深夜の企み
深夜になるとテンションが上がってしまうということはないだろうか?
眠れない深夜。ふと目が覚めてしまった深夜。深夜にも色々な種類がある。
ちなみに僕は深夜が好きだ。
深夜に起きているとなんだか大人になった気分になるし、成長したんだなって思うこともある。
誰にも怒られない深夜。自由を手に入れたと思える深夜。深夜は子どもから大人になったと感じることができる瞬間だ。
僕はたまに1人で一夜を明かすこともある。仕事で眠ることができないことが多いから、知らない間に明けてしまったという方が正しいのかもしれないね。
仕事で知らぬ間に朝を迎えることはそんなに悪くないんだよ。
深夜は何気ないことも悪いことをしているような気分になる。
学生時代は友人たちと深夜の公園に、くだらない理由でよく集まった。
「暇だから」とか「楽しいから」とかそんな適当な理由を並べて、友人とお酒を片手に一夜を明かしていたっけな。ああ、なんだか青春っぽいね。
青春には生産性なんていらなくって、ただ楽しければそれでよかった。深夜に集まるのも楽しいから。僕たちはあのとき確かに楽しさだけを追い求めていた。
友達が家に泊まりに来て、夜更かしをしてしまう夜。オールするって言ってるのに急に寝てしまう友。寝てるやつを無視して、起きている数人で深夜に食べるカップ焼きそば。
僕の疑問なんだけど、深夜に食べる食べ物はなんであんなに美味しいんだろうか?
普段よりも食べ物が、数倍美味しく感じるのは、きっと深夜のせいだよね?
みんなが寝静まったときに行動しているから、なんだか悪いことをしている気分になるのかな?
でも、実際は法に触れるような悪いことをしているわけではない。普段はやらないことや、やってはいけないことをしてしまうと、人はより一層その良さを強く感じてしまうのかもしれないね。
僕が深夜を好きな理由は、深夜ってだけでなんだかエモい気持ちになるからだ。
僕はエモいのが好きなんだよなぁ。何かに心を動かされていたい。喜怒哀楽を出し惜しみなく味わうことができる人生がいいんだよ。
エモいに関しては、コンビニよりも「深夜のコンビニ」の方がエモさを感じるし、「君と2人で手を繋いで行った深夜のコンビニ」の方が、余計にエモさを感じてしまう。
エモさを感じることができる深夜が僕は好きだ。
深夜の企みはなんかエモい。でも無理にエモさを追いかけなくてもいい。
エモさは勝手に現れるものだから、無理に演出する必要はないんだよ。
なんだかエモい気持ちになってしまう深夜を、僕はこれからも堪能したい。