見出し画像

あいみょんがくれた出会い - YouTubeのあなたへのおすすめ

前職を辞めた時、次に何をするか、特に何も考えていなかった。
勿論、10年頑張ってきた音楽業界が一番適やりやすいし、横の繋がりもあるのだけど、逆に言えば自分の常識みたいなものが固まってきてる懸念もあった。
だから、意識的にフラットに考えるようにしていた。

前職を辞めた理由の一つ、これは完全に間接的だけど、あいみょんの存在が大きかった。
彼女がこの世に現れたことは、キャリアをリセットしたいと思った一つの大きなきっかけだった。

僕は、あいみょんにどハマりした。
四六時中あいみょんばかり聴いていた。

ファンクラブにも入会した。
そして、ライブにもファンクラブ先行で申し込んで、足を運んだ。
前回のホールツアーは倍率が高そうな関東を避けて、平日の新潟公演を狙った。
その作戦が功を奏してか、新潟公演に当選し、一人遠征であいみょんを見に行った。
その後の代々木公演もファンクラブで当てた。
しかもこの時、スーパー神席が当たり、真ん中ブロック、前列5番目の席であいみょんを拝んだ。
最近は普段着でグッズで買ったポロシャツを着まくっている。
普通に、ただの熱烈なファンである。

あいみょんの作る歌は、とても人間的で、生々しくて、純粋で、狂っている。
彼女の声、言葉、メロディー、そして潜む狂気。
その全てに魅了された。

僕はのめり込むとそればかりに没頭するタイプなのだが、この時も何百回と繰り返して彼女の歌を聴いていた。
全部そらで歌えるくらいになっていた。
ただの大ファンだ。

しかし、ある日、ふと思った。
なんでこの子のマネージャーを僕はしていないんだろう、と。

こんなに好きで、才能に惚れていて、素晴らしい音楽を生み出している存在。
この先、10年、20年と歌われ続けていく歌と、歌い続けて欲しい人。
滅多に現れない日本の宝みたいな才能。
その才能に関わることなく、ただ、遠くからファンでいることしか出来なかった。

悔しかった。
悔しかったというか、情けなかった。

「人と音楽を繋ぎたい」

と思っていたはずの僕が、あいみょんを見つけ、あいみょんを誰かに繋いでいなかった。
それもそのはず、僕が彼女を見つけられていた訳がなかった。
なぜなら、セカオワと出会って以来、新人を探す行為をほぼ全く行っていなかった。
打席に立たない人間に、チャンスはない。
出会えている訳がない。

しかも、あいみょんのインディーズ時代のレーベルはラストラムだ。
当時、ちょうど僕はTOKYO FANTASYに移り始めた頃だったからか接点は全くなかったが、それでもこの近いところにこんなにも圧倒的な才能がいたことに、反応すら出来ていなかった。
もはや、怠慢でしかない。

あいみょん熱が昂りまくっていた時期に、かなり久々に高校時代の友達とご飯を食べる機会があった。
16歳とか17歳の時に友達となった彼らとは、出会ってから約20年の時間が経過していた。
僕は、セカオワと出会って10年だった。この10年は、彼らに自分の人生の全てを捧げてきた時間だった。
そして、高校生が自分の年齢になるくらい大きな時間20年へと向かう、自分の次の10年を考えていた。

僕は、「人と音楽を繋ぐこと」がやりたくて、この業界に入った。
セカオワと初めて出会った時、「もう新人を探さなくてよい」と直感的に思ったことを覚えている。
彼らは圧倒的で、果てしない才能の輝きを放っていて、僕はそれに一瞬で魅了された。
でも「人とセカオワを繋ぐこと」だけで、完結ではない。

中学時代にミスチルにスイッチを押してもらい、結果僕はセカオワと出会った。
そこから10年経ち、今度はあいみょんがスイッチを押してくれた。
一度、全てをリセットして、自分の人生に自分の時間を捧げてみたいと思った。

才能はどんどん現れる。
だったら、僕は、もっともっと関わりたいし、もっともっと届けたい。
このタイミングに、あいみょんが僕を初心に返してくれた。

前職を退社して、3日後くらいだったと思う。
あいみょんにハマりまくり、聴きまくり、見まくりしていた僕に、なぜか突然YouTubeの「あなたへのおすすめ」で、見慣れない素人の子がなぜかレコメンドされた。

あいみょんとは全く別の魅力を持った子で、ここに書くと印象が頭の中で繋がってしまう恐れがあるので、あえて今はここにその名前は書かないけれど、もうすぐ世に出ていくその子は、REDの最初の所属クリエイターだ。

たらればになるから、実際のところはわからないけれど、もし僕があいみょんに夢中になっていなければ、YouTubeは僕にその子をおすすめしていなかったかもしれない。
そうしたら、僕はきっと出会っていなかっただろうし、その子も違うマネージャーや事務所に属していたかもしれない。
運命とは、そして、人生とは熟、不思議なものだ。
僕は勝手に、この縁はあいみょんがくれたものだと思っている。
好きなものにまっすぐ生きていると、そういう人生がやっぱり作られていくんだなぁとも改めて感じた。

不思議な偶然で出会ったその子の魅力と才能を、まずは1億3000万人に、しっかりと丁寧に僕は届けていく。

https://twitter.com/Ryota_Shishido ラストラム→TOKYO FANTASY→RED 主に音楽関係のマネージャー 新しい才能との出会いを求めています。 音源やプロフィールはツイッターのDMかinfo@red.jp.netまでお気軽にお送りください!