アジャイルにコミットしていく。
最近まで一時的に自分の上司だったオジサンが、とにかくビジネス英語を使いたがる人だった。
会社の中でもクラシカルな部門の出身で、50過ぎて知った用語を使うことに、喜びを覚えているように見えた。
ある日、決済を得ないといけない案件があり、内容を説明したところ
「アジャイルに、コミットしていくことが、僕の一丁目一番地だから、この件については、アグリー。」
と言った。
「アグリー」と言われた瞬間、鈴木亜久里の顔が思い浮かんで、F1の話してんのかな?とも思った。ビジネス英語と、オジサンが使いがちな「一丁目一番地」が入り混じってるのが香ばしい。
そのあたりから、話の中身はないのに頻繁に塗されるビジネス英語がストレスに感じられるようになり「やめさせたい・黙らせたい」という感情が湧き上がってきた。
ある定例会議前に、毎度「明日の会議のアジェンダです」とチャットが送られてくるのだが、私はそれに都度「明日の【議題】ありがとうございます」と返信をすることにした。
が、毎回の「アジェンダ」は変わらず、私の「明日の【議題】ありがとうございます」という返信にだけ「いいね!」がつかなくなった。(他の返信には全部ついているのに!)
しかし、少なからず自分も使っているビジネス英語。
リソース、ローンチ、ユーザビリティ、フィックス、バジェット、タスク、シナジー・・・当たり前に使っており、言い換えが難しかったりもする。「アサインする」は「召集する」、より自然な気さえする。
ただ、意識的に使わないようにしないと、いつか自分もあのオジサンみたいに、恥ずかしいことになってしまうかもしれない。ビジネス英語を使わないことのプライオリティを高め、ドラスティックに取り入れていかないといけないな、という自分の考えにアグリーである。
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