バッハをきいて速攻で寝る
最近つかれがたまっていて、なにもやりたくないことが多い。
そんなとき、ひさしぶりに音楽をきくようになった。
2020年前後に自分のなかで空前のクラシックブームがきて、レコードやCDを買いまくった。
レコードはクラシック全集100枚×2社分(ソニーとグラモフォン)、それにCDはカラヤンの60年代の音源セットやバッハ、モーツァルトなどなど巨匠の全集などなど。
いまとなっては部屋のスペースをかなりとっている。
先日全居室の大掃除をして、使わなくなって溜まったものを一気に捨ててみた。
が、音楽のソフトはなぜかまだ手放せなかった。
積ん読ならぬ積ん聴く状態でまだ一度もきいてないものも多い。未練たらたらなのだ。
ほんとに不要になればディスクユニオンに買い取りしてもらえばいいし。
せっかくクラシックのコレクションを掘り起こしたのでバッハ全集を1番目からきくことにした。
音がいい。
CDプレーヤー、アンプ、スピーカーと、シンプルなタッグが奏でる音はびっくりするくらい音がよかった。
音源の録音もいいのだろう、演奏している空間の広がりまで感じられる。
もともと聴力がいいほうではないんだけど、ちょうど一年前くらい内耳炎のなった際、耳鼻科でちゃんとした聴力検査をして、左耳がとくに聴力が悪くなっていることがわかって愕然とした。
それまではオーディオごとの音の違いとかを楽しんでいたんだけど、自分の耳が悪いことに気づいてしまい、耳鼻科に行って以来すっかりオーディオ熱が冷めてしまったのだ。
それから暫くはゆったり音楽をきく時間をもうけてこなかったが、ひさしぶりにきくバッハの音色は、それはもうすばらしい。シンプルながら複雑なメロディーでハーモニーが美しい。それから、、、
なんて考えながら速攻で寝落ちしてしまった。
そんなことがあってから、疲れて動きたくないしんどい、そんなときは音楽をきくことにした。
音楽なら手も目もつかわなくていい。
ラジオみたいに頭もつかわなくていい。
疲れているときはとくに、音楽がしみる。お風呂にはいっているときみたいに全身にハーモニーが響いてうっとりとする。そしてあっとう間に寝落ちする。
グレン・グールドのゴルトベルク変奏曲ってもともとは不眠に悩むある貴族のために作曲されたのだとか。
音楽ってもともと、今よりもっと実用性重視だったんじゃないか。
バッハ、速攻で眠れるんですよ。
グレン・グールドのゴルトベルク変奏曲ではそうはいかないけど。
しかも、退屈だから寝落ち、ではない。
フワーッと気持ちよくなりながらの入眠なのだ。
だから眠りの質もいい。気がする。
疲れて一歩も動きたくないとき、眠れないときはまずバッハ。
とくにフルートがメインの曲なんか、たまらない。即落ちする。
いまバッハ全集140枚のうち3枚目までいった。
都度寝落ちするから通しできけない。
だから何度も何度も頭からきき直す。
あ、この曲きいたなってなったら次のCDにうつる。こんな感じできいている。
あと137枚。めちゃくちゃ楽しめる。
ちなみにyoutubeでも同じメーカーの音源がきける。4時間とかあったりするので、眠れないとき騙されたと思って試してみてほしい。