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自由律俳句 #362

【裂くのではなく広げて開けたい】


頑なに開封を拒むお菓子の袋。
たまにありませんか?

なんという圧着さ。
なんという頑固さ。

「あたい、絶対に絶対に食べられたくないもん!」

そんなお菓子の声が聞こえてきそうですが、
こちらも早く食べたいのです!
観念したまえ!お菓子の袋よ!

しかしこのまま、
勢いに任せて広げてしまえば、
中身が飛び散るかもしれません!
パァーン!となるかもしれません!

かと言って、
ハサミなどで袋の上部をチョキチョキするのも、
なんだか負けた感じがします。
(あとハサミを持ってくるのがめんどくさい)

だからと言って、
袋の上部のギザギザのところから、
縦に裂くように開けるのはもってのほか。
これは惨敗です!
開封作業の完全敗北なのです!

だって、
途中で中身を保存したくなった時に、
上手に密閉できなくなるから。
お菓子が湿気って、
激しく後悔するかもしれないから。

しかし!
そうやって格闘していると、
少しだけ袋が開いてきました!

こうなると、もうこっちのもんです。
勝ち確です!

この開いた少しの空間に指を入れて、
ジリジリと広げていく。

もう少し、もう少し。
そして、お菓子とご対面。

この勝負、私の勝ちなのでございます!

でも結局、
全部食べちゃったから、
どんな風に開けても良かったなぁー、なんて。


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小島涼太郎
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