もやぞう@理学療法士

急性期(人工関節)→整形外科クリニック/簡潔にまとめます✌︎

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最近の記事

結帯動作-肩甲骨動態と筋活動-

文献紹介今回の参考文献はこちら💁‍♂️ 文献要約結果 まとめ

    • 肩回旋可動域の評価-各肢位の回旋時に伸張される軟部組織-

      肩回旋可動域の制限因子を絞り込む特に肩回旋可動域では、1st〜3rdの各肢位により筋作用が変化するため、伸張による軟部組織の制限因子を絞り込むのは難しい。 これから紹介するスクリーニングは、肩関節拘縮の評価を行う際に覚えておくと臨床に活用できるため、2STEPに分けて解説する。 ※3rdは、2ndから90°水平屈曲した肢位とよぶため注意。 ①4象限に当てはめる各肢位の可動域制限が前後・上下のどこに当てはまるのか定める。 ②伸張される軟部組織を把握する上記の4象限の枠に

      • 慣性モーメント-走る時に肘を曲げる理由-

        文献紹介こちらの文献を参考に、複数に分けて解説! 今回は、慣性モーメントについて💁‍♂️ トルクの前提知識トルクが分からない人はこちらを参考に! 慣性モーメントについて定義 公式 図に表してみる例走る時に肘を屈曲する理由を考えてみる。 慣性モーメントから考えてみると・・・ このように、上肢の重心位置を支点である肩関節に近づけることで、レバーアームが短くなり慣性モーメントが小さくなる。=腕が振りやすくなる。 スイング期の股・膝屈曲にも同様のことが言える。 まとめ

        • 反力-作用・反作用の法則を理解する-

          文献紹介こちらの文献を参考に、複数に分けて解説! 今回は、反力について💁‍♂️ トルクの前提知識トルクが分からない人はこちらを参考に! 反力について反力は、作用・反作用の法則に基づいている。 定義(作用・反作用の法則) 歩行における反力足底接地にかけて、身体重心の前方への慣性や立脚下肢への荷重量が増加するため、踵接地期と比較して地面反力はさらに大きくなる。 まとめ

        結帯動作-肩甲骨動態と筋活動-

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        • 動作分析に必要な力学的知識
          5本

        記事

          慣性力-遊脚期は受動的に導かれる-

          文献紹介こちらの文献を参考に、複数に分けて解説! 今回は、慣性力について💁‍♂️ トルクの前提知識トルクが分からない人はこちらを参考に! 慣性力について定義 トルク式に当てはめる 歩行における慣性力例として、歩行遊脚期の膝の動きについて述べる。 ISw (上記図の左参照) TSw (上記図の右参照)

          慣性力-遊脚期は受動的に導かれる-

          重力-重心線と関節位置を理解する-

          文献紹介こちらの文献を参考に、複数に分けて解説! 今回は、重力について💁‍♂️ トルクの前提知識トルクが分からない人はこちらを参考に! 重力について定義 重心の位置 動作観察足背屈制限を有するものと有さないものの立ち上がり動作で、殿部離床直後の一場面における膝関節トルクの違いについて考えてみる。 重心線と関節位置の把握により、発揮される筋張力によるトルクを推察することができ、機能障害との関係について考察することができる。 代償動作は悪いこと?足背屈制限や脊柱円背

          重力-重心線と関節位置を理解する-

          力学的負荷とトルク-関節を“回転”として捉える-

          文献紹介こちらの文献を参考に、複数に分けて解説! 今回は、力学的負荷とトルクについて💁‍♂️ はじめにヒトの「運動」と「動作」には、力学的法則が基づいている。 そのため、機能解剖学などの知識を応用する前段階として力学的知識を把握しておく必要がある。 力学的負荷アライメントの観察により骨関節に生じる力学的負荷を推測することができ、機能障害との関わりについて考察していく手がかりになる。 トルク第3のてこ 人体の多くの関節、特に四肢の動作では第三のてこが利用されている。

          力学的負荷とトルク-関節を“回転”として捉える-

          股関節累積負荷-変形性股関節症の進行予防-

          股関節累積負荷とは股関節累積負荷と変形性股関節症の関連性股関節負荷アプローチ 活動量アプローチ まとめ

          股関節累積負荷-変形性股関節症の進行予防-

          physical stress theory -物理的ストレスに対する組織の反応-

          physical stress theoryとは文献紹介今回の参考文献はこちら💁‍♂️ 文献要約身体に加わるストレスに関連する複合的指標 例えば、関節に加わるストレスの大きさが小さいものでも、それが長時間、頻回に加わると、関節にとっては大きなストレスとなる。また、ストレスの種類によっても組織の反応が異なる。 物理的ストレスが組織の適応に与える影響 適度なストレスにより組織の形態や機能は維持される。 ストレスレベルが高すぎても低すぎても組織にとって負の影響が生じる。

          physical stress theory -物理的ストレスに対する組織の反応-

          gate control theory

          脛をぶつけたらどうする?脛をぶつけたら無意識に手で脛をさするであろう。 これこそがgate control theoryである。 機序末梢神経の分類からでも分かることがある。 触圧覚は温痛覚よりも直径が太く、伝導速度が速い。 そのため、脳は触圧覚の電気信号をキャッチしやすい。 修正版修正された点👇 修正されたものの、否定的な実験事実のため科学的価値は低いとされている。しかし、その後の痛み研究や治療を飛躍的に発展させた功績は大きい。 まとめ単にモミモミするより、やるこ

          腸脛靭帯遠位部の繊維構築と大腿ー膝外側支持機構との関連性

          文献紹介今回の参考文献はこちら💁‍♂️ 腸脛靭帯の解剖学的特徴文献要約

          腸脛靭帯遠位部の繊維構築と大腿ー膝外側支持機構との関連性

          情動・認知に関する疼痛評価

          痛みの多面性痛みは「感覚」だけではなく、「情動」や「認知」としての側面も含んだ多面性を有している。 今回は、情動・認知的側面から捉えた代表的な疼痛評価を紹介する。 「情動」に関する疼痛評価 【HADS】HADS(Hospital Anxiety and Depression Scale) ・不安(Anxiety)と抑うつ(Depression)の各7項目で、全14項目 ・奇数番号は不安尺度、偶数番号は抑うつ尺度 ・0〜3点の4段階 評価用紙のダウンロードはこちらから👇

          情動・認知に関する疼痛評価

          TKA後の降段動作

          文献紹介今回の参考文献はこちら💁‍♂️ 降段動作の前提知識 文献要約段差昇降は生体力学的要因だけじゃなくて、恐怖心などの「認知」や蹴上高などの「空間」の要素もあるから面白いよね。

          疼痛がもたらす精神的影響と患者教育

          人工関節の手術を受ける方の目的の一番は、除痛である。 「痛くてできなかったことができるようになる!」という期待度が高い分、術後の急性痛で不安が高まることは少なくない。 今回は、感覚的側面ではなく、「心理的側面からみた疼痛」に着目してみる。

          疼痛がもたらす精神的影響と患者教育