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雨、ご機嫌と憂鬱を行ったり来たりして
月曜日の朝、目が覚めて雨が降っていることに気づく。
雨の音が好きだ。
雨の音はなぜか落ち着く。学生の頃に雨について聞かれたときに、「雨の日は気持ちが落ち着くから好きです」と答えたこともあった。当時の気持ちは今も変わらないし、変わらない感情のまま歳を重ねることができたことを非常に嬉しく思う。
東京事変の「群青日和」、秦基博の「Rain」、Nakamura Emiの「雨のように泣いてやれ」、amazarashiの「雨男」、菅田将暉の「雨が上がる頃に」、Mrs.GreenAppleの「umbrella」、Mr.Childrenの「傘の下の君に告ぐ」、そしてその他諸々。
雨にまつわる楽曲をApple Musicのプレイリストにまとめ、窓から見える景色を眺めながら、雨の日のプレイリストを順に聞き流す時間は至極だ。雨の日は孤独をさらに加速させることもあるが、それも人生だと考えている。
雨が悲しみや自分の醜い部分を洗い流してくれる気がするし、草花に滴る雨を眺めるのも楽しい。そして、窓につく水滴から見た景色は、普段映し出さない世界観を演出しているのもなんだかすごく良い。雨の日は街に人が少ないような気がするし、傘をさして街へ繰り出すのもなんだかわくわくする。
相合い傘は好きな人と密接になれる理由にもなるし、相合い傘のたびに、距離が近づいたことも実感できる。雨の日の写真撮影は、暗い雰囲気の写真を撮りたいときにぴったり。哀愁漂う写真を撮りたくなったときは、雨の日の撮影に限る。
とはいえ、人間とは非常に身勝手な生き物で、雨の日に嫌気がさしてしまうときもある。雨の日に嫌気が差す日はいつだって予定のある日だ。友達と遠出をするとき。植物園に行く予定があるとき。遊園地や観光地に行く予定があるとき。海を眺めるとき。星空を眺めたくなったとき。
雨が不必要な日に、雨が降ってしまうと、空を見上げながら、「雨なんて降らなければいいのに」と考えてしまう傾向がある。楽しみにしていた予定が雨によって台無しになる場合もあるし、かといって自然には逆らえないから、やり場のない気持ちを抱いてしまう。
雨の日は晴れの日用に立てたプランが台無しになってしまうし、第2のプランを一から練り直す作業も億劫だから、予定のある日はどうか雨が降らずにどうか晴れ間が差してほしいものだね。
雨が好きな日もあれば、好きじゃない日もあるなんて、実に身勝手な生き物だ。でも身勝手さも人間らしさであるならば、僕らはもっと身勝手に生きてもいいのかもしれないね。
「雨が好きだ」という人もいれば、「雨が嫌いだ」という人もいる。感性は人ぞれぞれで、自分の持っている感性に自信を持てるようになりたいし、たとえ否定されたとしても、「これが自分の感性なので」と言える人間でありたいね。
— サトウリョウタ@恋愛ライター (@RyotasannNo) November 2, 2020
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