9月、一睡の夢
昨日より始まった全国高校サッカー選手権大会県大会、2次予選。
いい準備をして1回戦に臨んだ。誰もが3回戦まで考えていた。
立ち上がりにセットプレーから失点を許すと、それが決勝点になった。決定機も何度もあった。CKの数は10を越えた。それでも、ゴールだけが決まらなかった。
サッカーだから、こんなこともあると理解できる。これがサッカーだ。これを経験して、次に繋ぐんだ。そういう冷静な自分もいる。
同時に子供達の顔を見ると、全力を尽くし、負ける相手ではなかった、勝った試合だった。それでも、敗れた。そして、このチームでサッカーをすることは、もう2度とない。3年生に、来年はないのだ。
その思いを知っているから、指導者は強くあれるのだな、強くあらねばならない。そう思った。切り替えを急かすのは酷だとも思うが、次に繋がねばならない。
ジリジリ焦る試合展開の中でも、以前言われた言葉を思い出していた。「競った試合をものにすると、もっとそのスポーツのことが好きになれるよね」
この試合を逆転できれば、もっとサッカーが好きになれた。
もっとこのチームが好きになれた。
翌日の今日は久しぶりに何もない休み。
何もない寂しさが、喪失感が自分を焦らせる。
選手権への道のりは続いている。
選手権という年に一度のお祭りを、早く楽しめるようになりたい。
楽しむ前に、夢から覚めさせれた。
まだまだ、これから。