質問力は経験によって豊かになる
対話の一歩目は「聴く」にある。
普段から、わたしはそのように伝えています。相手の話を受け止めるところから、対話ははじまります。そこから、さらに豊かな対話へ展開させてゆく中で大事なのが「質問」です。
質問は、相手へ興味関心を伝えるためのわかりやすい表現であり、話題の幅を広げ、内容を掘り下げる力があります。質問によって、対話の濃度が高まると言ってもいいでしょう。
「聴く」から「訊く」へ。相手のことばを受け止め、さらに導き出すようにパスを送る。時に相手への胸元へ、時に走らなければ届かない場所へ。そのようにして、対話は躍動してゆくのです。
よくわたしの元へ届く相談で、「相手の話を聴くことに集中できるようになりましたが、どのような質問を投げかけていいのかわからない」という声が届きます。相手の話をうんうん頷きながら聴くばかりで、そこから新たな展開を見出せない。極論、それが楽しければ見出す必要はないのですが、対話を豊かなアンサンブルにしていくためには、こちらからのアクションがあるとより楽しめますよね。
今回は、より具体的な質問の種類やヒントについて書いていきたいと思います。
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。