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交換された知性たち

愛の営みは魂の交換であり、親しく話すことは品性の交換であり、本棚を見せ合うことは知性の交換である───人生とは、それらの交換によって生き方を豊かにしていく旅だ。

今、『知性の交換』というプロジェクトを進めており、毎日全国各地から僕の元に本と手紙が届く。ざっくり説明すると、ウィルスの影響で外に出れない、人と会えない状況の中、「わたし」と「あなた」で本を交換しましょう、という提案です。手書きの手紙を添えていれば、なおのこと素敵で。

ポストされた郵便物の封を開くと、想いの込められた実感がそこにある。

目下の課題は、自分のお店の立て直しで。なかなか僕からお手紙を送ることができていない状況なのですが、もう少しだけお待ちください。ちゃんと手紙に想いを綴り、あなたの元へポストします。作業を終えた一日の終わりに、本を手に取り手紙を読むことで心が癒されております。心より感謝いたします。

届いた本と手紙はこちらで紹介させていただきます(音声配信)。


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贈り合った本を並べて、僕は『コロナの本棚』をつくりたい。

『知性の交換』の記事の中で、僕はそのように書きました。コロナウィルスが及ぼした世界の混乱と危機を風化させてはいけない。そして、それは最も美しい光景で、そう、愛おしい形として残されるべきだ。その想いから、届いた本で本棚をつくりたいと思いました。

今、少しずつ本棚が豊かになっています。あなたの思い入れのある本に、僕への想いが乗せられて、世界で一冊だけの特別な物語となって僕の手に届きます。絶望に近い状況が生んだ、愛に満ちた本棚。絶望に近いけれど、絶望ではない。今日も僕たちは、希望を見つめて生きています。


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あなたの本をお待ちしております。



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嶋津 / Dialogue designer
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。