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僕にとってのくるり

あけましておめでとう。
今日は僕の好きな音楽について書きたいと思う。
くるりだ。

音楽の話をするのってなぜだかとても難しい。
いろいろ音楽聴くけど、わりと偏食だし、技術的なところもよく分かってないからね。

だから、くるりについて書きたいなって思ったことは何度もあるんだけど、いつも断念してしまった。
でもなぜだか、今は書けると思う。多分ね。

みんなはくるりってバンド知ってる?
もし知らないなら、とりあえず「ばらの花」聴いてみてよ。
よければ歌詞も意識してほしい。
良い曲だよ。保証する。

最終バス乗り過ごしてもう君に会えない
あんなに近づいたのに遠くなってゆく
だけどこんなに胸が痛むのは
何の花に例えられましょう
くるり/ばらの花

ね?良い曲でしょ?
え?歌詞の意味?
さあ。それは君に委ねるよ。

僕はくるりのこの曖昧さがすごく好きなんだ。
曖昧で不思議で掴みどころがない歌詞。
日によって受け取り方が変わる歌詞。
でも最後は少しだけ僕らの背中を押してくれる。

轟けよ夏のよう
肌からはやさしさを
地に足をつけ走れ
まなざしは闇を切りさいて
くるり/その線は水平線
飛び出せジョニー気にしないで
身ぐるみも全部剥がされちゃいな
やさしさも甘いキスもあとから全部ついてくる
くるり/ハイウェイ

岸田さん(ボーカルの面白いおじさん)の書く歌詞は、なんかちょっと知的で不思議な先輩みたい。

その先輩は何言ってるかわからない時もあるのが事実だけど、なぜだか安心できて、信用できて、ついていきたいって思わせてくれて、その人の言葉は補水液のようにスッと僕らの中に染み渡る。

くるりを「補水液」って言ってくれたのは吉岡里帆さん。
余談なんだけど、僕は彼女がすごく好きなんだ。
彼女の、くるりは補水液のようだって表現した感性、僕は心底気に入ったし、少し嫉妬する。

でもその補水液って表現を初めて聴いた時、いまいちピンとこなかった。
でもある日、身も心も心底疲れて乗った帰りの電車で、イヤホンから真っ先に流した音楽がくるりだったね。
このときにその補水液がピンときた。

しんどい時、岸田先輩はいつも僕らに寄り添ってくれて、遠回しにエールをくれる。
僕はそんな岸田先輩が大好きで、尊敬していて、憧れている。

毎日は過ぎてく
でも僕は君の味方だよ
今でも小さな言葉や吐息が聴こえるよ
くるり/HOW TO GO

もう一つ、僕はくるりのラブソングが好きだ。
ストレートで、少し不器用で、でもなおかつ所々に前述した曖昧さがある。

「東京」はもちろん最高だよね。
遠距離恋愛の刹那を感じる。

話は変わって今年の夏は暑くなさそう
あい変わらず季節に敏感にいたい
早く急がなきゃ 飲み物を買いにゆく
ついでにちょっと君にまた電話したくなった
くるり/東京

「loveless」は面白い。
タイトルは愛がなさそうなのに、こんなにも愛が詰まった曲は僕は知らない。

愛はどこでも消えない気持ち
懐かしむこと 慈しむこと 許しあうこと
見えないことも見ようとする強い気持ちのこと
くるり/loveless

「男の子と女の子」は最高だ。
僕らの気持ちを岸田先輩が代弁してくれている。

好きだという気持ちだけで
何も食べなくていいくらい
愛しい顔を見せてくれよ
くるり/男の子と女の子

本当に、紹介したい曲・歌詞はいくらでも出てくるんだけど、そろそろ終えようかな。
君がこれから発掘する機会をこれ以上奪うのは勿体無いし。

もしも君がこれを見てくるりに興味を持ってくれたら、ぜひ自分で色々な曲を発見して僕に教えて欲しい。

最後に一曲。この曲は何だろうな。
とにかく大好きな曲なんだ。
まあ細かいことは気にしないで、リズムに合わせて踊ればいいよ。
あとから全部ついてくるから。

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