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日本進化論

今回は落合陽一さんの「日本進化論」についてまとめます!

選書理由

最近、本を読むことで働くこと、自分らしく生きていくということについて考えることが増えました。

一方で、日本の社会問題である高齢化、少子化というワードは知っていても、それがどういうことで、具体的にどういうマイナス面があるのか。
私は、何が問題なのか具体的なことを知らないな、
と思いました。

そこで今回、現在の日本社会の仕組み、
今後考えられる日本の問題について
詳しく知ろうということでこの本を選びました。
まぁ初版は2年前なのですが笑

落合陽一さんと小泉新次郎さんの対談のまとめとなっており、具体的には高齢化社会、ベーシックインカム、テクノロジーをどう運用していくか、
などが話題に上がっています。
それでは以下から本の内容となります。

◯ポリテック

まずはじめに、この対談はポリテック
という考え方を前提に進められています。

◯ポリテック
 politics(政治)✖️technology(技術)の造語
→テクノロジーによって何が可能なのか?
 それを政治議論に取り入れることを指す


◯AI+BIとAI+VCの考え方

日本は超高齢化社会を迎えようとしています。
その中で落合さんは、働き方が二分化されるのではないかと考えています。

1. AI(人工知能)+BI(ベーシックインカム)
(ベーシックインカム
 →個人が生活する上で最低限必要な費用を保障)
・AIにより、労働を効率化することで短時間で簡単な
 作業をするだけで生活できるように
◉大多数の人に当てはまる可能性大
例:実質的にuber(自動車で乗客をピックアップ)と
 ポケモンGO(歩いてポケモンをGET)は同じ
→ゲーム感覚で労働が可能になる?=簡単
2. AI(人工知能)+VC(ベンチャーキャピタル)
・AIにより、社会を発展させる側の人になる
 =イノベーション、テクノロジー開発
◉少数の人が可能
 感覚的には起業するのと同じ?=難度高

この働き方の根底にあるベーシックインカムは
メリット(物価が安い地方の活性化、子供が多ければ世帯の所得が増える→少子化対策)だけでなく、
デメリット(個人に委ねられる、富裕層との格差、景気回復しない)もあり、
未来の働き方が必ずしもこうなると限りません。
しかし可能性としてはあります。

◯超高齢化社会✖️テクノロジー

高齢者と聞いて浮かぶことはなんでしょうか。

例えば、高齢者ドライバー問題。
でも一体何が問題なのか。

実は交通事故自体は30年で約70%減少しています。

一方で75歳以上の死亡事故率は不変で
交通事故全体に占める割合は増えている

これが問題視される理由です。

じゃあ免許返納すればいいじゃないか。

と考えがちですが、ここもポリテックです。
テクノロジーで解決することもあります。

自動運転やドライバーの体調を監視する技術、
そもそも自動車を運転しないコンパクトシティ化。

できることはたくさんありそうです。

◯子育て

育休、イクメンなどの言葉が流行っていますが、
社会全体で見ると子育てに寛容ではない部分もまだ多いなと思います。

それ故にアノミー状態(どうしていいかわからない)
に陥る母親が多い→虐待が増える
ということも考えられるのかなと思います。

これもポリテック的な見方をすると

ベビーシッター→マッチングアプリ
地域コミュニティの構築→高齢者が子育て支援
ということもできます。

ベビーシッターをネットで見つけた知らない人に
任せるのは怖いだろ、と最初に私は思いましたが、
これもある程度「評価」により抑止できるそうです。

簡単に言うと何かやらかした時のデメリットが大きい
ということです。
失敗すれば評価が著しく下がりますし、
犯罪しようものであればもちろん特定もされます。
それならばそもそも犯罪目的の人は登録もしない、
そういった抑止力を持っているということですね。

◯今の教育は本当に大事なことを教えているか

よく聞く、「世界大学ランキング」。
なぜ日本はこうも低いのか。

別にアホなわけではありません。
むしろPISAによると
標準的な知識は世界でもトップレベルです。
ただし、それは15歳時点での話。

多様性、クリエイティビティに欠ける。

これが日本の現状です。

飛び抜けてすごい子が少ないけれど
ある程度のことができる子、指示されたことができる子(いわゆるいい子ちゃん)が多い、
というやつでしょうか。
(最近は少し変わってきてると思います)

私はなんの疑いもなく先生が言うことは基本正しい
と思ってきたし、素直に勉強を続けてきた、
いわゆるいい子ちゃんだったため
この話を聞いてとても納得しました。

それ故に自分で自分のことを決めたり、問題提起をすることが弱いのかなとも思います。

ではいい子ちゃんではなく、
世界で通用する子を育てていくためには
どうすれば良いのか。

結論から言うとPh.D的な学習は教師が担当し、
詰め込み型の学習をAIが担当する、です。

◉Ph.D的な学習
(問題を自ら設定して、その解決を考える)
=懐疑的な思考(疑ってかかる)
◉詰め込み型学習
(四則計算、読み書きなど標準的な知識)
→AIが個人の進度に合わせたカリキュラムを組む

現在の日本はPISA調査の通り、
詰め込み型学習は十分です。
なぜなら小中と教師が一律で教えているから。
しかし、自分で問題を定義するという
Ph.D的な学習は不足しています。

それ故に言われたことはやればできる人が多いが、
博士号を取るような研究をする人は少ない。

それにも関わらず、いざ社会に出るとなるときに、

「今まで習った教科の知識はほとんど使わない!
 さぁ、社会の仕組みを頑張って覚えていこう!
 勉強を乗り越えた君たちならできる!
 自分で考えて生きていけ!」

みたいな感じです。

「今まで習ったことは何だったの?」
「だったら始めから社会での生き方を教えてくれよ」
「社会保障とか国の問題とか知らねーよ」
と大半の人が突っ込みたくなるわけですね。

「あの先生の言うこと、本当か?」
「本当に正しいのか?」
と、始めから全員が懐疑的な思考をすることが出来るとは限らないため、こういうPh.D的な学習機会を設けていくことは非常に大事だなと思います。


最後に

今まで政治的な視点で物事を考えるということは
ホンマでっかTVやテレビ討論みたいなものを見るということぐらいしかしてきませんでした。

しかし、今回本をまとめるということをして、日本の社会システムにどういう問題があるのかが、少しは落とし込めたかなと思います。

私は政治家ではないため、深く考えたところでそれらをもとに法律などを大きく動かすことはできませんが、投票に参加したり、将来の子育て、自分の仕事を考える上で役立つのではないかと感じました。

そのため、こういった社会問題を人ごとで考えずに、自分や自分の家族にどう影響するかという視点で
これからも考えていきたいと思います。


今回はここまで🙌
読んでくださり、ありがとうございました!

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