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楽しいだけのリハビリになってない?

こんにちは。今日もつらつらと書き連ねていこうと思います。
今日のテーマは 「楽しいだけのリハビリになってないか?」 です。

リハビリにおいて「楽しい」と思うことはめちゃくちゃ大事です。
楽しくないと遊べないし、そもそも楽しくないと信頼関係も築けません。

でも、子どもの言う通りに「楽しいこと」ばかりしているのは、ちょっと違う気がするんです。
やっぱり親御さんも、お子さんも貴重な時間を割いてリハビリに来てくれている。
だからこそ、僕たち専門職は 「楽しい」だけじゃなくて、ある程度結果を出さないといけない んじゃないかなと感じています。

では、「楽しいだけのリハビリ」と「そうでないリハビリ」の違いって何なのか?
僕の 独断と偏見 で話していこうと思います。

楽しいだけのリハビリと、そうじゃないリハビリの違い

ズバリ、「楽しい」の質が違う と思っています。

例えば、「楽しいだけのリハビリ」っていうのは、子どもにとって 安楽なリハビリ です。

たとえば、横になって動画を見ながら、足を揉んでもらうだけのリハビリ。
ちょっとおしゃべりして、気持ちよくなって、帰る。
これは確かに、子どもにとっては「楽しいリハビリ」かもしれません。
別にしんどいこともないし、褒められながら動画も見れる。

でも、このリハビリで 得られるもの って何かあるんでしょうか?
個人的には ほぼない んじゃないかなと思います。

もちろん、「動画がダメ」「マッサージがダメ」と言いたいわけじゃない。
「それだけで終わってない?」 っていう話です。
「楽しい」を優先するのは大事だけど、 ちゃんと運動学習につながってるか? という視点は持つべきだと思っています。

「楽しいだけじゃないリハビリ」とは?

じゃあ、「楽しいだけじゃないリハビリ」とは何か?

ズバリ 「達成感」 があるかどうか だと思います。

子どもとセラピスト、時には親御さんも一緒になって同じ課題に取り組む。
そして、それを 乗り越えたときの達成感 を感じること。
これこそが 楽しく、効果のあるリハビリ なんじゃないかと僕は思います。

達成感を得ることは、 日常生活の向上や学習効率アップにもつながる という研究もあります。
「できる!」っていう感覚を持つためには、やっぱり達成感が必要なんですよね。

それに、達成感があると 「次もやってみよう!」 という気持ちが自然と湧いてくる。
リハビリって、特にPTは「できないことにチャレンジする」ことが多いので、子どもにとってはしんどいこともあります。

でも、一度「難しい課題を乗り越えた達成感」を味わうと、「次も頑張ろう!」という能動的な姿勢 につながるんです。
そうすると、リハビリへの取り組み方も変わるし、運動学習の効率も格段に上がります。

たとえば、「麻痺側の足を動かす練習」 をするとき、ただセラピストに他動的に動かされるのと、
「動かなくてもいいから、自分で動かそうとしてみる」のとでは、運動学習の効果が全然違います。

達成感を持たせるには?

じゃあ、どうすれば 「達成感のあるリハビリ」 になるのか?

僕は 「成功体験を積み重ねる」 ことが大事だと思っています。
そのためには、課題の難易度の調整がめちゃくちゃ重要 です。

簡単すぎると達成感は得られないし、難しすぎるとやる気を失う。
この 絶妙な難易度の設定 が、 「楽しいだけのリハビリ」ではなく、効果的なリハビリにするポイント だと思います。

僕はまず 簡単めの課題からスタート して、その子がどれくらい余裕があるかを評価します。
そこから少しずつ難易度を上げていく。

で、一緒にチャレンジする。

ちょっと難しめの課題は ハンドリングで成功体験を作る
「これ、いけそう!」と思えたら、少しずつ手を離して 自分で成功できるように していく。

そして、成功したらしっかり褒める。
「これができるってすごいことなんだよ!」って、子どもと共有する。

これも、リハビリを「楽しくする」ためにめちゃくちゃ大事なことだと思っています。

まとめ

子どものリハビリって、ほんとに難しいんですよね。

大人なら「楽しくなくても、我慢してやるか…」ってなるけど、
子どもは 「楽しい」「やりたくない」 という感情がダイレクトに出てくる。

だからこそ、「楽しいだけ」にならないように、 「達成感のある楽しいリハビリ」 を意識することが大事なんだと思います。

僕自身、こうやって文章にすることで 「リハビリの本質」 を見つめ直せるなーと感じています。
セラピストとして、これからも 「楽しいだけじゃない、本当に意味のあるリハビリ」 を提供できるようにしていきたいですね。

インスタもやってますのでよろしければ見てみてください。

Youtubeもやってます

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた。

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