【PWI DAY6】パワーと影響力⑥
【テーマ】パワーの喪失
【ケース】「君主論」「ダイエー創業者:中内功」
クラスからの学び
ダイエー創業者、中内功氏。1代でダイエーを日本一の小売店に育て上げた辣腕経営者が、そのパワーをどのように失っていったのか君主論を参考にしながら紐解いていくクラスだった。
マキャベリの「君主論」は非常に読みにくく、一回読んだだけでは何の話をしてるのか全く頭に入ってこなかったが、何度か読み返すと経営に関する考え方やテクニックがたくさん書かれていた。経営者にはオススメ。
クラスで学ぶのは、なぜうまくいったのか/うまくいかなかったのかを理論やフレームワークを用いて分析することではなく、そこから自分が何を学び自分の人生や仕事にどう活かすのかだ。その点で、いつか来る“自分が会社を去る日”を考えるいい機会になった。どこに住み、何才まで仕事をしているのか、自分は時代の変化に適応できているだろうか、惜しまれながら引退するのか、それとも誹謗中傷を浴びながら職を追われるのか、お金はあるのかないのか、周りにはどんな人が残るのか、もしくは独りぼっちなのか…。
そして最も大きな学びとなったのは、二律背反する事柄をどう納得させていくかということ。この答えは自分で生み出すしかない。例えば、「社員は家族だ」「社員が一番大事」と謳う一方で、リストラや解雇などをしなければならないこともあるだろう。長期的な成果のために、短期的には理念や哲学と反するように見えることをしなければならない。誤解されることも厭わずに冷徹な決断を下すこともあるが、そこで心が折れないためには大志が必要だなと思った。
実戦に向けて
全6回のクラスで、自分の目的を明確にし、相手のニーズを理解し、自分のパワーを整理し、相手への適合度を分析し、基本スタンスを決め、社会心理学等を活用しながら影響力を及していく方法を学んだ。
日常的な些細なことなど何か行動を取るたびにパワーと影響力(PWI)のフレームに沿って動くというは現実的にはなかなか難しいが、ここぞという時にはPWIで学んだプロセスをしっかりと踏んで考え実行していこうと思う。
そして、自分がパワーを発揮したい相手に対しては、相手になりきって動画イメージで考えることがあまりできていなかった。
会社で会議などをしていると、自分に興味がなかったり自分にとって不利益な話題や発言は、「なんでこの人はこんなことばっかり言うんだろう」とは思うものの、相手の立場になることもせず力技で説き伏せようとしていた(論破してしまう)部分があるなと反省した。
誰からでもどんな話でも聞くというのはできないし、するべきでもないと思うが、重要なことは耳の痛い話であっても把握することが必要だ。そういう時は大抵負の感情が邪魔をする。幽体離脱するように自分を客観視し、メタ認知を意識し身につけていきたい。アンガーマネジメントの本でも買おうかな。