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知性の交換
愛の営みは魂の交換であり、親しく話すことは品性の交換であり、本棚を見せ合うことは知性の交換である。
人生とは、それらの交換によって生き方を豊かにしていく旅だ。愛し合い、語り合い、互いの「知」を構成するマテリアルを共有し合う。そういうものだと思っている。
中世に流行した疫病についての記録さながらの世の中が来た。見えない敵に慄き、焼け石に水だとわかっていながら呼吸器を守る。恐怖は免疫力を下げる。心をコントロールすることは至難の業だ。
外に出れない日々。健やかさとは何だろうかと自問自答を繰り返す。中世と異なる点はインターネットの存在だ。僕たちはネットの中で交流できる。これによって平穏な心を保つことができている。ただ、そこに足りないものは「実感」だ。
声の質感、匂い、手触り……カメラを通すことによって遮断される感覚知。それを埋めるものがあれば、もう少し健やかになれるかもしれない。
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知性の交換をしませんか?
本棚から相手に合いそうなものをセレクトして、贈り合う。自分が大好きな本でもいい。手書きのメッセージなんかも添えれば尚よい。その本を介して想像する。その人自身を。
これはただの思い付き。贈り合った本を並べて、僕は『コロナの本棚』をつくりたい。ネーミングセンスが最悪だけれど、それは後で変えればいい。その本棚は、このような事態が起きたことを風化させない。知と物語で編まれた紙で並ぶその佇まいに、新たな物語が宿る。
「本を交換してもいいよ」という人は、連絡ください。TwitterのDMでもいいです。
donna.the.primal@gmail.com
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▼追記▼
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