電子辞書は2台もちなさい
自己啓発書や新書にありそうなタイトル。
電子辞書は1台もちでもいいでーす。
でも2台あると面白い。
なぜ2台あるといいかというと、各モデルによって内蔵されている辞書が異なって、読みくらべできるから。
うちにシャープの電子辞書ブレインは3台ある。
一般向け2台と高校生向けが1台。
どれも10年落ちくらいでフリマアプリで1000円前後で買えた。
トレンドや最新の情報はオンラインに任せて、一般の語句や古語、漢字は10年落ちでも十分使える。
そもそもテキストエディタ専用機ポメラの代用ができないかと考えて購入したんだけど、今は電子辞書そもそもの辞書コンテンツが面白い。
なにか書いたり読んだりしてる時に電子辞書が手元にあると便利。
一括検索ができて内蔵されている辞書100冊~からまとめて検索できる。
先日、「花筏」を検索した。
「はないかだ」と入力すると、高校生モデルだと大辞林と新明解そしてブリタニカがヒットする。
大辞林では花筏という名の植物の写真が最初に載っている。
新明解では川に浮かぶ桜の花びらの説明が最初に。
ブリタニカも植物の説明だった。
高校生モデルは広辞苑はないけれど、大辞林、新明解、明鏡と揃っていて、国語辞書を読みくらべて説明がわかりやすくて好み。
一方で、一般モデルで検索すると、広辞苑、ブリタニカ、そして俳句歳時記がヒットする。
広辞苑とブリタニカは植物の説明がトップに、そしてそして俳句歳時記は季語の説明や俳句一覧がヒットする。
俳句歳時記、これがいいのよ。
俳句の知識ほぼゼロなんですが、解説も類語の季語も趣があって非常にいい。
その下には春の季語を使った句が並んでいて、なんとなく雰囲気が伝わってくる。
句一覧のトップを飾る「人恋し灯びともしごろを桜散る 白雄」なんてしみじみいいじゃないですか。
白雄という方を存じなくて白雄を画面タップするとさらに検索かけられるのもいい。
加舎白雄、江戸時代の俳人なんですね。
さらに白雄の解説下に代表の句があってそれも検索できて、今度は名歌名句事典に飛べる。
もうこれ永遠のよんでられる。
高校生、一般どちらのモデルも語句を検索して、漢字辞典で字の成り立ちを調べたり、類語をみたりするのが非常に楽しい。
国語辞書は高校生モデルに収録された辞書のほうがわかりやすい。
一般モデルは俳句や歌に強い。
検索結果の検索をしてると時を忘れて言葉の迷宮の奥へ奥へと進んでいける。
高校生モデルは学校指定で買って卒業と同時に手放す人が多くて中古商品はタマ数多めで価格が安い。
ただ3年間オーナーと共に学校生活を送っていて、使い込まれたものが多い。
それにくらべて一般モデルの中古はタマ数少ない。でもたまに使用感すくないものが激安で売っていたりもする。
電子辞書はスマホの普及に不人気みたいで穴場感がある。
知識や教養はテストや資格と切り離すと無限に面白い。
※ブレインのテキストメモ機能はPW-A9300/A9200/A9100/A9000/A7400/A7300/A7200/A7000/AC920/AC910/AC900のモデルには既に内蔵されています