子どもたちからの質問に頑張って答えた
3/14に量子をテーマにした子ども向けの全国オンライン講座を開催したところ、講座終了後に多くの質問をいただきました。
素朴なものから深い示唆に富むもの、また、進路に関するようなものまで、幅広い質問が寄せられました。
「これを放置しておくのは申し訳ない!」ということで、頑張って回答を作成し公表しました。
講座終了から2ヶ月が経ってしまいましたので、質問をくれた子どもたちに届いているといいのですが…
高校生をメインの対象と考えていた講座だったので、中学生からの質問が多いことには驚きました。
また、小学生の質問「量子力学はなぜ量子力学というの?」が1番回答に困りました笑
今回、量子という難しいテーマでマニアックな内容でしたし、視聴者・参加者も他のテーマと比べて多くなかったです。
量子のレクチャーでは、大体の場合「分かりやすく説明せよ」というオーダーを受けます。
その度にいつも、コインの表裏を使って重ね合わせを説明したりしますが、これまで誰1人として「わかった」と言った人はいません笑
講座では、逆にそういった「分かりやすい」説明はほぼ無く、電子の二重スリット実験の結果、波と粒子の二重性に残された大きな謎、量子コンピュータ実験室の中継のように、ありのままの姿をお見せしていただきました。
その結果として、質問・感想に表れているように、量子の世界感やそれが計算機に使われることに対する不思議さ・面白さがストレートに届いたのかなと思います。
確かに、宇宙や海といったテーマは分かりやすく、ビジュアル的にも優れていてとてもワクワクする分野です。
量子はむしろ「日常の感覚では分からない」ことこそが本質であり、面白い点でもあります。
また、それがただ学問としての面白さだけでなく、量子コンピュータという夢の技術の実現に直結する稀有な分野だと思います。
講座をきっかけに、量子の分野に憧れを持ったり、科学や研究への興味が芽生えたりした子どもが1人でも増えたのだとしたら幸いです。
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