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「大切な人への贈り物」とは【#言語化れんしゅう】

わたしは、コミュニケーションをギフトだと思っています。

話を聴くことは贈り物。心地良いあいづち、新しい発想が促されるような質問、ついしゃべりたくなるようなリズム、時には沈黙もまた大切な贈り物です。良き対話をする上で、相手に居心地の良い状態をつくるためにできる贈りものとは何か。そのヒントが知りたくて、「大切な人への贈り物」について考えてみました。

自分の「好き」が伝わって、相手の楽しみの幅が広がるもの。居心地の良さであったり、驚きやインスピレーションにつながる何か。それ自体が体験。わたしがこれまでの人生でいちばん多く贈ってきたのは手紙。あなたへの想いを書いたことば。胸にぽっと太陽が昇り、花火のように余韻を残して消えてゆく。もしかすると、心の中に残り続けてくれるかもしれない。互いの関係性を豊かに育むもの。

嶋津(X)

これは、わたしの考える「大切な人への贈り物」の印象。他の人はどういうことに「大切な人への贈り物」と捉えているのかと思って、Xで問いかけてみました。

あなたが大切な人に贈り物をおくる時に気を付けていることは何ですか?(あるいは、贈られてうれしかったエピソードを聴かせてください)

以下、届いたみなさんの「大切な人への贈り物」をご紹介します。

みなさんのお答え

【1】

その人の生活を想像し、少しでも気分が上がるものを考えます。 近しい間柄だと日常で愛用してもらえそうなもの、初めましての方にはちょっとハイグレードの消え物にすることが多いです。 贈られて嬉しかったのは香り系のもの。私に似合いそうな香りを選ぶための時間と気持ちがとても嬉しかったです。

娘が毎年、母の日にケーキと小さなブーケを「いつもありがとう」の言葉と共に贈ってくれるのがとても嬉しいです。 疲れもストレスも吹っ飛びます。

その人の生活から着想、少しでも気分が上がるものを。関係性によっても長く持てるものか、消耗されてゆくものかを変えてゆく。

【2】

生活の心地好いエッセンスになり、かつ意外なスパイスにもなる普段使いできるようなものを心がけています。好みや路線は外さないようにリサーチは隅々まで。そして使って消えたり、さよならしてもらえたらそれが願いです。

生活の心地良いエッセンスとなり、意外なスパイスにもなる。いいですね。その時間も特別で、愛おしいものになる。

【3】

生活がちょっとランクアップするアイテムを贈られたのが嬉しかったです。

暮らしが少しだけランクアップするアイテム。選ぶのもおもしろいし、センスも問われそうだ。

【4】

自己満足にならないように、半分こより少し多めに。

想いが強ければ、自分の気持ちを満たすための行為になりがちですもんね。半分こより少し多め。その塩梅、いいなぁ。

【5】

大切な人にプレゼントするときは、自分では買わないちょっといいものを贈っているなと思いました。ちょっとしたプレゼントであれば、自分では買わないいい歯磨き粉とか、いいバスソルトとかの消耗品を贈ります。 金額が大きい場合は、相手にほしいものを必ず聞きます。いらない高価なものって、相手への負担が大きいような気がします。

自分では買わないちょっといいもの。歯磨き粉やバスソルトなど、日常を楽しめるものであり、消耗品。

【6】

私が知るはずのポプリやお香を頂いた時に、新しい自分の癒しタイムが特別な物になりました。ムスクけいや、ウッドけいが好きと伝えてありました。

香を贈るっておしゃれですね。気分を贈る、みたいな感覚で。先に好みを聴いたり、伝えたりすることも配慮。

【7】

自分が「好きだ!これいい!」と思うものを贈ること。相手が「好きかな?」というのももちろん考えるんだけど、こちらの想像力が足りないとがっかりさせてしまうので、自分の好きなものを伝えるような感じで(今、これが好きでして…という)贈っている。

相手の「好き」に合わせるよりも、自分の「好き」を贈る。確かに、「相手はこれが好きだろう」と軽率に選んだことでがっかりさせてしまうことってありますもんね。それだったら自分の「好き」を伝えるような感覚で。

【8】

相手が絶対喜ぶという確信がないなら贈らない。 「喜んでもらえたら」の気持ちが大きい、けれどセンスに合わないものをもらうのは辛い。そういう思いをさせたくないからです。

人に何かを贈る行為はすてきなものだけれど、リスクが伴いますよね。ある意味、「何もしない」も贈り物とも言えるのかもしれないですね。

【9】

美術館や旅行に行ったときなどに素敵だなと思うポストカードを買ってストックしておいて、贈り物を渡す時にその方に合うものを選び、一言メッセージ書いて一緒に渡すようにしています。

ポストカードはお手軽だし、旅の香りを残しながら、そこにメッセージを添えるとまた特別なものになりますもんね。

【10】

大切な人なら直感で選んだものを贈ります。僕はもらい物をすると困ります。なので基本的には人に物を贈りません。それでも直感的に「これだ」と思った時には贈ることがあります。

直感に従って選ぶ。もらいものって人によれば負担に感じることもありますもんね。

【11】

贈られて思い出したのは、十数年前、旅で知り合った人から、その時、盛り上がった話で、ゴッホの絵葉書とモンマルトルの本(愛読してて、付箋付き)を、手紙と一緒に送ってくれたこと。

体験や思い出を含めて贈ってもらえたこと。世界に一つだけのギフトとなりますね。

【12】

推しへのプレゼント。喜んでくれてるかどうかはわかりませんが、酒が好きだと聞けばお酒ばっかり。 夏場は経口補水液やボデイタオルの詰め合わせなど。プレゼントももお思いつかないので、往復ハガキで欲しいもの、もしくは、嬉しくないものにつけて送り返してもらおうかと思案中です。

相手の好きなもの。提示してくれていたらなおうれしい。推しが喜んでくれるものを贈りたい。

【13】

点数や金額が膨れ上がらないように、適切はどこかをめちゃくちゃいつも探っています。

膨れ上がり過ぎると、相手の負担になったりしますもんね。その塩梅って意外と難しいところ。

【14】

自分が贈りたいから贈る。喜んでもらえたら自分の見る目があった、喜んでもらえない場合はなかったと結果を引き受ける。喜ぶ方に賭けるギャンブルだと思って贈る。受け取ってもらう工夫を忘れない。

受け取ってもらえる工夫をしつつ自分が贈りたいものを贈る。

【16】

金額を考えないところから始めています。

純粋に贈りたいものは何か、何を喜ぶだろうか、というのを金額のフレームを外してまず考える。いいなぁ。

【17】

欲しくない物を贈られると困る事があります。贈ってくれた人の気持ちと、要らないという気持ちとの間で、しんどくなります。なので、「 あ、これあの人好きなやつだ!」と確信が持てる物。確信ない場合は、手元に残らない物。残らない物なら、少し相手の好みも配慮しつつ自分が好きでオススメしたい物を贈ります。味気ない、現実的と言われるかも知れないけど、 その人が欲しい物を贈るのが一番だと思います。少なくとも私はそうです。 買う前に聞いて欲しい。

確信が持てるかどうかが軸になっている。持てない時は残らないもの。自分がお気に入りでオススメしたい、かつ相手への配慮もしつつ。一番いいものは、相手がほしいもの。

【18】

それこそ親しい間柄であれば、それまでの対話の中で把握している好みの範疇を外れないように、且つ自分では買わないけれどあったら嬉しい、邪魔にならないものを送ります。基本的には消え物が多いです。ちなみに私にとってはその人が時間を割いて会う時間を工面してくれることがいちばんの贈り物です。

自分では買わないけれど、あればうれしいもの。「自分で買うほどでもない」あるいは「自分の日常では手が出ない」みたいなものは確かに体験として贈られるともうれしいですよね。時間はある意味、その人の命の断片ですもんね。それを共有してくれることの喜び。

全てではないですが、このようなコメントが届きました。

ことばには、人それぞれにイメージがあり、定義がある。それらを読ませていただいていると、わたしの中でも「大切な人への贈り物」のイメージがすくすく育っていきました。

#言語化れんしゅう

これからも皆さんのお知恵をお借りしながら試していきたいと思います。Xのスペースでは、みなさんからいただいたことばを感想を述べながら紹介させていただいております。ぜひ、お気軽にご参加ください。



「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。