奇詩想集 "触れるべきではない思想" 慟哭のエロス~曖昧な情熱、無欲の葛藤


慟哭のエロス



【旺ル情動】


旺ルとは、怒りにも似た感情

今宵も世界では、人々を含め様々な動物たちの
奇声・雄叫びが谺響(コダマ)する

激高に耽り
思い切り感情をぶつけ合って
罵り合って、憎しみ合って

さぁ、最高に熱い口づけを交わそう


【静止愛】


止まない不安と悲しみのダークナイト
進まぬ時を嘆くなら、いっそのこと時を止めてキミとKISS

一人ぼっちが二人ぼっちに
二つの想いが一つの愛に

もう僕にはキミしか見えない
盲目の愛に夜明けはいらない

いつしか壊れてしまわぬように

いつだって夢を語り合っていよう


【Nudist】


誰だってヌーディスト
少年は少女に夢中

いつだって

今だって過去だって未来だって
僕はキミのArtisticな腰付きに夢中

笑顔に夢中


【生まれ変わり】


金の為にキミは己を晒す
金の為にキミは心を殺す

いや、既にキミの心は死んでいたっけ

そうか、キミは心を生き返らせようとしていたんだね

衝動や背徳感にかまけてキミは

その真実を隠し

生まれ変わろうとしていたんだね


【Asshole】


〇と✕とXとOの違いくらいのもんさ

ケツの穴みたいな口からAsshole

ケツの穴みたいな口からAsshole

汚い言葉の裏側には誰がいる?

その瞳に映るのは一体誰?

Who are You?

WTF

然るべき心には然るべき何者かが

占拠し

嗤う

占拠し

嗤う

独裁者

嗤う

占拠し

嗤う


【Dry】


冷静になってみれば
そこにあるのは無機質な愛だけなのに

僕らは熱を下げるのがとても苦手みたいだ

すぐ側にある小さな幸せや守るべき小さな命には目もくれず

いや、見えてはいても見て見ぬ振りをして
その一瞬だけは全てを忘れ去りたいと思っていて

空虚な乾きに癒しを求める

このジレンマはいつ終わるのか?
そもそも終わりが来るものなのか?
終わらせるべきものなのか?

終わらせたいと思っているのか?

渇き切ったこの心では

また新たな虚無感に手を伸ばすことしかできない

救いの手が差し伸べられたって

そこもまた

カラカラに干上がった湿地帯に過ぎないんだ


【Venus】


キミは美しい

キミはとても魅力的で刺激的な僕だけのヴィーナス

天使のように微笑み、悪魔のように嘲笑う

愛すべき棘を持ったヴィーナス

その毒を飲ませてくれヴィーナス

このままどこかへ連れ去ってくれヴィーナス

誰もいない最果ての地へヴィーナス

もう何もかもが紛い物に見えて
狂ってしまいそうだよ

ヴィーナス

許されるのならこのままずっと
キミに狂って壊れていきたい

夢心地のまま瞳を閉じて

全ての柵を
終わりにしてしまいたい

さぁ、手を取り踊ろう

まだ見ぬ欲望の渦を

二人だけで渡っていこう

ヴィーナス


【Eros】


人々の中にはいくつものエロスが棲み付いていて
その凶暴性と不安定さに日々苛まれながら生きている

どんよりと曇った空に、一筋の光が差し込んだのも束の間
その空はまた分厚い濁った雲に覆われてしまう

そんな繰り返しのような

そんな繰り返しのような日々の中で

僕らはいつだって


“無償の愛を探す”


アクト平和のMelody



【アクノオンショウ】


ここは、そうだな


言い換えるなら


住み心地の良い悪の温床


【負の連鎖】


負は連鎖する
負は連鎖する
誰かの不幸が僕に抱きつく

負は連鎖する
負は連鎖する
僕の不幸が誰かに抱きつく

他人羨み我見失い
予定が狂えば舌打ち暴言
良い服着ても顔を変えても
愚かなオーラは消えはしないさ


【Rail】


一度でも、敷かれたレールの上に乗ってしまったら
一度でも、誰かの足跡の上を歩いてしまったら

そこからの軌道修正はとてつもなく難しく
向きたい方向も向けず
痛みを伴っても気にしないフリで

いつかは忘れて

自分さえも忘れ去ってしまう


【ぼっち】


ルールブックに則って
ルールを順序良く破る

そうして僕は笑うだろう
しかし誰かが泣くだろう

それ見て僕は哀しんで
だけどもう既に手遅れで

大切な人がいなくなり
目的や夢も破れ去り

更に深まる一人ぼっち

更に深まる独りぽっち


【陰陽LightDarkSide】


洞窟にいるかのようだ
暗い、暗い
とんでもなく暗い
暗い

嗚呼

世界はなんて明るいのだろうか

夢や希望
奇跡に満ち溢れている

出来ぬことなど何もない
行けぬとこなど何処にもない

視界は鮮やかで
鮮明で歪みきっている

RightEvil

束の間の休息瞬く間に変わる理解
覆る常識理性崩壊のNonsense

数センチ先の正義
内側から涌き出るEvil

Justice for Honor

規律を重んじる社会

Half&Halfの陰と陽

清廉潔白LiarGame

嘘の告白
無理強い脅迫

何かを犠牲に成り立つ老害

銃乱射して微笑むRudeGuy

もう懲り懲りだ

こんなに楽しい楽しい世界は

笑いが止まらない

辛くて辛くて

愛情の波がどんどんと押し寄せてくる

“早く明日にならないかなぁ”

笑止

どんよりとした

アナグラからの

お便りでした


【俗世の朝】


静寂に包まれた
素晴らしき早朝は早々とその姿を変え
鳥の声をも掻き消す

騒がしい俗世の朝の始まりだ

そしてそれは瞬く間に疲れ切った昼へ

そして更に慾に塗れた夜へ

その表情を目まぐるしく変えていく

しかしそれが、

いずれまた来るであろう素晴らしき静寂の世界を引き立たせる

この世はうまくできている

下手な芝居は必要ないさ


【募り募る】


いつもよりだいぶ早い朝
ますます鼓動が速くなり
募る気持ちはジェンガのよう
溜め息混じりに吐き出したのは
優しい笑顔と無垢な気持ち


【朧げなもの】


今日も朝日が僕を見ている
今日も夕日が僕を見ている
今日も小鳥が僕を癒して
今日も闇夜が僕を病ませる
今日も誰かが僕を見ていて
今日も何かが僕をボクにし
揺るぎないはずのこの存在を
オボロゲナモノニカエテユクノサ


【素晴らしき普通】


自分の身の回りでは珍しいと感じることでも

他の人にとっては何ともない光景かもしれない

反対に、自分の身の回りでは何ともないような光景も

他の人にとっては想像を絶するような感性かもしれない

何事も決めつけはよくない

案外普通が素晴らしい


【キミの瞳】


純真無垢な瞳は
キラキラしたものはキラキラと
ドロドロとしたものはドロドロと
そのまま素直に映し出す

だからこそ、その奥底にある
奥深くにある真意を鋭く切り取り
吸収し
いとも容易く核心を見据える

そしてそれを歪ませることも
切り貼りすることもなく
素直に表現し
すくすくと成長させていく

本当の居場所を見つける

何の躊躇いもなく美しい夕日へと駆け出したキミ

僕たちはそんなキミから

何もかもを学ばなければいけない


【今という日常】


思い出すのは過去の日々ばかりだけど

きっと、今の何気ない日常が無くなってしまったとしたら

思い出すのは、この日々ばかり

そう、いつだって今が

何よりも幸せなんだ


【愛と平和のMelody】


夜な夜な盛るGrowl Cat
早朝無意味に吠えるSily DoG
季節を伝えるLyric Bird
照らすも濡らすもRandom Sky

風物詩たちが踊り出す
退屈凌ぎに踊り出す

耳傾ければ笑い合う

愛と平和の音が聞こえる


曖昧な情熱、無欲の葛藤



【無垢な発想】


経験は時として道を妨げる悪魔

名前は時として思考を狭める枷(カセ)

さぁ、全てを突破らって

無垢な発想を手にしよう


【ZohGan】


ZohGanとは異質の存在
いや、存在しているのかは定かではない
僕らの理想や妄想に過ぎないのかもしれない
idolやiconと化しているZohGan
自分ではなれないから、なりたくないからと
多大な期待を寄せられているZohGan

ZohGan

ZohGan

愛しのZohGan異質なZohGan

牙を抜かれた群れの中で

僕は立派なZohGanでありたい


【Pro-gram】


希望に満ち溢れるでしょう

“予測”

あぁ、なんて素晴らしいんだ

“結果”

前もって書かれたもの通りに動くなんて
情けなくはないだろうか?

“思考”

→愛すべき人間的思考

1010プログラム

1010プログラム

この文字の羅列も結局

1010プログラム???

1010プログラム???


【影】


天然物の影は
いつだって
真っ黒真っ暗
己を貫く


【曖昧】


曖昧な表現もまた
曖昧で分からないという事実を
しっかりと伝えている


【違和感】


普段、そこにあるものがないだけで
とてつもない違和感を感じるのに
魂が抜け落ちてしまったら一体
どれくらいの違和感を覚えるのだろうか?


【揺れ動く】


人の心が揺れ動くのは当然のこと

この地球だって

宇宙だって

常にせわしなく揺れ動いているのだから


【希望の光】


地球は動くから
陽を昇らせることができる
人間も動かなければ
希望の光を拝むことはできない


【いつかきっと】


今は届かなくったっていい
この思想も情熱もへったくれも何もかも

宇宙の光が膨大な時間を掛けて
ゆっくりとゆっくりとこの眼に届くように

いつか誰かに届けば

それでいい


【無の世界】


“無の世界”

そこでは無数の無がウヨウヨと蠢く

その無の蠢きが有を生み出し

この世界を形成していく


そう、無限世界


果てなきキリなき無限世界

さぁ、君も飛び出せ無限世界へ

その無限の感情を爆発させよ


【善の塊】


熱中する者達によって作られた作品に

感動することは至極当然のこと

何を隠そうそれは、善の塊なのだから


【二人の恋人】


お洒落なテーブルに座り無言で向かい合い
小洒落た本を読みながら珈琲を嗜む二人の恋人

そこには二人だけの世界が

そこには二人だけの空間が

時の流れも自由自在で

心と心で愛を囁く


【最愛】


最悪の愛
それはもう愛ではない
最高の愛
それも決して愛ではない

愛とはただ単に愛でしかなく

愛とは気付かぬうちに存在していて
何気なく揺るぎない熱を帯びているものだ


【男は女の中で】


女性は強い

そしてしなやかで柔らかい

勝てるはずがない
勝てるはずがないさ

いつだって俺たちは包み込まれちまう

いつだって俺たちは、その温もりの中で深い眠りに就く


【敗者】


戦争での勝利など本当の意味での勝利ではない

誰かを殺し、誰かに殺させてしまった時点で


“それはただの敗北だ”


人として、業としての


“敗北だ”


【沈みゆけ】


草木に水や空気が必要なように
人間には欲望が必要だ

しかし、それは限りなく純朴な欲望でなくてはならない

子供の頭を押さえつけるような
自分勝手さがまかり通る
しみったれた世界は

“沈め”

狂った笑顔を引き攣らせながら

どこよりも深く沈んでゆけ

誰も何も道連れにすることなく

良いものだけを残し

悪しきものは全て抱えたままに

深く深くに沈んでゆけ


【整列浮上】


純朴な泡は

一直線に

一心不乱に

真っ直ぐに

浮き上がる

純朴な泡は

一直線に

一心不乱に

浮き上がる

純朴な泡は

一直線に

真っ直ぐに

浮き上がる

純朴な泡は

一直線に

一心不乱に

浮き上がり

真っ直ぐに

浮き上がる

一直線に

浮き上がる

純真無垢に

浮き上がる

浮き上がる

浮き上がる

浮き上がる

浮き上がる


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