めぐるめぐる、4月
新しい職場に赴任して1ヶ月。
学校が変わればこんなにも変わるのか、ということに目玉が飛び出そうなくらい驚きながら、週5単位の世界史Bの授業準備に追われる日々である。
「学校とはこういう場所である」
「教師とはこういう姿であるべきである」
という前任校で獲得した(しつけられた)価値観が全く通用しないことにかなりの違和感を抱いているのに、それを上手く表現することができない上、来たばっかりの人があれこれ言うのは、今までやってきている先生方に大変失礼であるということも理解しているので、黙って言われたこと(だけ)をこなす。
しかしまあ時代の流れと柔軟な対応、という金科玉条に抗わずに、現場が思考停止している感がある。
「この学校を卒業した生徒にどうあって欲しいか」
「そのためにどのような運用をすべきか」
ということが見えづらいことに危機感を感じながらも、
「そういう発想は後発校と困難校のもので、伝統校には相応しくない」「自由な校風がらしさであることを理解しないといけない」という意見でも捉えないといけない、と一方でも思う。
長く働く中でこそ見えてくるものがあるだろうが、こちらは30代に入り若手と言ってもらえなくなる。転勤者なので経験者扱いだ。
戦力にならないといけないとわかっているのだが、手も足も出しづらい。
さて、私はここで何を成す?
ひとまず、第一印象を。
世界史とサッカー漬けの日々。
悪くはないと思えるのは、やっと与えられたものだからかな。
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