others
【さようなら】
生きるとは何かが分からなくなったので旅に出たいと思う
今は何もしたくない
そんな状態
性欲や物欲なども余りない
全く無い訳ではないが
それを凌駕するほど人間と関わりたくない
世間から逃げ出したい
この下衆さにも嫌気がさしたし
ピエロを演じるのも疲れた
類は友を呼ぶとはよく言ったもので
俺の周りはクズ人間ばかり
目に余るほどの欠点を指摘してあげられない自分が嫌だし
何より指摘できるほど俺も相違ない嫌われ者
どれだけ人に優しくできるかがこの人生最大のポイントと知りながら
一向に優しくすることができない
どこかで人を見下し
どこかで自分は特別な人間だと思い込んでいる
悪人正機という言葉を信じ
自分の卑しさを分かろうとするが
その闇は思った以上に根深く
分かったふりしかできずにいる
もし、全ての欲望を捨て去ることができれば
全ての悩みやしがらみから解放されるのだろうか?
しかし、それは人間である以上不可能だ
欲望を捨てたいという欲
悟りを開きたいという欲
どんな立派な目標を掲げようが
欲は欲
底辺もてっぺんもない
それでは何の為に生きるのか?
またそこに戻ってしまう
だから僕は旅に出る
旅に出てどうなる問題ではないが
とりあえず今は歩いてみる
どっちに転ぶかは分からないが進んでみる
物凄い良識者になるかもしれないし
救いようのない悪党になるかもしれない
はたまた何も変わらないかもしれない
しかし、どうなるにせよ自分で選んだ道だから後悔はしない
そんなことを一ミリの曇りもなく言える器の大きい人間になりたい
そんな新境地を目指して
僕は旅に出る
【迷子】
夢の中で道に迷ったまま
現実世界で目覚めた僕は
急にやってきた安心感に
ひとまずホッと溜め息をついてみる
しかし、ここが現実世界かどうかは解らない訳で
僕は急に安心感と猜疑心の狭間で揺れ惑い始める
いつもそんなことの繰り返し
だからか僕は
今もこの瞬間も
ずっと迷い続けている
ずっと探し続けている
ユニコーンはアナタに懐くでしょうか?
胸に手を当て考えてみてください
子供たちがカラーコーンを帽子代わりにして遊んでいます
さぁ、汚染された土で立派なお城を建てようか
【真っ暗闇】
今日は多分一回も笑ってない
悲しいな
ちゃんと人を好きになってみたい
苦しいな
楽しかった日々が何一つ思い出せない
寂しいな
待っているだけなのに押し潰されそうだ
待てができる犬には頭が下がります
待っていても無意味かもしれないのに
待つことしかできないでいます
終わって欲しいと思うけど
始まって欲しいとも思ってます
慰めて欲しいんだけど
触れられたくもないし見られたくもないし見たくもないし喋りたくもない
どうすればいいかな?
電気を消して真っ暗にすればいいんじゃない?
そうだね、真っ暗にすればいいんだね
うん、真っ暗闇の中でならいいよ
何してもいいよ
あぁ、何だか女の子の気持ちが分かったような気がするよ
暗闇でなら、曝け出せるんだね
【見えざるモノ】
自我にはあって
自己には無いもの
モザイクアートは未だ未完成
鳥だ鳥だと言われて近づく
愚か
毒虫
火花散らした
業という音鈍く嫌いだ
人と人との灰汁が飛び散る
グシャグシャとした愛は不適さ
泥にマミレタあの日輝く
【闇の冷たさと】
針金の母親
半分笑顔の常識人
気付いているかな
その冷たさに
終わりは来ない
頭が逆様
民族衣装で
ほくそ笑む女
脳を開いて
電気刺激を
快楽神経
ガバガバにしてよ
暗闇ヤダよ
もう怖いんだ
悲観の未来に
堕ちたくないんだ
【哀しい衝動】
死に取り憑かれそうだ
久方振りの感情
だがしかし、負けはしない
こんな戯言をほざいている時点で
心配は無用だろうが
こんな気持ちになったのはいつぶりだろうか?
詩を殴り書きたい衝動が収まらない
知らず知らずの内にこんなにも溜め込んでしまっていたのだろうか?
幸せだと思っていた
愛というものが分かってきたと思っていた
しかし、そんなものただの幻覚だった
のかもしれない
判断はつかない
僕は一生この愛という難題からは逃れられはしないだろう
哀しい奴だ
つくづく哀しい奴だ
自分でもつくづくそう思う
しかし、それが自分という存在なのだから仕方がない
と最近は受け入れられるようになってきた
これも愛の仕業なのだろうか?
だが、根本にあるものは何一つ変わらない
暗い闇と死亡願望
成長過程でそうなったのか
生まれつきそうなのかは到底想像もつかない
が、物心をついた時から自分で自分を偽っていたような気がしてならない
哀しい奴だ
哀しい奴だったんだ
昔から
そうだ、自分は哀しい存在でしかなかったんだ
そうか
そうだったのか
では悩む必要などなかったではないか
無理やり笑う必要なんてなかったんだ
哀しい奴だったのだから
ただただ哀しい
奴だったのだから
【逃避】
音に始まった
吐き出さなければ生きてなどいられなかった
ただの逃げだった
暗闇は楽だった
禍々しさを表現するのは簡単だった
異端や異質は誰もが持ち合わせている羅列に過ぎなかった
悪党に向いてるって気付いた
でも人はみんな悪党なんだってことに気が付いた
人を殺すことを何とも思わないことに気付いた
でも人は誰しも状況や感情によっては
人を殺すことを何とも思わないことに気が付いた
簡単なことだった
ただ単に酔っていただけだった
現実を直視することから逃げていただけだった
愛や非凡さを怖がっていた
大切なモノを見失っていた
楽しいことが好きなはずなのに
嘘に嘘吐き毒に塗れていた
【Manifesto】
マニフェストを掲げろ
マニフェストを掲げろ
一人一人が崇高な
マニフェストを掲げるんだ
自信なき者の居場所を作るんだ
弱者に寄り添い無償の愛で満たすんだ
海空大地に負けないような
広い心で歩むんだ
暗い心に光を灯すんだ
何があっても負けはしないさ
その志高き崇高な心があれば
誰にだって己にだって
悪魔にだって神にだって
さぁ、マニフェストを掲げ進んでゆけ
なりふり構わず進んでゆけ
【Not】
結局政治が悪いのか?
政治の為に幼子が哭く異常
僕たちは誰に生かされているんだ?
そんなのこの尊き自然やこの宇宙的身体に決まっている
政治に生かされてたまるか
操られてる奴隷人形
"若者10人を生かす為に私一人が死なせて頂きます"
そのくらいの男気を見せられる奴はいないのか
魅せてみろよ
一度くらいは魅せられてみたいもんだ
アイドルアイコン的且つ中身の伴ったNot偽善政治家殿
世界の泣き声が夜な夜な響いて僕は寝るに寝られません
助けてください
せめて一度でいいから
助けてください
救ってください
せめて一度だけでいいから
手を差し伸べてみてはいかがでしょうか?
臆病なアナタにはそんな些細なことも
無理でしょうが
【悪徳淘汰】
淘汰してください
淘汰してください
悪徳を積み重ねますので一刻も早くこの命を淘汰してください
淘汰してください
一体僕は誰だっけ?
一体キミたちはどうして?
一体僕は誰だっけ?
一体キミたちはどうして?
わんさかわんさかわきでるおもいで
わんさかわんさかわきでるおもいで
うるさい
うるさい
うるさい
うるさい
あいしてほしかったそれだけ
あいしてほしかったそれだけ
ただ、それだけ
【正気の沙汰】
そっちが正気だって証拠はどこにあるんだい?
そっちが正気だって証拠はどこにあるんだい?
そっちが正気だって証拠はどこにあるんだい?
そっちが正気だって証拠はどこにあるんだい?
【自己満足自殺】
自殺は自己満足だ
どんなに大層な大義や理念があったって
自殺はクダラヌ自己満足に過ぎない
所詮自殺は自己満足
他者に迷惑を掛け不幸に陥れるだけの
自己満足の中でも最低の自己満足
自己満足
【阿吽】
「愛してる」って言ってくれ
偽りのない気持ちで「愛してる」って言ってくれ
卯月の夜、君の横顔に魅せられた僕はまるで
餌付けされた熱帯魚のよう
可笑しくなりそうだ
叶わぬ夢のままであってくれたなら
きっと僕はこんなにも
苦しい思いはしなくて済んだのに
啓蒙的思想はどこへやら?
この衝動的で獰猛な感情が恐ろしい
更に深まる愛よ
縛り付けないでおくれ
涼しい顔して秘めたる想い
世相に反映されたかのような
騒々しい鼓動の高まり
辿々しい愛の囁きは
秩序とは無縁の
罪深きCHAOS
テリトリーを侵されたと嘆く
取り留めもない勘違い野郎
ナヨナヨとしたその心根が
憎い
濡れ衣着せられ
根刮ぎ奪われ
能無し野郎と罵られ
恥ずべき生き方を強いられ
卑屈に卑屈を重ね生きてきた
浮浪の今を嘆き価値ある愛を見出せない
屁理屈盆暗お坊っちゃま
ホラ吹き人外鬼畜童
マリファナ片手に
民族闘争
虚しく響くよ
メロディアス軍歌
もう懲り懲りだ
ヤメサセテクレ
許し難き由々しき秩序
欲望欲望欲望欲望
螺旋状に連なったその設計図に果たして”愛”はあるのだろうか?
リズミカルに奏でられる心音に果たして”意味”はあるのだろうか?
瑠璃色の涙に問う
劣悪な正義感
ロクでもねぇこの魂に
僅かながらの反抗心を
「ん」と固く口を結び続けた少女たちの純朴
【ランダムスイッチ】
他人だからと言い平気で爆弾のスイッチを押す彼らに神の裁きを
嗚呼、僕の中から時限爆弾の音がし始めた
【跡形も無く】
働いても働かなくてもどっちにしろ幸せだしどっちにしろ不幸だしどっちにしろ死んでしまうしどっちにしろ生まれ変わる
跡形も無く生まれ変わる
アトカタモナクウマレカワル
【丹精込めて】
戦争しなくてはいけないくらいなら何も要らない
それでも人を殺したい願望が抑えきれないヤツは
自分を殺せ
丹精込めて
己を
殺せ
殺せ
殺せ
殺せ
殺せ
【挑むべき理由】
自分が挑むのをヤメた世界の人々が楽しそう
“嗚呼、挑まなくてよかった”
なんてのは間違いで
挑んでいたらいたでまた違った成功パターンができていただけで
メンツやコンテンツは違ったかもしれないけれど
確実に素晴らしい世界がそこには広がっていた
そして、何を隠そうその輪の中には紛れもなく"自分"が存在していた
だからやるべき
今からでもやるべき
なりふり構わずとにかくやるべき
~The Review~
【Re:01】
飢えている
親と子の関係
愛
どうにもならない
居場所の無さ
誰も悪くない
誰も良くはない
助けてあげたいけど助けられない
助けて欲しくもないんだろう
もっと愛してあげれば良かったけど
愛してもきっと、キミは歪んでいただろう
【Re:02】
繊細で脆いが力強い親子の絆と
"イマ"を生きる“モノ”たちの
夢と希望に満ち溢れた物語
緻密に計算された
そのハッピーエンドには
誰もが笑みを零すだろう
【Re:03】
痛快な悪者退治
一筋縄じゃいかないハッピーエンド
切れない絆
熱くなる胸
人の良さそうな人ほど実は策士で
アナタの上手く行き過ぎな人生を
どこかで牛耳っているかもしれません
【Re:04】
生きなければならない
僕たちは生きなければ
死にたいなどと思っていいものか
僕たちは立派な星になる為
生きなければならない
愛情を育み
夢と希望を抱きながら
僕たちは生きなければならない
生きなければならない
生きなければならない
生きたい
生きたいんだ
【Re:05】
嘘は誰かを救い
そしてそれは真を引き出す
人の頭では計り知れないような
奇跡を生む
そんな奇跡の陰で
嘘で癒された者が笑顔で逝き
嘘で勇気づけられた者たちの愛が
満面の泣き顔で生まれる
そんな素晴らしき一日
そんな素晴らしき一日が
全部嘘だったっていいじゃないか
いいんだ
全部嘘だって
嘘からできた実は美味しいんだ
嘘から生まれた真実は
何よりも光り輝くんだ
【Re:06】
騙し合いに騙し合いを重ね更に騙し合いで騙し合う
天才的シナリオライターが書いた狂ったシナリオ
それはただのクズの頭から導き出されたただ一つの答え
人は追い詰められると何だってできる
けど所詮クズはクズ
所詮はただの犯罪者
決して逃げられはしないよ
心底腐った悪からは…
~冬の詩作品~
【冬の詩作品 #1】
君は
冬が
好きって言った
君は
冬が
好きだった
君が
いなく
なったのも
こんな
真冬の
朝だった
世界の色が
薄れていった
吐き出す息が
見えなくなった
熱が
香りが
弾けて消えて
音も
思案も
冷たく散った
ありがとうさえ
言えないままに
見事に枯れて
崩れていった
【冬の詩作品 #2】
さぁ行こう
日の光浴びて
飛び立とう
冬が眠るあの季節へと
今はまだたっぷりと温めて、蓄えて
夢と野望は胸に抱いて、ほくそ笑んで
寂しくなんてないよ
丸裸でも心地好いんだ
鳥も空気もいてくれる
凍てつく寒さもいてくれる
静かな時も、喧騒も
涙も嘘も、いてくれる
世界にとって
それらは愛で
色鮮やかな
デコレーション
香る冬風背に浴びて
彩る樹木の声は無垢
【冬の詩作品 #3】
僕には親友がいた
兄弟のような親友がいた
確かあれもこんな冬の日だった
君はもう疲れたって言った
いつでも一人で抱え込んじゃう君は
心に色んな想いを溜め込んで
今にもパンク寸前だった
気付いてあげられなくてゴメンね
いつもと何も変わらなかったから
いつもの優しい笑顔だったから
君の言葉が胸に刺さった
僕のせいだと己を恥じた
少し休むと君は言った
ほんの少しと君は言った
確かに君はそう言った
なのにどうして君は逝った?
助けを求めて欲しかった
泣いて縋って欲しかった
惨めな姿を見せて欲しかった
君はいつでも強くあろうとした
自分で作った檻の中
雁字搦めな檻の中
僕の入れる隙間はどこにもなかった
もう一度だけ触れたかった
約束しておけばよかった
しっかり時間と場所も決めて
君は約束を守る人だったから
そしたらきっとまた会えたのに
もう何度目の冬だろう?
ずっと寒いから分からない
心のどこかがずっと寒いんだ
君がいたはずの心の隙間
もう輪郭もぼやけ始めてきた
このまま忘れられたら楽だけど
絶対に忘れたくはないから
君の言葉だけでも思い出すようにしてる
僕を包んでくれたあの優しい言葉
僕を認めてくれたあの力強い言葉
君の言葉には心があった
しっかり僕を見てくれていた
頑張れ
って今でも言ってくれているような気がする
最近やっと言えるようになったよ
頑張るって
聞こえないふりしてた
見て見ぬふりしてた
認めたくなかった
認めたら終わりだと思った
だいぶ遠回りしたよ
知ってるか
全然ダメだったんだ
君がいなくなってから
何もかもが変わってしまった
景色も色も匂いも音も
でももう一度だけ頑張ってみようと思う
そろそろ寒さが身に沁みるから
応援していて欲しいんだ
君だけの声援があればそれでいい
たとえ孤独でも寂しくない
たとえ寂しくても孤独じゃない
あの頃のように
きっと僕たちはうまくやっていける
あの頃のように
今度こそ
あの頃よりも
二人で
ずっと
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