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32歳で初めてキャリアについて考えた男が再度スタートラインに立った話【ポジウィル体験談】

エピローグ

僕は32歳の社会人10年目の男性。絵にかいたような普通の人だ。

その上、社会人になりたての時は、仕事に行くのが嫌で大学生に戻りたくてしょうがなかった。
キャリアなんて、安定していれば良いでしょ!と思っていたし、出世したいとか成果を残したいとか、俗に言うバリキャリ系とは無縁の、冷めた人間だった。

だからこそ、1社目の損害保険会社を2年勤め上げた後、地方公務員に晴れて転職し、当初目指していた”安定”を無事に手に入れて、

キャリア達成!良くやった自分!!

と思っていた。(当時は。)

そんな私がベンチャー企業への出向を経験し、世界観がガラッと変わる。
仕事のスピード感やダイレクト感、目まぐるしく変化していく仕事内容に最初はついていけなかった。
それでも、なんとか改善を繰り返し成果も少しだけ出して、2年間の出向期間が終了。 これでまた”安定”の船に乗り、

残りの人生、家族と幸せに暮らせれば良い、そういう生活に戻れる!
これは神様が自分に少しは頑張れよ、と与えた試練だったんだ。
これで解放だ!

と思っていた。(当時は。。)

だがしかし、出向を終えて地方公務員に戻った際、なんとも言えない危機感に襲われることになる。

(なんだろうこの気持ちは。。。)

だけど、これだけは言える。

「このまま、この”安定”の船に乗り続けていては危ない」

それに出向経験を経て、民間でももう一度できるのでは?という少しばかりの自信もついていた。
そんなこんなで安易に転職活動を開始。テンプレ通りにエージェントに登録し、全く通らない書類選考を経て、なんとか3社ほど内定を得る。
その中の1社に転職を決断し、またもや私は思った。

「これで人生”安定”だ。危機感に襲われることもないし、充実した人生を過ごせる」

そんな、人生に再度希望を持ち始めた30歳の冬。
自分のキャリアに何も不安はなかった(当時は。。。)

だがしかし!!!(何回目・・・)

現実はそう甘くない。自分が得たいキャリアとかけ離れた業務内容。
あれ?僕は何をしにこの会社に来たんだ?
これなら公務員の方が良かったのではないか??

転職後1ヶ月にしてそんな感情を抱き始める。 それは2ヶ月、3ヶ月経っても解消されることはなかった。。「これは本当にまずい」そう思って藁にもすがる気持ちで辿り着いたのがPOSIWILL CAREERの無料カウンセリング。すでに季節は夏真っ盛り。暑い暑い8月だった。

そう、これは至って普通の人間が安易な考えを繰り返し、齢32歳にしてキャリアの路頭に迷った物語である。
とはいえ、華やかなサクセスストーリーがこの後控えているわけではない。

地道に少しずつ自分のキャリアを棚卸しし、1つずつ自分の危機感の正体を暴きながら、再度スタートラインに立つまでの備忘録。
稚拙な文章が続くが、興味がある方だけ、この後を読み進めてもらいたい。

危機感の正体

ここで改めて私の自己紹介をさせていただきたい。

【年齢】32歳 

【学歴】大卒

【業界】保険→行政→IT
【経歴】社会人10年目
【職種】営業(CS)
【業務内容】Saasのカスタマーサクセス

【得意技】習慣化、継続力、見切りの早さ

うむ、どっからどう見てもなんの変哲もないキャリアだ。
そして見切りの早さだけは自信があり、その結果、路頭に迷っている。
実に面白い。

ここでPOSIWILL CAREERの無料カウンセリング受講前に感じていた自分の危機感を言語化してみたい。

【キャリアへの焦り】
 想定していた仕事内容と異なりスキルがついている実感もない。
 このままキャリアを浪費して大丈夫なのだろうか?という焦り。
【キャリアの曖昧性】
 自分に「これがやりたい!」というものがあるわけではない。
 何でも挑戦していきたいが何をすれば良いのだろう、という曖昧な状態。
【他人との比較癖】
 周りの人と比較し、自分より充実した人生を歩んでいるように見える人を見て、羨ましがっていた。
【待遇】
 公務員から全ての待遇を下げてまでした転職。
 その結果、獲得したかったキャリアか、と言われると自信を持てない。

今改めて見ると、

「キャリアへの焦りがあるが、そもそもキャリアって何?の状態」
「他人と比較し、待遇ばかりを見て不満ばかりが募っている状態」

の2点に集約されているかなぁ、と。
不安ばかり増しているが、何をすれば良いのかわからない日々が過ぎていく・・・

そんな中、ある時SNSを見漁っている時に、ひょんなことからPOSIWILL CAREERの無料カウンセリングを目にする。

実は私、現職に転職する時もポジウィルの存在だけは知っていた。
しかしながら恥ずかしい話、当初は正直コーチングを受けなくても自分は間違いない転職ができる!と思っていた。(何故)

ただ、ここまで来たら背に腹は変えられない。
やっとの思いで転職したにも関わらず、現状はモヤモヤする毎日。
それならば、第三者の視点から話は聞いてみるのも手ではないか?
このままの自分ではまた転職しても同じことの繰り返しではないか?
とりあえず無料だし、聞くだけ聞いてみようか・・・??

基本的に知らないものはとりあえず経験してみよう精神の私。
色々ごちゃごちゃ考えてはいたが、結果的に、あの日、とりあえずポチった自分を褒めたいと心から思う。

無料カウンセリング

とりあえずポチって、あれよあれよという間に日程が決まって迎えた、無料カウンセリング当日。担当してくれたのは井樋さん。

とりあえず私は今の危機感を抽象的ながら話してみた。
自分なりに何に危機感を感じているのかという点を整理しつつ。

そうしたら、井樋さんからの質問は今の現状に関するものだけでなく、幼少期から現在までの意思決定の変遷、キャリアとして何を得たくて今転職しているのか、今の職場を選んだ基準や動機は、など、自分が想定していたよりも3倍くらい深いところからの質問の嵐。

そして転職後に陥りがちな失敗例として挙げられた言葉に脳天を打たれる。

転職する時は、名詞ではなく、動詞で意思決定しないとダメなんです!!

ほう、、
ほう、、、???

簡単に言うと、名詞というのは、例えば成長している業界(今ならIT等)に入ることが目的となり、そこで何を得たいのかが明確ではないこと。 対して、動詞というのは、今得たいキャリアはこうで、こういうことがやりたい!だからこの業界を選択する、といったところか。

要するに意思決定の順番が真逆だったのである。そして、それはまさに自分がやっていたことだった。 なんでもいいから成長したい、とりあえず成長しているIT業界に転職しよう!! ・・・典型である。(恥ずかしい)

背筋が人生で一番伸びていた私に井樋さんはさらに畳み掛ける。

ですが、話を聞いていて、ちょっとしたボタンの掛け違いだと思います。ポテンシャルはある方なので、しっかりとキャリアの棚卸しができれば必ず良い方向に進むと思います!!

・・・無料カウンセリングが終了した12時間後、私は妻への相談もそこそこに、キャリアデザインプランの申し込みボタンを迷いなくタップした。

トレーニング開始前の気づき

実際にキャリアデザインプランを担当していただいたトレーナーは杉山さん。 柔らかい物腰の中に、しっかりと理論的に的確なアドバイスを頂けて、結局最終的に4ヶ月もお世話になることになる。

肝心のトレーニング内容だが、それはもちろん他の皆様が書いている通りに素晴らしいものだ。 裏打ちされたメソッドと経験豊富なスタッフが、僕程度の悩みなんてお見通しかのように、核心をつく質問をバンバン投げてくださり、自己内省がどんどんブラッシュアップされていく。
そして、毎週各々に適した課題を出してくれて、ただでさえ短い1ヶ月が本当にあっという間に過ぎる。

そんな素晴らしいプログラムを自身も体験していくのだが、その前に私はどうしても、事前シートの完成度の高さを語りたい。

POSIWILL CAREERでは、受講前に事前シートを作成する。 控え目に言って、これを作成することで自分のモヤモヤが半分吹き飛んだ。それくらい作り込まれたシートだと思う。

具体的には、人生理解ワークという中で、今までの人生のモチベーショングラフを作成する。 そこで私は 既に現在が過去と比べると幸せな状態なんだ ということを自己認識することになる。

というのも結局、今自分がモヤモヤしている原因は仕事についてであり、仕事以外はかなり満たされているということ。

それならば、あと仕事の悩みさえ解消されれば、自分の人生はオールハッピーだ!!と思えたことで、 追われているものの正体が、得体の知れない何かから、はっきりと輪郭を感じ取ることができた。

これには正直驚いた。 こんなに毎日悩んで、焦って、先が見えない日々の中で、客観的に見た自分はほぼ幸せな状態でいたこと。

自分の悩みがどれだけ一辺倒に偏っていたのか。メタ認知できていなかったのか。既に最高な状態から、もしプログラムを通じて仕事の悩みが解消し、より最高な状態になれたらどれだけ幸せなんだろう・・・
そう思いながら1ヶ月のトレーニングに本格的に臨むことになる。

実際のトレーニングで得た2つのもの

さて、先ほども書いた通りだが、トレーニング自体は本当に素晴らしいものだった。経験豊富なトレーナーと作り上げられたシートによって、自己内省はどんどん深まり、1ヶ月前の自分とは、自身の価値観にかなりの変化が見られた。

ここでは、トレーニングを通して、具体的に自分の中で大きく変化した価値観を2つ、述べていきたい。

①キャリアは他人と比較しても意味がない

POSIWILL CAREER受講前、私は何かにつけて人と比較する人間だった。これは幼少期から親に同級生とペーパーテストの度に比較されてやんや言われてきたことから形成された価値観だろう。

例えば趣味について、私自身は人に言える趣味が無いと思っていた。トレーニングの中で、杉山さんから「なんでも良いので、今までで好きになったものはありますか?」と聞かれた際にも、最初はうまく答えられなかった。

けれど、なんでも良いですよ!と何回も繰り返していただき思い出してみると、ひとつふたつどころではなく、10個くらい出てきた多趣味人間だということがわかった。杉山さんにも思わず「騙されたのかと思いましたよ笑」と言われた程だ。(もちろん冗談であることは分かっている)

結局人と比較していたんだと思う。こんな程度のことを人に言ってはいけない、という固定観念に縛られていたのだと改めて気づくきっかけになった。

キャリアは十人十色。決まった正解があるわけではない。自分のキャリアをどう築いて行きたいのか、人と比較するのではなく、自分自身にベクトルを向けて、過去の自分と比較するようになってから、自分はどうしたいのかを大事にし、少しずつではあるが、外発的動機ではなく内発的動機で考えられるようになったと感じている。

②to do型ではなくto be型の人間で良い

もう一つの私の固定観念。それは

「何かやりたいことがなければならない」

ということ。人生で俺はこれを成し遂げるんだ!!という思いがない自分はダメなんだ、何かが足りないんだ、と思っていた。

杉山さんにその思いを話したところ、勧められた本が「プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術」という本。

POSIWILL CAREER受講生ならほぼ全員が読んでいる本ではないだろうか。そこに書かれていた、「to do型」と「to be型」という概念が自分を一変させた。

人間のほとんどがto be型である。to do型の人間であれば、既にもうやりたいことをやっている。「何をしたいか」ではなく「どうありたいか」でキャリアを築いていけば良い。

常に何かしたいことがなければいけないと思っていた自分にとっては、かなりの衝撃を受けた考え方であり、かつ、今までモヤモヤしていた視界がスッと開けた体験でもあった。

それからは、自分が「どうありたいか」で物事を考え、そこから逆算して今どうするか、に繋げるよう意識している。

もちろん完璧ではないし、まだまだだけど、こういった自分自身の考え方の根本の意識が変わることで、見えてくる世界は確実に変わってきている。

将来に向けて考えてみた

「人生に常にワクワクしていること」

これが、私が理想とする生き方である。
けれど、今まではどうしたらワクワクできるのか、何にモヤモヤしているのか、それがボヤッとしていた。

ポジウィルを受講する中で、モヤモヤしている原因が仕事だということがわかり、ではなぜ今の仕事にモヤモヤするのかを深掘りした。

そこで私は「他者貢献できていない自分」があることに気づく。幼少期から今まで、自分の原体験を含め、常に他人が喜ぶ姿を観れるのが嬉しかった。

自分のためではなく、他人のためなら頑張れる。4L(Labor/Love/Learning/Leisure)分析でも、自分が一番大切にしたいのはLove(家族)だった。私はそういう人間。

だからこそ、転職して1年未満だけど、再転職する道を選ぶことにした。
人生の多くを占める仕事にワクワクできていない自分が、この先の人生をワクワクしているイメージがどうしても湧かなくて。

杉山さんには継続してサポートプランも伴走していただくことに。
「ありたい自分」を今度は仕事という具体に落とし込めるように。

もちろん全てが上手くいく訳ではないことくらいわかっている。
けれど、自分の軸が出来た今なら苦楽を含めて楽しんでいける、そう自分に期待している。

最後に

1年前の自分が今の自分を見たらびっくりするだろうな(笑)とふと考えた時に改めて感じる。転職して再転職を決意していることもそうだし、自分という人間の変化にも。

1ヶ月間のトレーニングを経て、一番変化したのはベクトルの向き。

見えない相手にベクトルを向けて比較して疲れるのではなく、自分自身にベクトルを向けて、問い続けられるか。キャリアとは自分自身との戦いである、と私は思う。

もちろんコーチングで全てが変わる訳ではない。あくまでもきっかけに過ぎないし、キャリアを築くのは自分自身。船を漕ぐのは自分。

けれど、少なくとも船を漕ぐ先を見つける手助けをしていただいた、貴重な経験になったと心から思える。

この先も、生きている以上、困難に直面することは多々あるだろう。その際には、また自己内省を繰り返しながら、少しずつ前に進んでいきたい。確かに手に入れた人生の羅針盤と一緒に。

何歳になってもキャリアについて考えるのは遅くないと思う。だって、私自身、10年間何も考えていなかったから。
ここまで読んでいただいた方で、もし自分のキャリアに少しでも悩まれている方がいたら、ぜひ一歩勇気を持って踏み出して欲しい。

必ずや、何かしら自分の血肉になれる経験が得られると思います。

とはいえ私自身、まだまだ再度のスタートラインに立っただけ。
ワクワクする気持ちを携え、今日もまた、一歩ずつ積み上げていきます!



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