HLABの記事まとめです。
小林 亮介 | HLAB共同創業者
2019年9月からStanford GSBのMBAプログラムに席を置く著者が、「留学」という契機にかこつけて、一個人の日々の気づきをテーマもなくとりまとめる私的なブログ。 バックグラウンドに関してはこちら:http://bit.ly/2M5n8MA 会社のアップデートに関してはこちら:https://note.com/hlab
はじめまして(久しぶりの方はご無沙汰しております)、小林亮介です。久しく更新をおこたっておりすみません。 引き続き、スタンフォード大のビジネススクール・教育大学院に籍を置き、「教育の経営」と「21世紀の学びの形」をテーマに学ぶとともに、仲間と立ち上げたHLABという組織で、カレッジと居住型教育の実践に取り組んでいます。 この度は新しく始まる取り組みについてお伝えしたく、筆をとらせていただきました。 ここから数回にわたる不定期の投稿を通じ、コロナ禍のスタンフォードのキャン
MA/MBAプログラムのキック・オフ・レセプションの最中、スタンフォードGSBのレビン学長とコロンビア出身の同級生Danielと3名で、議論が非常に盛り上がりました。 スタンフォード大学の教育環境がいかにできているのか。そして、多様性を活かしきれないとされる日本において、果たして再現できるのか、というテーマです。 せっかくなので、簡単にまとめてみようと思います。 スタンフォード大学の文化はいかに作られ、維持されるのか? 発端は、Danielの一言でした。 「母国で教育
昨日1月8日はそのデュアルディグリー・プログラムのキックオフとレセプションが行われました。 わずか30名程度の小さなプログラム。そのために、教育大学院、ビジネススクールからそれぞれ学長が訪れました。 スタンフォードは、学部・大学院間の垣根が異様に低いことで有名です。 中でも歴史の長い、「MBA(経営学修士)」と「MA in Education(教育学修士)」を同時に取得しよう、というMA/MBAデュアルディグリー・プログラムの歴史は長い。なんと1969年に始まったとのこ
1月6日、冬学期がはじまりパル・アルトのキャンパスに戻ってきた。カリフォルニアのイメージには全く似つかない寒さだ。 貧乏生活のため、ハワイ経由。東京(夜9時発)→ハワイで朝から夜まで12時間乗り継ぎ(夜10時発)→サンフランシスコ(朝5時着)という、強行軍を試した。ビーチで12時間ゆっくりと言えば聞こえがいいけど、1日で2度の夜行便は、2度とごめんだ・・・。 Quarter System(4学期制という名の実質3学期制)を引いている大学では、1月6日から授業が始まる。東海
完全に同期の「報告ラッシュ」から乗り遅れてしまったが、2019年9月より拠点を米国西海岸のスタンフォード大学のStanford Graduate School of Businessに置くことになりました。 10月に教育大学院にも合格し、Joint MA (in Education)/MBAという、2年~2年半をかけて教育学修士/経営学修士のダブル・ディグリーのプログラムに在籍しています。 留学体験の体系的な解説については、同期や諸先輩方の素敵なブログが多いので、譲りつつ
(1)寄付に「頼る」という表現が招く、大いなる誤解。非営利事業について話す時、NPOや社会起業家に近い立場にいらっしゃる方でさえ、(たぶん何気なく)使ってしまう表現があります。 「寄付に頼らないようにできると良いね!」 「寄付に頼らず、ビジネスとして成立させないと!」 たぶん、裏にあるのは、「寄付に頼るのは甘い」といった考えでしょう。こうした表現を聞くたびに感じるのは、非営利組織の経営と事業モデルに対する抜本的な理解不足です。 Appleに対して、「iPhoneの売り上
部屋を整理していたら、なんとも懐かしい政治学の授業シラバスが。 今考えると、大学で民主主義を学んでいる時、日々なんの批判も無く受け入れている政治体制が、ここまで脆く崩れ去るものだと思わなかった。 ↑現代民主主義が、いかに民主的な方法(選挙)で内部から崩れるか、レビツキー・ジブラットの素晴らしい名著が!ぜひご一読ください。 思い出すのは2016年の春頃、イタリアで参加した国際会議の休憩時間に、アースラ・プラスニック(Ursula Plassnik)というオーストリア元外務