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【商品考察】ファンドラップ(14)~65歳からのポートフォリオ~

ファンドラップのコア資産化を研究しているので、ダイワファンドラップを保有しつつ、ファンドラップの情報に注意を払いながら、シリーズで書いている。

ツバメの子供たちの
飛行訓練が始まった今日この頃、

いつのまにか、ダイワファンドラップの広告が新しくなっていた。

4つのキーメッセージに対して、

やっぱり大和証券と結論づけている。
やっぱりって、何やねん(?_?)と思った。

うれしいような、寂しいような微妙な感じがした。

CM動画を見ると、どんな風に大和証券さんがファンドラップを見ているかの参考にはなる。唯一好感を持ったのは、広告にタレントを起用していないところ。さらに人を使わないで、バーチャルヒューマンでコストダウンして欲しかった。

話は少しそれるが、ウルトラセブンの新作がすごいことになっている。

55年前にウルトラセブンがいなかったら地球はどうなったか!

という命題を投げかけ、バーチャルヒューマン技術で ダンとアンヌを時空を超えて再登場させている!!


それにしても、メッセージが微妙。

選ばれ続けて3兆円といっても、口座数では、既にWealthNaviに大敗している。保有している感覚では、4番目の『プロフェッショナル1,362人』の対面営業が強いのだと思う。

特に、99.9%が評価益のメッセージが個人的には微妙だ。

金融機関は相場をコントロールできないので、数字が良くても、相場の影響と運用能力の関係性を評価できない。もし安全性を主張したいのであれば、運用能力を評価できるデータを同時に公開しないと意味がない。

大型コンピューターの世界の可用性は99.99999%だ。通称、セブンナインといわれる。1つの部品が故障しても、2重化されているので停止しない。このセブンナインは、品質を自社でコントロールできるので、評価期間で大きく変わることもない。

可用性99.9%は、レンタルサーバーのレベルになる。計算上、月40分位停止するサービスレベルだ。

解約を含めず10年以上継続したユーザーで、スリーナインでは、寂しすぎる。ファイブナインは欲しい。


そんな微妙な想いの中、

現在迷える60歳なので、
一度、これまでの考察を見返り美人的に振り返り、

年金を受給する65歳時点を目途にした投資モデルを再整理しようと考えた。


65歳からのポートフォリオ


◆基本的な考え方

大まかには、投資銘柄は絞って、株式以外はあまり売買はしない。NISA口座へは満額投資済みで、必要になったら切り崩すイメージ。


全体の考え方は、

『資産継承906030モデル』

で、ほぼイメージは固まった。

65歳以降、資産運用から徐々に資産継承フェーズに移行していこうと思う。まだ親は健在なので、90→60の継承を進めながら、60→30の継承を整備することになる。


ポートフォリオも、以下の記事の中で書いた、

花見団子ポートフォリオ

でほぼ固まった。

花見団子ポートフォリオ
①現預金口座 
➁証券口座

③ラップ口座

現預金口座には、政府へ投資一任している公的年金が切り崩されて入金される。政府と自分自身と金融機関への投資一任をミックスしているという意味で、

花見団子ポートフォリオは、ラップラップ口座としてとらえている。

ファンドラップラッパー(Fund wraps Rapper:複数のラップ口座を踊るように華麗に操りながら投資する人)として生きる覚悟を固めつつある。

◆具体的な口座構成

じゃあ、実際にどう組むかということで、

仮に65歳から年金を受給するとして、
現時点のサービスを組み合わせた主な口座とその用途を想定した。

銀行口座3つ、証券口座3つなので、

『GS3モデル』と命名した。

【GS3モデル】
普通口座1(G1):イオン銀行

・各種引落し
・年金受給
・ロボアド切崩し入金
普通口座2(G2):楽天銀行
・投資資金プール用
・ネット振込
・ATM現金引出し
証券口座1(S1):楽天証券
・個別株式
・投資信託
・FX 
証券口座2(S2):大和証券
・ファンドラップ
・債券
・外貨定期(G3:大和ネクスト銀行) 
証券口座3(S3):NISA対応ラップ口座
・ETFラップ

最終的には、
普通預金と、ETFラップかファンドラップのみのイメージだが、まだ対面サービスをどのように維持するのがベストか試行錯誤しているところだ。非金融資産に課題がなければ、非対面のETFラップだけでもよい気がしてきている。

ちょっと口座が多いかな?
という気もする。

GS3モデルは、生涯ラップ口座を活用することで資産寿命を最大限伸ばすことを目指す。趣味的な株式投資はボケ防止の為にも継続する。普通預金口座は、生活用と投資用で分けた。

生活費は、G1で管理する。
生活費が不足する場合は、株式等の売却かETFラップから切崩す。

◆85歳までの資金シミュレーション例

自分のリアルデータを使うといろいろリスクを感じる(?)ので、悪名高き2000万円問題レポートのデータを使用し65~85歳までを考える。

高齢者の夫婦世帯の毎月の収支統計平均データから、収入が約21万円、支出が約26万円となっており、月に約5万円が不足する

金融庁「人生100年時代」レポートより

①現預金口座
金融庁のレポートのデータを使い、年金を年250万円、65~85歳まで20年間受給するとしたら、

250×20年≒5,000 

無リスク資産5,000万円を政府に投資一任しているイメージ。但し利回りは0%で定額で切崩す。

➁証券口座
これはデータがないので、仮に国内株式500万円とする。

③ラップ口座
NISA対応WealthNavi口座に、iDeCo等からの出金分で2000万円入金済みとする。

本当は、ラップラップ口座ポートフォリオとして、①から③までの資産配分を円グラフを使って書きたいところだが、WealthNaviの資産を分解するのが面倒なので今回はパスする。でも全資産7,500万円の66%が安全資産(年金)だ。

月5万円の切崩しではなく、余裕をみて月9万円(月30万支出)とし、

WealthNaviが年利回り1%で運用できたら、ちょうど85歳でラップ口座資金が尽きる計算になった。(証券口座分は含まない)

配当金が1%ぐらい出るWealthNaviで、フィーで1%減額されても、20年平均で、最低年1%は出せると思う。

もし大幅下落があった場合、月9万を半減すれば何とかなるだろう⁉

幸運にも、85歳以降も生きていれば、年金収入はあるし、ラップ口座の資金計算はかなり余裕を見ているので、まあ安心じゃないかと思う。あとは、死亡時に年金が減って家族が困らないかの配慮だけが必要だ。

オルカンを選択しない理由は、好みの問題だ。下落時の心理負担軽減と、20年ずっとオルカンが良いとは思わないからだ。あとは中国に投資したくないという個人的な想いもある。これはラップ口座でも課題だ。

WealthNaviから資金が流出し倒産するケースでは、WealthNaviI以外に有効なサービスが出たのだろうから、それに乗り換えればいい。

年金とラップ口座は、放置できるので、あとは自由に趣味として投資を楽しめば良いだけになる。投資を楽しむ中で、相場観をキープし、ラップ口座のリスクレベル等を必要に応じて調整すれば完璧だ。

◆趣味的な株式投資

個人的に投資は好きだ。

たとえば、イオンの今期の第一号議案で、定款変更がある。

『イオンは平和に反することは、決して行いません』と変更案の中で高らかに宣言している。

イオンの従業員をイオンピープルと呼ぶらしいが、こんなに熱い基本理念を出すような企業集団とは思っていなかった。

こんな学びが常にあるので、趣味的にも継続したい。


GS3モデルには、
あくまで個人的な視点だが、
現在3つの課題がある。

1)NISA口座がWealthNavi用に限定される
2)ファンドドラックでコスト感覚がマヒ
3)楽天グループの将来が不安

各課題に対して考察する。


課題1:NISA口座がWealthNavi用に限定される

現在、NISAでロボアドを使いたい場合は、証券口座の構成上、WealthNaviに限定されてしまう。それでも、まあいいかなという気もある。

簿価1,800万円分、非課税で一生運用できる。
まだ新システムは稼働していないので、どこまで有効にNISA口座で運用できるかは、データがない。おもしろいのが、リスクレベル1,2では、米国株固定のNISA積立枠にうまく入りきらないらしい。今後の情報提供に注目したい。

またNISA口座の利用は、もっと益の出る(税金が発生する)投資の方が有利なのかもしれない。

でも65歳ともなれば、『足るを知る』の方針で、いいと思う。

65歳時点で、NISA対応ロボアド口座に簿価1,800万円の資産があれば、老後資金2,000万円問題は逆に、生涯どうやって使い切るか問題に切り替わる可能性だってある(⁉)

WealthNaviは、4ケ月間ほど試行を継続している。
現時点では、軽くてシンプルで良い印象を持っている。

為替レートの決め方が独特で、
売却する場合、売却日の日本時間午前1時の為替レートを計算上に使う。つまり、ユーザーはある程度、直近の為替レートを考慮して、出金依頼できる。少額の切崩しが手軽に行え、為替手数料も出金手数料もかからない。出金は3日程度で振込まれる。

THEOは、出金するとランクがリセットされるので、換金を躊躇してしまう。一方、WealthNaviは、外貨預金的に気楽に使える。

WealthNavi社は、電気水道レベルの金融インフラを目指している。
外貨預金のように気軽に使うのが良いと思う。
WealthNaviは「働く世代に豊かさを」がミッションだが、私は、「次世代に豊かさを」と考えたい。親世代の資産寿命を延ばせば、次世代につながるはずだ。

ちなみに、『WealthNavi』の名称はピンとこないので、継続利用する場合は、アプリのアイコンだけでも自作して、『 FamilyWallet:略称FW』に変えるつもりだ。

基本シナリオは、iDeCo等から出した現金を、分割して65歳までにNISA対応ラップ口座へ移動する。iDeCoの投資期間延長など、今後の改善もあるだろうが、出すのが税金面で面倒。iDeCoのままでの相続は避けたいので早めに出そうと考えている。

60歳以前に、ラップ口座を使うかどうかは、もう過去のことなので、判断は難しい。私の場合は、おそらく個別株式と株中心の投資信託の積立を優先すると思う。50歳前後でNISA対応のラップ口座があれば、積立で使い始めても良い気はする。

但し、将来的にiDeCoから出すときに現金化する制約がなくなるのであれば、NISA対応ラップ口座は使わず、iDeCoで投資した銘柄を継続保有するだろう。このケースでは、NISA口座は、株式中心で利用すると思う。

WealthNaviに限定されることに対して、
ロボアド側に口座を持たない2つのサービスを調査した。THEOも、SMBC日興証券の特定口座を使うので同じスキームだ。
・岡三Naviハイブリット
・ON COMPASS+

◆岡三Naviハイブリット
岡三証券が窓口にとなる対面サービス付きWealthNaviだ。証券口座は、岡三証券内に作られる。名称にセンスがないが、このスキームなら、NISA専用にならない可能性がある。ただ現時点、NISAへの対応予定はない。

これはおそらく、他の売買と、WealthNaviの自動売買がぶつかると、NISA口座での簿価管理が困難だからと推測する。NISA口座内でWealthNaviが使用する金額を固定したり、WealthNaviの処理時刻を固定すれば、システム的には、それほど難しくはないとは思う。ただ岡三証券がそこまで、WealthNaviに細かく対応するかは疑問だ。

1点興味深かったのは、
岡三Naviハイブリットの注意事項として、口座開設時の年齢上限(75歳未満)を設けている点だ。質問したら、時間分散効果低減が理由らしい。75歳以前で開設していたら継続はできる。人生100年時代といわれて久しいけれども、この制約には、なんともいえない寂しさを感じた。


少し古い資料だけど、以下の金融審議会(資料4 大和証券提出資料)の2ページ目に、大和証券さんの顧客の生々しい平均死亡年齢が、吹き出し内に記載がある。


2018年度:男80.3歳、女84.5歳!
平均寿命でなく、顧客の死亡時平均年齢といわれると、すごく、リアルでグサッとくる。岡三証券が75歳で年齢制限することも理解できる。

この資料自体は、大和証券さんの全体像がわかる良い資料だと思う。

ON COMPASS+
中部圏の地場証券会社である岡地証券が対面サービスを提供するON COMPASS+も同様のスキームだ。ON COMPASS自体は、現在NISA対応検討中との回答があったが、仕様は不明だった。ON COMPASS+は、ON COMPASSより分散度を上げて、ポートフォリオを変えている。現時点のポートフォリオは、野村證券的(日本株の割合が少ない)で攻めた印象だった。

もし、対面証券提供ロボアドがNISA対応し、有効な対面サービスを提供できるなら、ラップ口座と対面証券口座の一本化も検討していきたい。


課題2:ファンドドラックでコスト感覚がマヒ


対面証券のファンドラップは、麻薬的にコスト感覚がマヒする。
その状態を、ファンドラップに少し掛けてファンドドラックと名付けた。我ながら、これはイイねと感心する。

2年間保有してそう思った。

こんな時は、Bingさんに聞くといい。
Bingさんの回答はいつも優等生だ。
いろいろ反省もさせられる。

ファンドラップに掛けてファンドドラックと名付けたというのは、クリエイティブな発想だと思います。しかし、麻薬は違法で危険なものなので、投資信託と結びつけるのはあまり適切ではないかもしれません。別の良いたとえを3つ考えてみました。
・ファンドラップは、高級レストランに通うようなもの。毎回高い料金を払って美味しい料理を食べることができるが、長く続けるとお金がなくなってしまう。
・ファンドラップは、カジノに行くようなもの。最初は少額のチップで遊べるが、時間が経つとどんどん増やしたくなってしまう。勝てば税金を節約できるが、負ければ大損する。
・ファンドラップは、定期購読する雑誌のようなもの。毎月一定の料金を払って最新の情報や知識を得ることができるが、読まない号もあったり、内容に飽きたりすることもある。
どうでしょうか?これらのたとえは、ファンドラップの特徴やリスクを分かりやすく説明できると思います。

By Bingさん

カジノの例は理解できないが、
『ファンドラップは、定期購読する雑誌のようなもの』とは、なかなか奥深い。ネットフリックスともいえるかもしれない。

ファンドラップの販売側も、専門性を駆使して全力でおこなった投資行動の利益の大半が、コストに消えるというのは、決して良い気はしないと想像する(したい)。

この想いは、もしドラでの監督の感動的なセリフ、
「フォアボールを出したくて出す投手なんていない!」
を連想する。

もし、顧客に対して益を生み出していない時に、平気ならば販売側もファンドドラックに侵されているか、投資判断をすべてプログラムに任せているに違いない。


「手数料0.5%超」の金融商品を絶対に買ってはいけない。
と断定される方もいる。

非対面ロボアドなら税金の還付を考慮するとギリギリのラインだ。

対面ファンドラップはトータル2%を超える。
0.5%信者には、ありえない選択となる。

対面ファンドラップを継続する上で、自分自身で対価の評価方法を確立する必要があると思う。この点は、別の機会に整理するつもりだ。


GS3モデル
として今いえることは、

対面ファンドラップの利用は、
証券口座3のNISA口座へ上限を入れ切ってもなお、数千万円の余剰があって、それも3,000万円以上を入れる場合のみ有効になる気がしてきている。この部分の結論もまだ出ていない。

対面ファンドラップのコストは高いが、幅広く分散し下落には強い。

でも、やっぱりxxxxと言い切れるほど、
腹落ちしていない。


課題3:楽天グループの将来が不安


直近でも話題が尽きない。
楽天モバイルのつながりやすさは最弱なのに、最強プランなんていうサービス名に変える。楽天証券は、DLJdirect証券からのユーザーだけど、ここ数年の長期にわたるサービス改悪が醜かった。その改悪に対しても、経営者からの真摯な説明もなかった。

私の場合、SBIグループも好みでないので、2社以外となると、選択が難しい。ロボアドのNISA対応の動向を見ながら決めていこうと思う。

第3課題は、NISA口座をどのように構成にするかにより変わるので、各社の新しいサービスにも期待していきたい。

岡三NaviハイブリットがNISA対応したら、以下もアリかなと思う。

①現預金口座 :イオン銀行
➁証券口座  :岡三証券と、大和証券??
③ラップ口座 :岡三証券(NISA対応WealthNavi)

あとは、NISA対応のロボアドはやめて、NISA口座は株式用とし、高級ファンドラップとともに生きる選択肢もある。。。

私のファンドラップへの探求は、あと5年はつづく。。。


まとめ


これまでの考察を元に、これからの投資イメージを自分なりに明確にできた。保有株式銘柄、投資信託を統廃合しながら、なるべくシンプルにしていこうと思う。


【今日のひとこと】


悩んだ末に出た答えなら、
たとえ15点としても正しい。

(ミュージシャン 桜井和寿)

投資は、常に当たりくじに期待するゲームではなく、自分の選択が15点であっても、その状態を楽しみ、面白くしていくゲームにしたいと思った。



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逢坂リュウ
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