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「品のある無礼」とは【#言語化れんしゅう】

「品のある無礼」について考えてみました。

締めるところと、緩めるところを把握している。“その人だから(ゆるされる)”という個性と愛嬌。相手の内側、魂に触れるのが上手。ことば選びが詩的で上品でありながら、本質的な部分を指摘する人。相手を笑わせるのが上手。楽しませるプロフェッショナル。一つだけ比類なき圧倒的な能力を持っている。

嶋津(X)

これは、わたしの考える「品のある無礼」の印象。他の人はどういうことに「品のある無礼」と捉えているのかと思って、Xで問いかけてみました。

「品のある無礼」ができる人って、どんな人?たとえば、どんな振る舞い?

以下、届いたみなさんの「品のある無礼」をご紹介します。

みなさんのお答え

【1】

その場では無礼に感じさせず、時間差で感じさせる奴。

タイムラグのある無礼。その場では気付かないタイプ。

【2】

考えて、考えて、声を出す人。自分の本音を何かのために、誰かのために 伝えれる人。同調する人が居てなくても、考えて考えて考えた末に声を出すので伝わる人でもある。無礼と見られることに1ミリの恐れがないので品が高く見えるとは 思う。が、捨て身で自我は消えてるのでどんな振る舞いも 光る。

「恐れがない」「捨て身」とはおもしろい表現だ。ある種、覚悟の現われである、と。

【3】

慇懃無礼。

礼儀のバランスって大事ですよね。

【4】

コトバと態度に、そのモノを高めたいという意志と輝きを感じさせる無礼。

高めたいという意志と輝きを放つことばと態度。

【5】

野暮な事でも、さらっと、かっこよく、見えたり聞こえたり。

野暮なことをさらりと粋に表現できる人。

【6】

笑顔で笑いながらほんの少しだけチクッと苦言を話すことかしら。

笑いながら苦言を言う人。表情とことばのギャップですね。

【7】

言葉遣いが綺麗な人を尊敬します。たとえ最初は無礼な事を言われても、優しい人なんだなと感じた時に、品が有ると感じます。優しさは人の心を動かしてくれるのですから。

ことばの扱いが美しく、やさしさがある。無礼なことを言われてもそこにやさしさを感じると品になる。

【8】

「品のある無礼」ができるのは 「関係性の違いを理解する力」のある人かなと思います。 結果的に失礼なんだけど、本人に無礼を働く意図が無いのがポイントなのかな。

関係性の違いを理解する力。無礼の自覚がない。

【9】

天然な人。 悪気がなく、愛嬌がある人。

無邪気で、愛嬌がある人。

【10】

周りの人が愉快になるような自慢話をする人。

周りが愉快になっていれば、受け入れられる(ゆるされる)感じはありますよね。

【11】

上手にすっとぼけられる人。 あれ、どうしてましたっけ?から相手に気付かせつつ、余計な仕事を増やさない。直接指摘しづらいけど、基本に立ち返りたい時に有効。使いすぎや反射的な適用には要注意なので、ちょうどいい塩梅を見極めたいです。受け止め切れないことを無言スルーは誰でもできる、言葉や態度でぶつかろうとすると余計な犠牲が出る。相手を上げつつ強制的に振り返りフェーズへ持っていけるすっとぼけは、侮れないアホ演技。

すっとぼけ。極上のアホ演技。最高です。

【12】

自分のスタイリングに圧倒的な自信があり、周りとの調和を考えない人。 隙がなく、その出立ちを目の当たりにした人が気圧されるようなエネルギーに満ちた人。有無を言わさず、カッコいい人。誰も何も文句が言えない。

有無を言わさずカッコイイ人。無礼ぐらいがちょうどいいような自信に満ちた(実力の伴った)人いますもんね。

【13】

美しい敬語を使いながらとてもフランクに話す人。にこやかな笑顔で話し、軽いボディータッチも親しみに感じるなど。 人によっては「嫌だな」と感じることをいとも簡単にクリアしちゃう。この人なら逆に嬉しいと感じるなど。

華麗な敬語を扱いながら、フランクに話す。にこやかな笑顔でボディタッチ。

【14】

不満、悪口を軽口として扱える人。 傷付けず、イジりにならない調整をした悪口は決まり文句の掛け合いを引き出せる。 個性的な語録なら多少の失礼も味になる。 悪口自体もだけれど、面白味は人の武装を強制的に解いてしまうから無礼ではあると思う。それ以外の箇所での礼節があって成り立つ高等技術。

おもしろみは武装を解くので無礼である。おもしろい観点だなぁ。「個性的な語録なら味になる」も、いいなぁ。

【16】

敬語の中に上手くタメ口を織り交ぜる人。 タメ口が不快ではなく、むしろ心地よくなるから不思議。 きっと距離感の測り方と詰め方が抜群に上手なんだと思う。

敬語内にタメ口を潜ませる。距離の測り方、天才的な人いますよね。

【17】

「品」と「無礼」をどう捉えるか?で変わりそうですが、私は『相手の自尊心を満たしたうえで、崩した言葉をかけられる人』かなと。「またまた〜w」とか、たまに草生やしても嫌味にならない。世渡り上手い人はそういう印象。もちろん対上司だけではなく、部下や子どもが相手だとしても。

相手の自尊心を満たした上で、崩したことばをかけることができる。確かに、重要な部分を押さえておけば、遊びのある振る舞いができますもんね。

【18】

侮られることを意に介さず、堂々と下手から毅然とした要求を突きつける人。侮られることすら折り込み済みな印象すらある。「いやー決まりなんで、僕にはどうにもできないんですよー本当に申し訳ありませんお引取りを」なんて言いながら文句を浴びせられてもちっともへこたれない雰囲気の人、稀にいます。

下手から毅然とした要求ができる。文句を浴びせられてもノーダメージ。そういう超人的な人、いますよね。

【19】

好きな人からのボディタッチ。

そういうフランクなコミュニケーションが上手な人いますね。

【20】

愛嬌がある人、いつもニコニコしてる人。 卑怯なことしても、許されがち。

愛嬌は最強ですね。卑怯まで許されてしまう。

【21】

人が圧を感じて恐縮したり、傷付かないように、わざとフランクで崩れた態度を取ってくれたりする人かな。場を和ませるためにわざと面白いことを言って笑わせてくれたり。

場を和ませるためにわざと崩してくれる人。人間ができた人ですね。

【22】

相手に無礼と理解したうえで、 相手の間違っていると思える部分をブレずに指摘できる人。 そのとき、決して自分の立場や想いに固執せず、 相手の心情、想い、立場、諸々に配慮していて、 鎮かに話し通せる人。

相手の間違っている部分をブレずに指摘できる人。ある種、信念がある人とも言えるのかなぁ。

【23】

自分の行動に自覚的な人。 品のある/なしがわかった上で敢えてその態度(無礼)を振る舞うなイメージ。

私が丁寧口調でキレてる時は慇懃無礼な態度になります。 最大級のNOを突きつける時に感情的にならないように、いけしゃあしゃあと失礼なことを丁寧語で言いますね。

品の有無を理解した上で、あえて無礼に振舞える。かなり俯瞰でモノを見ることができていないとできない芸当ですね。

【24】

普段からとても言動が丁寧なだけどほんまによく遅刻する方がいて(もちろん無断近くはしないしその後のフォローも完璧)その方が「遅刻の優雅さには自信がある」と言っていてすごく納得したことがあります。

遅刻魔エレガント。もはや最強ですね。どういう意識で振舞っているのか、とても気になります。

【25】

皮肉が攻撃と受け取られない人柄や技術がある。「一本とられたね!」と返せる余裕がある人を見極められる。「しょうがねぇなぁ。。」とだらしなく愛される才能がある人など思いつく。

皮肉が攻撃と受け取られない人柄、確かにありますよね。絶妙ですよね。だらしなく愛される人。愛嬌というか「お前だったら仕方がない」みたいなね。

【26】

自分が欠点だと思ってるところを切れ味鮮やかに斬って来る人。そのてらいのなさが、無礼なんだけど嫌じゃないというか。品をよくしようとか考えていない人の品の良さってあるなぁと思いました。

「てらいのなさ」というのはポイントですよね。本質的であるから、無礼だけど嫌じゃない。そして、品に対して意識的ではないこと。

【27】

立川談志が客に向かって「今日はお前らのレベルに合わせて下手にやってやる。でもな、俺はどんなに下手にやっても円楽ほど下手には出来ねぇんだ」 と言い放ちました。客が喜ぶ無礼ですね。

談志さんは口は悪いですが品がありますよね。無礼のエンターテインメント。それも実力があるから言えることだったり。

【28】

京都人。

思わず吹きました。

全てではないですが、このようなコメントが届きました。

ことばには、人それぞれにイメージがあり、定義がある。それらを読ませていただいていると、わたしの中でも「品のある無礼」のイメージがすくすく育っていきました。

#言語化れんしゅう

これからも皆さんのお知恵をお借りしながら試していきたいと思います。Xのスペースでは、みなさんからいただいたことばを感想を述べながら紹介させていただいております。ぜひ、お気軽にご参加ください。




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嶋津 / Dialogue designer
「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。