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ロバートとヴェートーベンとの対話【無観客ライブ】

3月22日にピースケイク社で開催する予定だった『ロバートとベートヴェンとの対話』。

僕の主催した「教養のエチュード賞」をきっかけとしたリアルイベントです。審査員をしてくださった写真家のワタナベアニさんとアートディレクターの千原徹也さんのトークショーをメインに、みんなが集まって交流する空間を準備していました。残念ながらコロナウィルスによってイベントは延期となりましたが、今でも開催のタイミングを見計らっています。

みなさんからお預かりした予算で購入した50冊分の「ロバート・ツルッパゲとの対話」も、そして、サポートも手をつけずにプールしております。サポートしてくださったみなさん、改めてありがとうございます。

レコメンド・スピーカー

僕は大阪の八尾市にあるFM局でラジオパーソナリティをしています。考えてみればラジオをはじめた時からそうでした。本、映画、人、音楽、カクテルにまつわる物語───レコメンド・スピーカーとして好きなものを紹介し続けてきた六年間です。

スタジオのあるアリオ八尾という施設には「光町スクエア」というステージがあり、僕はそこでスペシャルアンバサダーを務めています。月に何度か、その場所でイベントを企画・運営していました。コロナウィルスによってリアルイベントは軒並み中止となり、企画していたプロジェクトは全て延期(あるいは白紙状態に)。

自粛が明け、凪のような静けさが保たれている今───7月某日、アリオ八尾の光町スクエアで『ロバートとベートヴェンとの対話』の無観客ライブを開催します。50冊の「ロバート・ツルッパゲとの対話」を前に、イベント本番で流す予定だった映像をスクリーンに流し、ワタナベアニさんと千原徹也さんのことについて話そうと思います。レコメンド・スピーカーの真骨頂です。当然、本人は登場しません。

そして、コロナウィルスによって生まれた企画「知性の交換」で構築されたコロナの本棚と僕宛に送られてきた手紙を紹介して、その場で言葉と音楽のアート作品をつくります。


一度、ここでコロナウィルスによって流されたもの、芽吹いたものを整理する必要があります。詳細はまた改めてお知らせいたします。ライブの模様は動画配信する予定です(アーカイブ有)。

※「知性の交換」へ参加してくださった方へは少しずつ返信をはじめております。お手元に届くまで、もうしばらくお待ちください。

これはほんの一区切り。

『ロバートとベートヴェンとの対話』は消滅したわけではありません。この騒動が落ち着いた頃に、みんなが笑顔で集まれる空間を必ずつくります。コロナがもたらした闇と光。こうやって出会い、苦しみを分け合い、喜びを分かち合うことで「人」と「人」とのコミュニケーションを深めていった日々。その美しい側面を切り取って、一つの形にします。そしてまた、僕たちは強くなる。

これからもずっと支え合うことを忘れないように。大切な人への感謝を抱き続けることができるように。七夕に願いを込めて。


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安易に希望を語る愚かさを知っている。絶望を語るほどの力も経験もないことも知っている。それでも、この文章を届けたい人がいる。

この文章を読んだ日が、人生におけるマイルストーンとなる。熱を帯びながら煌々と赤く光る鉄は、冷めていく過程で形を強固にしていく。救済には「きっかけ」と「時間」が必要になる。ひらやまさんの言葉に触れて、ゆっくりと考えてみてほしい。




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嶋津 / Dialogue designer
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。