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災害の度に湧いてくる人々②

前回の拙稿において、特にX(旧Twitter)上で衆目を集める目的のアカウントを幾つか紹介させていただいた。

また、以前から人工地震説を執拗に唱えるアカウントについても紹介させていただいた。

彼らの目的はいずれも、衆目を集め、収益に反映させたい目的以上のものはない。
以前、Twitter上のアカウントで、私企業が運営するアカウントが自民党から受注して野党批判を行ってきたと、デマ情報が流布されたが、これらも野党議員とその支持者の多くが、あまりに強すぎる自民党に抵抗する手段を持たず、デマ情報を流布させて幾ばくかでも自民党の支持率を減らそうと奔走した末の出来事だった。

また、その件では裁判で勝訴したと息巻いていたが、そもそも、裁判に勝ったのは名誉毀損に対してであり、自民党から金銭的な対価によって野党議員の誹謗中傷を行った事実も、また会社ぐるみで野党議員に誹謗中傷を行った事実も明確にはなっていない。

裏を返せば、野党を擁護しヨイショする限界知能のアカウントは、野党から何がしかの金品を与えられて野党擁護を繰り返しているのではないか?という疑惑が提起された時、野党議員はどのように返答するのだろう?

実際、野党が資金提供して番組を制作していたChoose Life Projectのような事例もある。それに対して、自民党批判を繰り返すSNSのアカウントが、何がしかの批判を行ったようには見られない。

注目すべきは、今回のような災害が起きた時、災害対応のみならず、反原発、反環境破壊、動物愛護、大企業批判を行うアカウントは、大抵、自民党批判を繰り返すアカウントだったりする。

いちいちは取り上げないが、これらは少し注意して政治関連のSNSアカウントをウォッチしていれば、容易に分かる話だ。

私はこれらを一律に「限界知能の人々」と定義付けている。

オールドメディアの文言や、政権批判の声や、政権批判のジャーナリストの声は素直に信じ込むのに、専門家や学者や裏付けを出して反論する声は、ことごとく無視する。つまり、結論ありきの物言いで、しかも明らかに政権批判と自民党批判を繰り返す人たちが互いにアカウントを擁護しあい、文字通りエコーチェンバー化し、バイアスがかかった状態になっている。

是々非々で両論を併記するならまだしも、自分たちが期待する結論のためにあちこちから出所不明な怪しい情報をかき集めているのだから、そのバイアスの強さは少し異常だ。しかも、否定すればするほど、よりその主張を強くし、自分たちを否定する意見を罵倒する。

不思議なことではあるが、自民党支持者や、支持政党を持たないサイレントマジョリティより、野党支持者、意識高い系のリベラルな政治信条の人、環境保護活動家、食品添加物否定者、LGBT擁護論者、移民擁護論者にその傾向が強い。もちろん、私はデータで解析したわけではないが、SNSを注視していれば、それくらいのことは容易に理解できるほど、偏向が見られる。

これら限界知能の人々に共通する意見は、「どこかに悪者が存在している」という妄想だ。

例えば今回の能登半島の地震にあってさえ、誰かの仕業だと言う人がいる。自民党が裏金問題を隠すためだとか、有名芸能事務所の著名な芸人の事件が表沙汰になったのは自民党の問題から目を逸らすためだ、などといった意見だ。

義務教育を修了し、普通に社会生活を営んでいる普通の常識を有する人から見れば、バカバカしいことこの上もないのだが、彼らは実に真剣に、それら妄想を信じ込んでいる。日本人の学力低下と民度の低下の象徴のような人たちであり、私が限界知能と評する代表的な人たちだ。

言葉を変えれば、「どこかに悪者がいる」と言う妄想の根底には、自分は正しいという誤解があるからだろう。人は10人いれば10の正義が存在する。自分「だけ」が正しいとは言えないはずなのに、どこかで、幸福を享受できない自分は不幸な身の上であり、自分は努力をしているのだから、努力してる自分が幸福になれないのは、自分以外に原因があると思いたいのだろう。

気持ちは分からないではないが、その価値観というか考え方を、果たして正しいと言えるだろうか?

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