらいたいことをお伝えします。

私は100人以上の休職者を見てきましたが、その中に復帰してマネージャーまでプロモーションした方がいます。

役職的には私より下になりますが、人間としてとてもかっこいいなと感じました。

躓いても絶対に活躍して周りを見返してやろう、という強い気持ちを持っていたんだと思います。

これまでの経験を踏まえて、休職に至る背景や、その後の離職に至る流れ、そして再び総合コンサルで成功を目指すために何をすべきかを紹介していこうと思います。

「来月からコンサルに入社するけど、自分は休職しないから大丈夫」という方はこの先を見る必要はないので、他のサイトに移っていただいてけっこうです。

それでは始めていきますね。

2. 休職に至る背景、およびそのまま離職しがちな理由

総合コンサルの仕事は、常に高いパフォーマンスを求められ、プロジェクトの進行具合やクライアントの期待に応えるために、激務が続きます。

どれだけ優秀なコンサルタントであっても、常に時間に追われ、複数のプロジェクトを同時進行し、膨大な量のドキュメンテーションやミーティングをこなしていく日々の中で、次第に精神的な疲労が蓄積していくのです。

2-1. プレッシャーの積み重ね

初めは、ハードワークやプレッシャーを「当たり前」としてこなせるものです。

新しいプロジェクトの立ち上げやクライアントからの要求に応え続ける緊張感は、ある意味でアドレナリンが出ている状態で、やりがいや成長の実感も伴います。

しかし、その状態が長期化し、次第に体や心がついていかなくなる瞬間が訪れます。

  • 終わりのないタスク
    プロジェクトの締め切りに間に合わないプレッシャーや、次々と増えていくタスクに、物理的にも精神的にも余裕がなくなっていきます。

    クライアントからの要求に加えて、社内のマネージャーやパートナーからのフィードバックも厳しく、常に「もっとよい成果を」「次は何をするべきか」というプレッシャーにさらされます。

  • 睡眠不足や健康への影響
    長時間労働が常態化し、夜中まで仕事をして睡眠が削られる日々が続くと、体調不良も重なり、精神的な疲れがさらに増していきます。

    休日も休んだ気がせず、次の週が始まるころには既に疲れ切っている状態になることも多々あります。

2-2. 感情の崩壊と孤独感

コンサルタントとしてのプライドや成功への意欲が強いほど、自分の限界を認めたくない気持ちが強くなります。

しかし、周囲の期待に応え続けるために無理を重ね、次第に心が疲れ果ててしまいます。

  • ストレス発散の場がない
    ハードワークの毎日は、友人や家族と過ごす時間や趣味を楽しむ時間を削ることが多く、ストレスを発散する機会が減っていきます。

    結果的に、内に溜め込むストレスが大きくなり、徐々に「もうこれ以上続けられない」という感情が芽生えます。

  • 誰にも頼れない孤独感
    コンサルタントは優秀であるべき、強くあるべきというプレッシャーもあり、「自分だけがこの状況を耐えられていないのでは」と感じ、周囲に助けを求められない孤独感に苛まれます。

    マネージャーや上司に弱音を吐くことも難しく、周囲に相談できないまま自分を追い詰めてしまうケースも少なくありません。

2-3. 限界に達した時の決断

最終的に、精神的な限界を迎えると、もうこれ以上仕事を続けるのは無理だと感じる瞬間が訪れます。

この時、体も心も疲れ果て、出社することすら困難になることがよくあります。

  • 退職を考える気力もない
    この段階に至ると、転職活動をする気力も失われ、ただ目の前の現実から逃げ出したいという思いが強くなります。

    休職の決断は、追い込まれた末の最終的な逃避手段とも言えるでしょう。

    「これ以上は無理だ」という絶望感の中で、まずは休むことを選択することが一般的です。

  • 相談のタイミングを逃す
    総合コンサルでは、ある程度の精神的なタフさが求められますが、限界に達した状態ではもはや相談のタイミングすら逃してしまうことが多くなります。

    この段階では、周囲に助けを求める余裕もなく、孤独な中で休職という結論に至ってしまうのです。

2-4. 長期的な視点を失う危険

コンサルタントとして、緊張の糸が張り詰めた状態では耐えられていたのに、糸が切れてしまった瞬間に一気に崩れてしまうのが、メンタルの崩壊の特徴です。

そして、休職中に冷静に考えられるようになったころには「もう総合コンサルには戻れない」「もっと楽な道を選んだ方がいいのでは」という考えが頭をよぎるのです。

これが、休職後に離職してしまうケースの背後にある、メンタル崩壊のリアルな背景です。

3. 再挑戦したい人が休職中にやるべきこと

では、休職を経て、再び総合コンサルでのキャリアを続けたいと考える人にはどのようなアプローチが必要でしょうか。

以下に、再挑戦に向けた具体的なステップを紹介します。

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