【TST DAY1】テクノベート・ストラテジー①
テーマとケース
セッションA
【テーマ】テクノベート・ストラテジーとは何か
【ケース】ノキアとアップル
セッションB
【テーマ】テクノロジーによる産業構造変化の予測
【ケース】なし
クラスの学び
テクノベート・シンキングに続き、2期連続でテクノベート領域の科目を取った。テクノベートとは、テクノロジー×イノベーションを掛け合わせたグロービスの造語だが、このクラスの最初の問いは「テクノロジー×ストラテジー」とはどういうことなのかを考えることからスタートした。
また、「このクラスは何かを学んだりノウハウを教えるようなものではない。3か月のクラスを終えたあと、これから何を学んでいけばよいのか、何を考えるべきよいかが分かるようになれば、クラスの目的を達成したと言える」と講師からの話があった。
つまり、これからテクノロジーが引き起こす大変化の中で企業の戦略をどのように構築していくべきかを、過去の延長線上ではなく「世界観を刷新して」考えられるようになるための、3か月間のトレーニングということだ。
このクラスでは通常の予習アサインメントの他に、毎回個人課題がある。題材となっている企業のケースと同時に、自社についても考えていくことが求められている。
Day1のケースは『ノキアとアップル』。まだスマホが登場する前に、ノキアの携帯を使っていた時期があったがあれは何年前だろう?15年前くらいか?あの頃から携帯電話はすっかり変わってしまった。
クラスでのディスカッションが進むにつれて、携帯電話とスマートフォンでは、全く違うゲームが展開されていたことが分かる。
Weekly OCHIAIに安宅さんや富山さんが出ていた回で、野球選手がサッカーをしなければならなくなったと言っていたが、まさにそういうことだ。
講義の中で、思考の転換になったのが、『ふりかけモデル』と『炊き込みご飯』モデルだった。深い理解には程遠いが、なんとなくこのようなことかなと思った。
ふりかけモデル:既存の戦略、システムにテクノロジーをつけ足す
炊き込みご飯モデル:進化するテクノロジーを前提に既存の戦略・システムを刷新する
講義を受けながら、介護業界はどんなふうに変わっていくのだろうと考えていた。
自分(自社)への落とし込み
介護はテクノロジーの活用が遅れていると言われているが、だいたい以下のような理由だと思う。
①介護保険という国の制度であるため柔軟性に欠ける
②収益性が低くテクノロジーを導入しようにも投資できない
③経営者含め、業界にいる人たちのITリテラシーが低い
①については、法令や基準等があるため、バリューチェーンや業務手順などを変更しづらいという問題がある。国もテクノロジーの活用を推進してはいるが、それならばルールは最低限にしてもっと自由度を高めたほうがイノベーションが起きやすいだろう
②テクノロジーの活用については、初期投資がそれほどかからなくなってきている。無料で利用できるAIもあり、工夫次第では低コストで先端技術を使える。
③結局どれだけテクノロジーが発達しても、それを使うかどうか決めるのは人間なので、ルールによって強制的に移行させるか、業界人の意識が変わる必要があるだろう。
手書きの記録をファイルに綴って保管し閲覧したい時は書棚からファイルを探して読むという時代から、パソコンで入力しデータで保管してどこにいても瞬時に共有できるという時代になったが、デジタル・トランスフォーメーションというのはこういうレベルではないんじゃないかと思っている。(まだまだ手書き、紙で保管という事業所が多いらしいが…)
(倫理的な問題はおいといて)介護事業所・施設のスタッフ、利用者はウェアラブルデバイス(つまりセンサー)を身に付け、人間+センサーで様々な情報を取得し、人間+AIで情報の整理と分析と予測を行い、人間+ロボットでサービスを実行していくというのが、これからの介護の在り方になっていくんじゃないだろうか。
自社は今後どうしていくべきか、この3ヵ月しっかり考えていきたい。