SINON~Starry Sky~
「誰かに届けたい」という気持ちではなく、ただ歌が好きで、歌いはじめた。それは今も変わらない。
アーティストSINONがディレクションしたアイテムたち。そのラインナップを紹介。※ライブ会場やオンラインショップにて販売
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お月さまとお星さまが特別だった。
「しのちゃん、山を見てごらん。
お日さまが沈むから、お家に帰ろうか」
大好きなおじいちゃんのことば。畑が広がる景色、すぐそばには牛がいた。畑に種を植えるおじいちゃんを見て、わたしは種のかわりに石を埋めた。いつまで経っても芽は出なかった。
夜は真っ暗。街灯がぽつり、ぽつり。青森の大地と空を思い出す。
〈ii kimochi no moto〉
SINONが「しあわせ」を調合したアイテム。口に入れるとほのかに甘く、ハッピーな気持ちに。青森のむつ、SINONが生まれ育った空に浮かぶ星たちは今も燦然としたかがやきを見せる。ノスタルジックで愛おしい金平糖。
「ハスキーは目が青いんだよ」
お父さんは、わたしが寝る前にいつも話を聞かせてくれた。どうやらお父さんは、犬が飼いたかったみたい。宮沢賢治が詩を書いた『星巡りのうた』という歌がある。怒られて泣いた日はいつも、おじいちゃんが歌ってくれた。
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。
(宮沢賢治『星巡りのうた』より)
「あをいめだまの小いぬ」というフレーズがかっこよかった。お父さんの「ハスキーは目が青い」という言葉が重なった。
「ハスキーが歩いてきますように」
お父さんと一緒に毎日お星さまにお願いした。ハスキー犬を探して、お父さんは青森じゅうを訪ね歩いた。すると一匹だけ見つけた。赤ちゃんのハスキー。そのまま一緒につれて帰った。
わたしは彼女に〝シータ〟という名前を贈った。
〈SHINOBIE〉
星は、SINONの人生と強いつながりを持つ。インスピレーションの源、希望の光。
『SHINOBIE』は疫病から人々を守る〈アマビエ〉をモチーフにしたキャラクター。ペインティングアーティスト松井智恵美さんのイラスト。
〈月と猫のアイシングクッキー〉
アイシングアーティストmoonflowerさんの作品。
〈ソリッド・パフューム〉
スィートオレンジやレモングラス、ユーカリなど。SINONをイメージした練り香水。
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青森では冬は長靴をはいて過ごした。雪の中を歩くために、重たい長靴を持ち上げて学校へ通った。
春になると雪解けがはじまる。その頃、わたしたちはようやく短靴に履き替える。短靴を履いた時の足の軽さ。一年に一度、その感覚を味わうことが待ち遠しかった。
春になれ、春になれ。
ちょろちょろちょろ。道路に山のきれいな雪解け水が流れてくる。まだ氷の残るその中で、つくしんぼが顔を覗かせる。それがキラキラしていて。短靴の軽やかさと共に、その光景が蘇ると、心が晴れやかになる。
新しい自分を発見するのは、あの感覚に似ている。春になって、短靴に履き替えた時の気持ち。だから、新しい人と一緒に作品をつくることは私にその清々しさを与えてくれる。
アイテムはライブ会場、またはオンラインで購入いただけます。
produced by Honey Come
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〈GIFT〉
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あなたのこころに幸せが広がることを祈って。
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。