姫野龍馬

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最近の記事

9月、一睡の夢

昨日より始まった全国高校サッカー選手権大会県大会、2次予選。 いい準備をして1回戦に臨んだ。誰もが3回戦まで考えていた。 立ち上がりにセットプレーから失点を許すと、それが決勝点になった。決定機も何度もあった。CKの数は10を越えた。それでも、ゴールだけが決まらなかった。 サッカーだから、こんなこともあると理解できる。これがサッカーだ。これを経験して、次に繋ぐんだ。そういう冷静な自分もいる。 同時に子供達の顔を見ると、全力を尽くし、負ける相手ではなかった、勝った試合だっ

    • 8月を終えて。夏の終わりと秋の気配。

      最近の夕立の酷さときたら。急に降り出したら雷まで伴ってくる。 昔はこんなんだったっけ、最近の温暖化、ヒートアイランド現象かしら。緑を削ってコンクリまみれの学校を建設したからかしらと気を揉む。 サッカーは難しい。 わかっていたことだが、こんなにも難しいスポーツだとは思っていなかった。 105×68のピッチを11人でどう攻略するか。その視点に立つと、走力とフィジカルがどれほど大きな要素を占めているのか、指導者の立場になって理解できたことが大きい。 先ほど選手権の一次予選を終え

      • 7月を終えて、一年生大会の巻

        災害をもたらした梅雨もいつの間にか明け、空が高くなっていることに気づくといつの間にか暑い夏になっていました。 成績処理やら保護者会をやっつけ、夏休みに入る。 前任校では、夏休みは本当にホッとする休みであったが、なぜだかなんとも思わない。緊張感ない毎日を送っているんだろう。 1年生大会があったが、敗退が早々に決まってしまった。 技術・体力の弱さが露呈し、サッカーの質の悪さが際立った。 自分もコーチング・チームマネジメントの練習も兼ねてヘッドコーチをさせてもらっているが、こん

        • 雨に降られて、5月

          体育祭も終わり、6月末の試験に向けて再び脳みそを動かさないといけないことに憂鬱を覚えながら、青春の思い出を生み出すことに特化した特異な体育祭の教育的意義を考える暇もなく6月が始まった。 今日は県内の下位チームとの県リーグ。 ベンチに座る監督は恩師である。この4月からの私の人生を決めた人でもあり(おそらく、そしてこれからも)、高校時代の私の人生を握っていた人でもある。そう考えるとやっぱり不思議なものである。 そんな縁があることをまだ知らないマネージャーが2人が並んでピッチを眺

          めぐるめぐる、4月

          新しい職場に赴任して1ヶ月。 学校が変わればこんなにも変わるのか、ということに目玉が飛び出そうなくらい驚きながら、週5単位の世界史Bの授業準備に追われる日々である。 「学校とはこういう場所である」 「教師とはこういう姿であるべきである」 という前任校で獲得した(しつけられた)価値観が全く通用しないことにかなりの違和感を抱いているのに、それを上手く表現することができない上、来たばっかりの人があれこれ言うのは、今までやってきている先生方に大変失礼であるということも理解してい

          めぐるめぐる、4月

          3月31日を振り返って

          3月31日に花束をもらって送り出される時にどんな気持ちになるかなんて考えたこともなかった。ところが内示が出ていざ転勤が決まると、そこから肩身が狭いこと狭いこと。それはそうだ。他の先生方は既に4月に向けて走り出している。 そんな社内ニート期間を経て4月に赴任すれば、そこから突然スプリントをかけて走らねばならない辛さや、9年間の思い出を振り返ってセンチな気分になる感傷を、他の先生は構ってくれないのだ。かつての自分がそうであったように。 希望して転勤することになったとはいえ、や

          3月31日を振り返って

          卒業式を終えて

          卒業式を終えて、思うこと。 この日が来てホッとして、ゴールにたどり着いた、という思いにまみれながら、子供たちからの色紙と花束をもらい、3年間という時間を清算できた、という思いが強い。 それでもどこかに引っかかる何かがある。これでよかったのか、何かできることがもっとあったのではないか、という思い。この姿は果たして卒業にふさわしいのか?という思い。その思いも少し仕舞って、子供たちの門出を祝うことが、我々のできる最後の仕事であると信じ、感謝を受け取って承認し、明るい、前向きな言

          卒業式を終えて