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車椅子ユーザーの外食事情──大阪市内の現状と思うこと

こんにちは。今日もつらつらと書き連ねようと思います。
今日のテーマは 「車椅子ユーザーの外食事情」 についてです。

大阪市内は車椅子ユーザーにとって外食しづらい?

僕は基本的に大阪で活動しています。そのため、大阪市内で出かける機会が多いのですが、先日、車椅子ユーザーの患者さんとこんな話になりました。

「昔に比べて改善はしてきたけど、やっぱり大阪市内って外食しづらいよね。」

これは、普段健常者として生活していると意識しないことですが、車椅子ユーザーの視点から見ると、まだまだ大阪市内の飲食店は バリアフリー環境が整っていない と感じる場面が多いようです。

大阪市内の外食で気になるポイント


① エレベーターのない飲食店が多い

例えば お寿司屋さん
くら寿司やスシローなどの大手チェーン店は、大阪市内では 1階が駐車場で、2階に店舗がある構造 のお店がほとんどです。

郊外の店舗にはエレベーターが設置されている場合もありますが、大阪市内の店舗では エレベーターがない ことが多く、車椅子ユーザーにとっては 入店自体が困難 になります。

これはお寿司屋さんに限った話ではなく、 1階が駐車場で2階に店舗がある飲食店全般 に当てはまります。大阪市内はこのような構造のお店が多く、車椅子ユーザーにとって 物理的なバリア になっています。

② 店員さんの対応が難しい問題

「店員さんの対応」も話題になりました。
ここで問題なのは、店員さんが 冷たい対応をする というより、 どう対応していいかわからない ことが多い点です。

特に アルバイトの店員さん だと、マニュアルにない対応は難しいでしょうし、社員であっても車椅子対応の知識がない こともあります。

結果として、「店員さんの対応が冷たく感じる」と言われることがあるかもしれませんが、実際には どう対応すればいいのかわからない というのが本当のところなのではないでしょうか。
この場合、車椅子ユーザー側も 自身の状況を説明する ことで、スムーズな対応につながることもあるかもしれません。

③マーケティング的に車椅子ユーザーが外されている?

また、マーケティングの観点から見ても、車椅子ユーザーは 飲食店のターゲットから外されている可能性 があります。

例えば、大阪市内は土地が高く 広い敷地を確保するのが難しい ため、飲食店は回転率を上げる必要があります。

その際、車椅子ユーザーの対応には時間がかかることが多く、特別な設備が必要になるため、店舗運営の効率を考えてターゲットから外されているのでは? という懸念があります。

もちろん、飲食店の構造上、バリアフリー化が難しいケースもあります。例えば ラーメン屋 などは段差が多く、スペース的にも限られているため、完全バリアフリー化が困難な場合もあるでしょう。

しかし、例えば カフェ のような「ゆっくり過ごす」業態の飲食店では、むしろ 車椅子ユーザーを積極的に受け入れたほうが良いのでは? と思います。

僕はマーケティングには詳しくありませんが、一般的に 「万人に受ける店作り」よりも、「特定のターゲットに向けた店作り」 のほうが成功しやすいと言われています。
その視点で考えると、車椅子ユーザーをターゲットにしたカフェや飲食店がもっと増えてもいいのでは?と感じます。

車椅子ユーザーの外出問題、どう解決する?

この問題を解決するには、 車椅子への理解を広げていくこと が大切だと思います。

もちろん、ハード面(店舗設備)での対応には限界があります。
しかし、車椅子ユーザー側も 「どのようなサポートが必要か」を伝える努力 をし、飲食店側も できる範囲で車椅子ユーザーを受け入れる準備 をすることが重要です。

まだまだ 車椅子ユーザーが行きにくさを感じる場面 は多くあると思います。
すべての人が快適に、気持ちよく生活できる社会になればいいなと、心から願っています。

まとめ

大阪市内の飲食店は車椅子ユーザーにとって行きにくい理由が多い
1階が駐車場、2階が店舗の構造が多く、エレベーターがないケースが多い
店員さんの対応も、マニュアルがないため難しい場合がある
飲食店のマーケティング的に、車椅子ユーザーがターゲットから外れている可能性がある
カフェなどの店舗は、むしろ積極的に車椅子ユーザーを受け入れた方が良いのでは?
車椅子ユーザーと飲食店双方の理解を深めることで、より良い環境が作れる

このように 「車椅子ユーザーが快適に外食できる環境」 について、もっと考えられる社会になればいいなと思います。
もし皆さんの周りに バリアフリーで車椅子ユーザーに優しい飲食店 があれば、ぜひ教えてください!

インスタもやってますのでよろしければ見てみてください。

Youtubeもやってます

それではまた!

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