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kakukakubooks
ずるいね
私の思いはメリーゴーランドのようにただ巡り続けるだけ。この思いにきっと終着点など存在しない。
好きな人の好きな人になれないことがこんなに胸が苦しくなることだとは知らなかった。片思いってさ、好きな人に好きになってもらえない自分を憎む瞬間があまりにも多すぎるのよ。
ちょっとしたことに一喜一憂して、その人の対応次第でテンションが天変地異が起こるぐらいには変動しちゃうの。
でも私はいつだって都合の良い相手。都合の良い時に好きな人から連絡が来て、都合が悪かったらLINEも既読無視なんていつものこと。もう慣れたけど、慣れさせないで欲しかったというのが本音。
君にとっては都合の良い関係性だけど、私にとっては不都合な関係性。どうやったら本命になれるんだろう。もうこれ以上は身体も心も割り切れない。それでもあなたは今の関係性を選び続けるんでしょう?
「ずるいね」って言ったところで、君は惚けた顔をして私に微笑みかけて何もなかったことにするのがオチ。
どちらかが悪いわけではない。だって私もだめだと分かっていて、あなたから離れられないのだから。
寂しい時にだけ求め合ってしまうお互いがきっと悪い。そして、あなたは本気にならず、私は本気になってしまった。ただそれだけのこと。
この思いが報われないと分かりながらも、どうしてあなたに期待してしまうんだろう?
「いつの日か」なんてきっと来ないんでしょ?
でもどうしても諦め切れないの。あなたのことを拒めないの。どうやっても嫌いになれないの。
ねぇ、こんな私を愚かだと呼びますか?
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