夜間痛-肩峰下圧の上昇-
夜間痛の原因
肩の夜間痛の原因は、「肩峰下圧の上昇」と「上腕骨内圧の上昇」の2つが関係していると考えられている。
今回は、「肩峰下圧の上昇」についてまとめる。
肩峰下圧が上昇する要因
肩峰下圧が上昇する要因として、以下が挙げられる。
林らは、夜間痛群と非夜間痛群の肩関節可動域を比較した。
夜間痛群では、これらの腱板疎部を構成する肩上方支持組織が影響を受けやすいことが分かる。
そして、肩甲骨の下方回旋で代償することで、肩上方支持組織を弛緩している。
炎症期のポジショニングの大切さが伝わってくる。。。
腱板疎部とWeit-brecht孔
岩堀らは、拘縮肩の関節包内積が通常に比べて低下していることを報告している。
関節包内積が低下し、関節包内の内圧を調整しているWeit-brecht孔の交通が遮断することで、関節包内の内圧が上昇する。
関節包内の内圧が上昇すると、腱板疎部への圧力が集中する。
腱板疎部には、多くの神経終末が存在し疼痛閾値が低い多ため、疼痛が誘発しやすい。