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環境が人を育てる - マネージメントの考え方

SEKAI NO OWARIはデビュー前に羽田空港の近くの工場跡地をスタジオ兼ライブハウスとして活用し、そこを中心に練習や楽曲制作をしていた。

最初はなんて壮大で突拍子もないことをしているんだろうと正直思っていた。
しかし、一緒に時間を過ごす内に、この発想は何よりの名案だと言うことを実感した。

通常はバンドが練習をしたければリハーサルスタジオを予約して、その時間にスタジオに集合。そこから機材などのセッティングをして、音出しを開始。そして、練習スタート。予定時間10分くらい前には次の方の時間とぶつからないように片付け作業をしなければいけないので、実質の時間は前後が十分に練習に使えない。
しかも、もし仮に急に誰かが来れなくなったり、遅刻したりすると、その分の時間もロスとなる。
かなりしっかりとした時間軸で動けない限りは、なかなか有意義な時間とはなりにくい。

その点、自分たちだけの環境があれば、常に機材はセッティングされていて、すぐに練習をスタート出来るし、制作も時間の制限もなくとことん打ち込める。
彼らが大きな借金をしながらも手に入れた当時の環境は、デビュー前の子たちにとっては夢のような状況だった。

仮に彼らがあの環境を持っていなかったら?
大袈裟ではなく、SEKAI NO OWARIは存在してなかったと僕は思う。
自分たちに必要な環境を自覚して、それを作った彼らの大発明である。
そして、その環境が絶対的にSEKAI NO OWARIを作った。

少し前にNIZI Projectを見ていてもJYPも練習スタジオやレコーディングスタジオ、ボーカルブースなど大切な才能を育てる環境を圧倒的に整えていた。

またお笑いだが、吉本は劇場を持っていることが強みだと言う。
劇場という環境を持っていることで、自分たちのネタをリアルなお客さんの前で反応を得られる。
実戦から得られる収穫は、何よりも意義がある。

才能ある子が努力をしたいと望んだ時に、それが叶う環境。
その才能と努力を磨くことに、集中出来る場所。

環境の有無は、成長に確実に影響する。
だから自分が関わる子には、可能な限り最適な環境を整えてあげたいと思っている。
一方そこには、恵まれた環境に慣れてしまい、やった気になって満足し甘えてしまわないこともクリエイター自身にも求められる。
その意識を忘れない子達には、どんどん環境を作っていってあげたいと思う。

全部やろうとすると結構壮大なので時間はかかるかもしれないけれど、いつかレコーディングもライブリハーサルも個人レッスンも全てRED独自の環境で出来るように整えることが今の自分の目標だ。

今すぐにとはいかないが、才能が存分に成長出来る場をどんどん整えていきたい。

環境が人を育てるならば、その環境を作るだけだ。

https://twitter.com/Ryota_Shishido ラストラム→TOKYO FANTASY→RED 主に音楽関係のマネージャー 新しい才能との出会いを求めています。 音源やプロフィールはツイッターのDMかinfo@red.jp.netまでお気軽にお送りください!