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キャリア:やりたいことが分からない学生(人)に向けた「ゴールを仮決めする」という考え方
初めまして
Repro(https://repro.io/ )で営業を担当している河村です!
最近、有難いことに採用などで学生のみなさんと話す機会が増えてきました!
学生の方と話すなかで「やりたいことがない、見つからない」「将来の方向性が見えなくて、困っている」という声を耳にします。
そんなとき、私が最近よく伝えているのが「ゴールを仮決めして動いてみる」というアプローチです。
明確な夢や目標がまだ見つからなくても、“とりあえず”の方向性を定めて一歩踏み出せば、次第に視界がクリアになり、自分に合った道が少しずつ見えてくると考えています。
(実際私も新卒入社前から仮決めしながら動いており、結構仮説が当たっているのではないかと感じてきた社会人3年目です!笑)
この「仮決め」という考え方を、自分の中でも改めて整理したかったので、このnoteに書き出してみました!
必ずしもこの考えが誰にでも当てはまるわけではないという前提で読んでいただければ幸いです笑
1. 「仮決め」とは何か
「仮決め」とは、確固たる将来像や夢が定まっていなくても、あくまで“仮”の目標を設け、そこに向けて動き始めることです。(めちゃくちゃ当たり前のこと言ってますね笑)
最終決定ではありませんから、後から軌道修正する余地はいくらでもあります。
ゴールが曖昧な場合でも、「とりあえず、この方向で進んでみよう」という姿勢が、自分を停滞から引き上げる大きな力になると思っています。
ゴールの中身は人それぞれですが、例えば
「45歳までに5億円の資産を作ってファイヤーをする。ファイヤーした後は大好きな沖縄の海岸沿いに別荘を建てて、奥さんと一緒にマリンスポーツをしたりゴルフをしたりする。たまには東京に出てきて、フリーランスで興味のある仕事をする。」
といったように一つのマイルストーンとして人生の少し遠い地点での未来を想像するような形を指しています。
2. 仮決めがもたらすメリット
「仮決め」をすることで得られる主なメリットは、以下の3つです。
行動スピードが上がる
解像度が高まる
間違いに気づける(修正が早くなる)
では、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
1. 行動スピードが上がる
仮のゴールがあると、次に何をすればいいかが比較的明確になり、決断に迷う時間が減ります。
たとえば、「この分野で一番取るために頑張ってみよう」と決めたら、どんなスキルを身につける必要があるのか、どれくらいの期間で習得するかといった細かな計画が立てやすくなります。
1つ終えたらまたその次のアクションも見えているので、すぐに行動に移せますし、なんなら次の行動に向けた準備も早い段階から出来るので移行もスムーズです。
結果として行動のテンポが上がり、経験を積む速度も速くなる。その積み重ねが高い成長角度へとつながります。
例えば私の場合は、カスタマーサクセスの職種からセールスに異動しましたが、これは入社時点から時期含め予定していたものであり、そのための準備を早い段階からしていました。その結果、予定通りスムーズに異動することが出来ました。
ゴールがない状態だと、どういうスキルを身に着けよう?どういうインプットすればいいんだろう?そもそもそういうことを考えない などなどアクションが決まり切らず、そもそも行動に移せなかったり、行動に移しても中途半端でやり切らなかったりするケースも多いかと思います。
2. 解像度が高まる
ここでいう解像度とは、”自身に対する”という側面と”ゴールに対する”という側面の両方を指します。
実際に動き出すと、これまで頭の中だけではわからなかったことが見えてきます。
「得意なことは思ってたほど得意じゃなかった」「意外と人と話す仕事は面白い」など、行動の結果が自身を映し出してくれるため、メタ認知が高まります。
また、ゴールに向かって行動していると、ゴール自体の解像度が上がり、よりやるべきことも明確になっていきます。そのため、1で述べたように行動スピードやその確度が更に上がってきます。
3. 間違いに気づける(修正が早くなる)
ゴールの解像度が高まってくると「あれ、最初に決めた方向は少し違うかも」というズレにも気づきやすくなります。
もし仮決めしたゴールが本来の自分には合わないと感じたら、その時点で方向転換すればいいわけです。
逆に、何も行動しなければずっと「よくわからないまま」になってしまい、修正のチャンスもつかめません。
![](https://assets.st-note.com/img/1739369462-OzC8sBy2mGubMKFfnIHAoWT3.png?width=1200)
行動→気づき→修正のサイクルを回すことで、少しずつ自分らしい進路へと近づいていけると考えています。
3. 「仮決め」をするときに大切なこと
「仮決め」とはいえ、ただ「ふんわりとした目標を立てるだけ」では行動に移しづらくなってしまいます。
ポイントは、あくまでも“仮”のゴールでも、できるだけ具体的に落とし込むことだと思っています。
たとえば、5W2Hを意識して整理すると、行動に移しやすくなります。
仮ゴールを具体化する
「早めにファイヤーして余生を過ごしたい」というゴールがあるなら、
Why(なぜ): なぜそうしたいのか?
When(いつ): 何歳までに?
Where(どこで): どこで余生を過ごす?どういう環境・家が良い?
Who(誰と): 誰と余生を過ごす?
What(何を): 余生を過ごす中で何をしたい?
How much(どれくらい): ファイヤーするタイミングでいくら資産がある?
ロードマップをつくる
具体化されたゴールを元に、「How」とそれを実現するためのロードマップを詰めていきます。
たとえば、Howが「自身で事業を作りM&Aする」となれば、そこから更に5W2Hで細分化し、実現のために逆算して具体的な行動に落とし込みます。
尚、作ったロードマップは誰かと壁打ち(相談)して叩いていくのがおすすめです。
大抵、出来上がったものは足りない観点も多いはずで、自分が目指す像と近い人に直接意見を貰うのがベストだと考えられます。
就活の観点でいえば、ここまで来ると新卒で最初に入る会社の条件がだいぶ見えてきます。さらに言うと、これを圧縮したものが志望理由になります。
定期的な振り返りと修正
設定した期間ごとに実践し、振り返りを行います。
必要であれば新しい方向性を加えたり、スケジュールを調整したりと、段階的に修正していきます。
4. 「仮決め」を行う上での注意点
「仮決め」は、停滞を抜け出すための手段ですが、その過程で自分を偽ったり、必要以上に“かっこよく”見せようとしてしまうと、本質的な前進にはつながりにくいと考えています。
安易に大胆な方向性は決めない
仮決めして動き出せば間違いに早く気づける、と前述しましたが、あまりにも現実からかけ離れた仮決めをすれば、そのコストは大きく、投下した労力が報われない可能性もあります。
仮決めするにも、最低限の事前調査や自己理解、他人へのヒアリングは必要と考えます。
自分に正直になり、等身大で取り組む
「それっぽい」「かっこいい」目標ばかりを掲げても、自分が本当に興味を持てなければモチベーションは続きません。
まったくやりたいことがないのであれば、「将来やりたいことが分かったときに実現できる実力をつけておく」といったゴールを置く方が適切かもしれません。
ロードマップや目標は更新していくもの
最初に立てた目標はあくまで“仮”です。
走り出す中で得た気づきを活かし、定期的に計画や方針をアップデートすることが一番大切です。
5. おわりに
この考え方の大事ポイントは”仮”という部分だと思っています。
ゴールもロードマップもあくまで仮であり常にアップデートされるもので、固執するものではありません。(固執するべきは譲れない価値観や自分の本音でだと思います。)
動いていれば色々なことが起こるので柔軟性は持ちつつ動けるのが良いのかなーと!
と、まあ色々書いてみたものの、これが絶対に正解だと思ってなく結局これもまだまだ仮説的な部分があるので、この考え方自身も私がキャリアを歩む中でアップデートしていければと考えています!