【あすか会議②】プレあすか~初日LD
■プレあすか
あすか会議の前日夜に、グロービス経営大学院の学生で構成される“あすか委員”企画のイベント。我らが福岡校2019期生・高木くんが総合司会!かっこいい!約350名のグロービス生参加者を前に堂々と進行していて、まだ20代だけどしっかりしてるなと思いました。
正直言って5日に浜松入りした時点では、「分科会何申し込んだかな?スケジュールどうなんだっけ?」とう7割方旅行気分で、はっきり言ってあすか会議舐めてました。よくある学会や研修と同列ラインに置いていたというか…。
しかし、このプレあすかでは自分の価値観を見直し、気づくというワークがありしっかりマインドセットができました。ジョハリの窓というフレームワークがありますが、あれ意識してワークが構成されているのかなと予想。
隣の方とのワークでもほんの数十分しか話をしていないのに、自分の語った言葉から自分の本質や価値観を見事に言い当てられていてとってもおもしろいワークでした。
ここでは自分の大切にしたいこととして、
「成長し続けること」
「趣味のように仕事をすること」
「自己犠牲をせずに人の役に立つこと」
の3つをあげました。
今思うと、この段階ではまだぬるま湯につかっているなという感じ。
この翌日からの2日間でこれが「強烈に前向きな焦燥感」に変わっていくのでした。
■リーダーズディスカッション(LD)
数十あるテーマの中から関心のあるテーマを選択し、それぞれの会場で参加するリーダーズディスカッション。僕が選んだのは、グロービスOBのアルティア株式会社代表取締役・岸本尚子さんの「JAL再生から考える経営の本質」。
これはつまり、稲盛和夫さんから学ぶ経営の本質。
分科会でもそうだったんだけど、「ここはオフレコで…」みたいな話がけっこう多い。だからこそ、ネットにあがっているあすかの動画で見るだけではなく会場に行く価値がある。
「人事系のことならほぼほぼ何でも答えられます」という岸本さんがかっこよすぎた。
ここでの自分なりの学びは、企業理念・経営哲学の重要性と、それを浸透させるための数々の試みと施策の打ち方。
起業当時に理念の唱和をやっていたがいつのまにかやめてしまっていた。どっかで「こんなことやって意味があるのかな」という思いもあった。
しかし、意味は持たせるものであり、意味のあるものにしていくことを考えなければならないんだということを、京セラやJAL再建で行われていた取り組みに触れて反省することができた。
中味をキーワード的にちょこっとおすそ分けすると、
・稲盛さんは人を切らない(ホントに切らない)が、去る者は追わずというスタンス。
・縁故採用を推奨している。(親子の価値観は似ているから)
・京セラでは月に1回、丸1日使って幹部研修を行う。
・人事評価の内容はあえてブラックボックスにしている。
・朝礼が大事。一時フレックス導入したが、朝礼ができないという理由で廃止。
・備品に値札。←全員参加コスト削減。部門間協力が狙い。
・評価軸はフィロソフィー。上司→謙虚、利他。部下→仕事が好き、率先垂範。
・衛生要因をカットする手法。
部門別採算で有名なアメーバ経営は、名前を知ってるけど中味はあんまりという感じだったので今度本でも読んで勉強しようと思う。
印象的だったのは、航空業界と介護業界の意外な共通点。
それは、売上のアッパーラインからコスト構造を決めていくということ。
航空券の値段はANAなどに合わせていくことになるため実質価格をいじれない。そして機数や座席数は決まっている。となると、必然的に売上上限が決まってくる。そこからどこにいくらかけるかというコスト計算をしていくのは介護保険サービスだと施設系、通所系サービスと共通している。
利用単価は公定価格で、面積により定員数も決まっているためおのずと売上上限は決まる。となるとその中でどうやりくりしていくかという議論になっていくという構造。
一見関連性のないビジネスモデルでも意外なところが参考になるんだなと良い勉強になった。
介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/