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殿筋萎縮度×JFJS-12-小殿筋が人工股関節をゴールへ導く-


文献紹介

今回の参考文献はこちら💁‍♂️


前提知識

JFJS-12とは

Behendらは、日常生活で手術した関節を意識しないでいることが人工関節の「究極のゴール」であると考え、THA術後患者に対する患者立脚型評価としてForgotten Joint Score(以下、FJS-12)を開発した。
それに基づき古谷らは、日本語版Forgotten Joint Score-12(JFJS-12)を作成した。

より詳しく見たい方は、こちらをどうぞ!
質問内容、スコアの付け方などが載っているよ。


文献要約

CSA(筋断面積)の測定部位は、殿筋によって基準レベルが異なる。

CSA:cross-sectional area(筋断面積)
CSA:cross-sectional area(筋断面積)

結果を①・②に示す。

①殿筋群筋萎縮の程度がTHA術後3ヶ月のJFJS-12に関連する因子を調査した結果、術前の小殿筋萎縮率が小さいほどJFJS-12スコアが高いことが明らかとなった。
②性別、年齢、BMI、自覚的脚長差の有無を考慮しても小殿筋萎縮率とJFLS-12に有意な関連が見られた。

つまり、、、

↑ここが一番大事↑

まとめ

THA術前の小殿筋萎縮度が術後3ヶ月時点のJFJS-12と関連していることが明らかとなった。この結果は、THA患者の術後満足度向上のために、術前から小殿筋の萎縮予防に焦点を当てたリハビリテーションの重要性を示唆している。

術前に限らず、術後においても小殿筋の機能回復に焦点を当てた介入が必要だね。

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