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作家・ライターのための「編集者の心をわしづかみする極意」②企画篇

長く物書きを続けるには才能や運が必要である。

私はこの説に大反対。私のように才能や運がなくても10年以上物書きを続ける方法があります。

私は大手広告会社に30年間営業として勤務しながら、作家活動を15年以上しています。「気配りスキル」を得意とし、著書10冊、メディア露出は50回以上、大手ネットメディアの寄稿は100本を超えました。

凡人なのに長く物書きを続ける秘密は編集者との付き合い方にありました。

そこでその極意を「行動篇・企画篇・裏技篇」の3回に分けて紹介しようと思います。今回は「企画篇」となります。

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■編集者の心をわしづかみする企画の極意とは?


私はこれまで15年間、物書きの仕事をしてきましたが、長く続く人と短く終わる人の違いは、「企画に対しての姿勢」にあると考えています。

長く続く人は自分から企画とどんどん仕掛けています。採用されるかどうかは関係ない。とにかく数をたくさんこなしています。一方、短く終わる人は待ちの姿勢がほとんど。編集者からのオファーを待って、しかもその少ないオファーの中から選り好みして仕事に取り組んでいました。

才能がある人であれば、オファーを待っても良いと思います。でもほとんどの人はそれほど才能があるわけではない。であれば、1回でも多くバッターボックスに立てるように自分から行動するのが正解というもの。

でもどのように仕掛ければわからないですって?だいじょうぶです。次から詳しく企画の仕掛け方について解説していきます。

■わしづかみする行動①自分で企画を持ち込む


先ほども書いたように理想は編集者からオファーをもらうことです。でもそれではいつ仕事が発生するかがわかりません。自分の人生は自分で手綱を握るのが鉄則です。だからこそ、企画や連載テーマなどは、自分で勝手に作ってから持ち込めば良いのです。編集者は常にアイデアを求めていますので、「面白い企画があるのですが」と言えば「話を聞きたい」となるのが一般的です。もちろんダメなときも多々あります。でもそんなときは「〇〇の部分を改良して再提案して良いですか?」と切り出しましょう。すると「ぜひ!」と必ずなります。この「提案⇒宿題⇒再提案」を繰り返せば必ず仕事に到達できるようになります。大切なのは、あなたが企画を作り、それに対し宿題をもらうこと。このラリーが長く仕事を続ける人の極意です。

■わしづかみする行動②編集者の興味がある企画を作る


長く物書きをしてきて発見したことがあります。それは「編集者は良い企画に興味があるのではなく、自分が好きなことに興味がある」ということです。企画と言うと良し悪しがあり、物書きは良い企画を作るべきと思われがちですが、それは間違いです。なぜなら編集者の興味は、自分の今の人生ステージの興味関心に影響を受けているからです。たとえば編集者に赤ちゃんが生まれたとします。すると育児の話題に興味が注がれます。あるいは親の介護をするようになったとします。すると介護はもちろん相続に興味が出てきます。編集者も人間です。取り組みたい企画も、常に変化しているのです。だからこそ「最近何に興味がありますか?」とヒヤリングして、それに対しての企画を作れば採用率が高まります。世間のニーズではなく、目の前の編集者のニーズに焦点を合わせるのが長く続く物書きの極意です。

■わしづかみする行動③サンプル原稿を2本書く


どんなに面白い企画であっても、原稿を読んでみないと本当の中身の良さはわかりません。そこで必要になるのがサンプル原稿です。あなたは企画段階でサンプル原稿を書いていますか?仕事が長く続かない人は「企画会議が通ってから原稿を書く」という人が多い傾向があり、逆に長く続く人は「気軽に原稿を書く」傾向を持っています。サンプル原稿は食料品売り場の試食と同じです。「買わなければ試食させない」では売れるわけがありません。「どうぞー」と気軽な感じでどんどん試食してもらいましょう。その中からしか買い手は現れません。また1個だけなんてケチなことを言うのももったいない。ぜひ1つと言わず、もう1つとサンプル原稿を2つ勧めてみてください。この姿勢が長い付き合いの仕事を引き寄せます。万が一不採用でもだいじょうぶ。そんな時は「この企画に興味がありそうな人を紹介してもらえませんか?」と聞けば良いのです。中身を見ているからこそ、紹介という手が使えるのです。

■まとめ


長く物書きを続ける人は、自分からどんどん企画を仕掛けています。
提案⇒宿題⇒再提案という流れこそ、仕事が長続きしている人の工夫です。ある意味誰でもできることなので、あなたがやらないのは損失以外の何ものでもありません。ぜひ今から始めてみてくださいね。

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